海いっぱいに降りしきる星
●再結成期間の活動を総括した、「ベタなJ-POP」のアルバム。
【収録曲】
1.ヒトシズク
2.深呼吸の理由
3.OLDROSE
4.空いっぱいに奏でる祈り
5.if you come
6.hana ~evalasting~ -ver.2025-
7.僕の場所 ~evergreen~ -ver.2024-
8.メメント・モリ - Live at Re:connected
9.虹 - From THE FIRST TAKE
10.千の夜をこえて - From THE FIRST TAKE
2024~25年にかけて期間限定で再結成したAqua Timezですが、その間に新曲を積極的に発表し、それらと過去曲のリアレンジ等を収録したアルバムをリリース。シングル曲が一切収録されなかった『二重螺旋のまさゆめ』(2018年にリリースされた、一度目の解散前のアルバム)とは対照的と言える内容になっています。
シングル曲が多いこともあってか、分かりやすくボーカルやピアノで始まる曲が多かったり、ストリングスを取り入れたり……等と、「ベタなJ-POP」的な楽曲が目立ちます。まあ、こういった「ベタさ」もある意味彼らの魅力だったりするのですが、過去作と比べてバリエーションが狭く、やや食傷気味に思えました。
もちろん、曲ごとに注目していけば、以前と比べて引けを取らないものも少なくありません。中でも『空いっぱいに奏でる祈り』は良い意味でスケール感を際立たせたせており、シングル曲と言うよりも『銀河鉄道の夜』や『魔法を使い果たして』等のような「アルバムを締める楽曲」を彷彿とさせるものがありました。過去曲のリアレンジに関しても、『メメント・モリ』は全体を通してスローテンポになっており、メロディや歌詞を噛み締めながら聴ける楽曲に上手く仕上げられているのではないでしょうか。
総じて言うと、Aqua Timezらしくない……とまでは言いませんが、彼らの良さが最大限まで引き出されているとも思えず、どこか物足りなさが残る一作でした。まあ、再結成期間の活動を総括した「ベスト」的な作品といったところで、『二重螺旋のまさゆめ』よりも「解散前のアルバム」らしいのかもしれません。
評価:★★★★




