第十七話 地獄の階段はエンドレス
純は上から来る敵を一掃して急いで登る。だが、下からの敵が発砲してくる。段々と迫ってくる。純は急いでリロードし、乱射する。20階までまだまだ遠い。
キリがないが登るしかないと思って純はアサルトライフルを構えながら進んだ。敵が現れたら迷わず撃つ。
「ドゥドゥドゥドゥドゥアーーーー!」
敵が断末魔をあげながら次々に倒れていく。純は屍を踏みながら進む。
「ドゥドゥドゥドゥドゥアーーーー!」
また1人、1人と御陀仏だ。仏を踏み台にして階段を登る。後ろから足音が聞こえる。
「げっ。もう来やがった」
純は次から来る敵に銃弾を浴びせる。カチッという音に異変を感じる。純はすぐに気づいた。弾切れだ!
「うっ!」
純は左腹部に銃弾を食らってしまった。純はすぐに数段登って身を隠す。血がダラダラと垂れる。純は右手で抑えるが止まらない。急いで左袖を破って傷口に巻いて抑える。上からも下からも敵が来ているのが分かる。時間が経てば経つほど追い詰められる。
もう止まれない。覚悟を決める。純は走った。すごい勢いで階段を登る。敵が驚いて銃を向ける。すぐさま純はリボルバーで目の前にいる2人の頭を撃ち抜いて2人を踏み台にして飛んだ!
敵は唖然とする。純は敵の頭を踏みながら進む。7人ほど踏んで階段に降りる。敵が頭を踏まれ怯んでいる。純は目の前の敵を思いっきり蹴った。その敵は倒れ、他の敵はそいつに巻き込まれてドミノのようにして倒れ、転がっていった。純はとにかく走る。
「またか!」
敵が待ち伏せしている。
「撃てーー!」
純は壁を蹴って高く跳躍する。敵が撃った弾は全て外れる。純は刀を抜いて斬る! 斬る! 斬る!
そして敵が持っていたマシンガンを拾う。後ろから登ってくる敵に向けて乱射する。
「うおおああおおおお!
諦めやがれ! みんな殺してやる!」
純は叫びながら乱射し、すぐに階段を登り始める。純はもう止まらない。また敵が待ち伏せしていたが純は進み続けた。弾幕の中を走り撃ちまくる。マシンガンを捨てて新しい銃を拾う。
「ショットガンか……」
迷わず登り続ける。まだ階段は終わらない。敵がまだまだやってくる。
「どけぇーー!」
ドゴォン!
バシャッという音と一緒に敵の両腕、顔面が吹き飛ぶ。カチャッと鳴らしてもう一発放つ。敵が腹を抑えて悶え死ぬ!
「うおおおおおお!」
ショットガンを撃つだけ撃って純は新しい銃を拾いその銃をしばらく見つめる。
「ファマスか」
ファマス。これはフランスのアサルトライフルの一種。純はこの銃の見た目が好きで少し嬉しかった。
「こいつを撃ちながら階段登るのが夢だったぜ!」
そう言って純は階段を登り続ける!
「ドゥドゥドゥドゥアー!」
「ドゥドゥドゥドゥアー!」
敵が次々と叫びながら倒れていく。階段が血の海に染まる。前、後ろ、どちらからも敵が迫る。純はとにかく撃って撃って階段を登る!
ついに弾が尽き、刀を抜く! 純は刀一本でがむしゃらに進み続ける。
斬る! キル! 斬る! キル!
階段を登り続け、敵を殺し続けると部屋が見えた。
「遂に来たか! ヌッ!」
部屋に入ろうとすると部屋の中からナイフが飛んできた! 純はのけぞって避ける。純は刀を構えながら部屋に入る。
右! 左! 前! 殺気!
3人いるのか? 部屋の明かりがついた。ナイフが飛んでくる。弾く!
ギュルンギュルン! グォォォォォォォン!
右からチェーンソーを持った男が向かってくる!
「嘘だろ!」
離れるしかない。チェーンソーは刀でどうこうできるのか? とにかくチェーンソーから離れ続けた。チェーンソーはしつこく追ってくる。純は日本刀でチェーンソーを弾けるのか不安になって逃げることしかできない。ようやくチェーンソーが止まった。
次は左から拳! 蹴り! が飛んできた。刀で防ぐもあまりの威力に飛ばされる。
「ほう……うまいこと弾いたな。私が刀を折るつもりで突いたというのに」
その男は素手だった。
「私は空手だけでのし上がった。貴様も私の空手で沈めてやる」
ヤッ! ヤッ! という声と共に拳を飛ばしてくる。素手と刀。圧倒的に刀の方が有利に感じるがそんなことはなかった。この拳、鉄より重い。
純は拳をよけ攻撃をしかける。圧倒的リーチの刀で斬る。だが相手はパッと刀を払って上段蹴りをしかける。
純はもう下がれないと思って刀でその蹴りを受けた。パリィーン! という音とともに刀と足が交わった。
刀と人間の足が対等に戦っている。その足からは血も出ていない。純は刀を外して2、3歩下がる。男は笑う。
「怖いかクソッタレ。当然だぜ。元シールズの俺に勝てるもんか」
「試してみるか? 俺は元塾講師だ!」
純は回転斬り、突きを次々と放つ。男は見切って素早くそれを最小限の動きでかわす。次の瞬間、ナイフがまた飛んできた。純はなんとかそれを弾く!
「ヒッヒッヒッ。テメーらだけ遊んでんじゃえ」
ナイフを投げて来たのは
「フレッシュ!」
「久しぶりだな」
フレッシュの失った腕には新たに義手がつけられている。右にはさっきのチェーンソー男。
「自己紹介するでぇ。俺山田」
「私は土川達だ」
ナイフにチェーンソーに空手。この三つの組み合わせは特殊すぎる。
トリッキーなナイフ。
破壊力のあるチェーンソー。
全てを見切る空手。
純は目をギョロッギョロッと動かす。3人は余裕そうな表情を浮かべる。だがこれはプロ同士の戦い。双方から油断は全く感じられない。緊張が沸騰し始めた!




