第十六話 不死を殺す銃と蛇
路地裏から加藤が現れた!
インダ、魔王は加藤を見る。加藤は大きな銃を持っており、問答無用でインダに発射した。爆音と共にインダの腹に大きな穴が空いた!
「なるほど。象撃ち銃か。そんなものどこで?」
魔王が驚く。
「ウッドの店さ。ショーケースに入ってた最強の銃。第三次世界大戦が始まったんで持ってきた」
ハナが笑う。
「ハナさん! よく堪えた。お前が壊した町は後でブラックマンバ総出で直してもらうからな」
そう言って次の弾をこめて魔王に銃口を向ける。
「撃ってみなさい。当たるはずない」
「そうだな」
そう言って加藤は銃口の向きを大きく変える。銃口はインダを向いていた。インダは再生しようと必死だ。
もう一発放たれ、インダは吹き飛ばされ、地面に背中をつける。とんでもない銃弾の威力によって、体がなぜか動かない。
「グッグッ……無駄だ。俺を殺すなんて」
ハナが立ち上がった。怪我が酷いがなんとか倒れたインダのとこまで歩き、インダを見下ろした。
「なら、これはどうかしら?」
魔王は何かを察して止めようと思ったが加藤が放った銃を避け、その後の加藤の剣技をさばかねばならなかったのでそれどころでない。魔王は日本刀で加藤と斬り合う。魔王のスピードとパワーは相当だが、日本刀の達人をそう簡単には殺せない。
そこへミャンも入り、2対1で不利だが魔王はなんとか2人の攻撃を防ぐ。そして手から鎖を出して、長いムチのようにして攻撃した。加藤の刀に鎖が巻きついた。加藤はとっさに手を離し、二丁拳銃を取り出して撃って撃って撃ちまくった。魔王は必死に銃弾を弾く。
その隙を狙ってミャンが攻撃を仕掛ける。しかし魔王は口から火を吐いた。ミャンはそれを高く跳んでかわす。魔王は口を拭って、
「くっ。こいつらなかなかの手練れね。時間がかかりそう。あの男の娘に、あの男と同じ異世界人。本当に邪魔ね」
一方、ハナはポケットから何か取り出した。
「よかった。これは無事ね。コブラの毒はダメみたいだけど」
「ねえ、インダ。物理的にあなたのことを殺すのは不可能だけど、毒ならどうかしら?」
「試すまでもない。俺は不死だ」
「あら本当?なら実験させてもらうわ。真実かどうかを」
そう言ってハナは注射2本をインダの首に突き刺し、中の液体を注入した!
「グハァ! な、何を入れた!」
インダは首を抑え、もがき苦しむ!
ハナは笑って
「この世界で言うガガシとブラックマンバの毒。これをあなたの血管に注入したわ。異世界人はヤマカガシと呼ぶそうよ。でもブラックマンバはブラックマンバ。不思議ね。それに、ヤマカガシとブラックマンバ。この世界では同じ森にいるけれども異世界じゃ違うそうよ。不思議じゃない? あ、と、これが最後」
そう言ってハナはインダの額に人差し指を突き刺した。
「私の猛毒スキル! どうかしら? あなたに3種の猛毒を同時に分解することができるかしら?」
インダはもがき苦しむことしかできない。呼吸ができなくなり苦しくなる。泡を吹く。
「安心して。普通なら2.30分で死ねるから。後これ欲しかったんでしょ? あげるね」
ハナはインダの胸に刀を突き刺した!
そのまま放置してハナはその場を放れる。路地裏にカオルがいた。ハナはカオルに近づく。カオルは笑顔でハナを迎える。
「ただいま。仇……とってきたよ」
「そう。それより、生きててよかった」
2人は抱き合った。
魔王はインダがやられたことに気付く。
「ん? あらやだ。インダ……流石ねアンタ達! 次は必ず殺す! 首を洗っておくのよ!」
魔王は高く飛び上がり、空気を蹴って逃げて行った。加藤は銃を撃つが速すぎて当たらない。
「クソ野郎! 俺の刀を返しやがれ!」
加藤の刀は魔王が鎖に巻き付けたまま持っていかれてしまった。
「あ、俺の刀が。クソッ!」
ハナがカオルに肩を貸してもらいながら歩き、加藤のところまで来て声をかける。
「フッ。鍛冶屋くらい紹介するわ」
「異世界のクソッタレなチョコ棒なんていらねえよ。日本刀だよ。日本刀」
「なあに。心配することないわ。ちゃんとした日本刀を扱う鍛冶場よ」
「え?」
「アンタ不思議に思わなかったの? 私やジョンなどの異世界人が日本刀を持っていることを」
「少し不思議には思っていたが、あるのか? 刀鍛冶が。日本刀は日本人の名職人にしか作ることができない代物だが……いったい誰が?」
「落ち着いたら行ってみるといい。紹介するわ。それよりもまずは、騎士団どもから逃げないとね。将軍がまた戻ってくるはずよ」
ミャンはホッとした表情をして、
「ハナさんが魔王の仲間じゃないかってミャン、心配してたんだけどよかった」
ハナはミャンの目を見て、
「おいおい、なんだこの可愛いガキは……とても私の右目を潰した女とは思えん」
ミャンは作り笑いしながら目をそらす。
「まあ、魔王の仲間ってのは合ってるね。旧魔王の幹部だったの私。コンバット越後の名を与えられてそこで魔王軍の部隊を何隊か任されていたわ。今の魔王に旧魔王が殺されなければ私、今何やってたんだろ?」
ボロボロの4人はミャンにある程度の怪我を治してもらったらすぐ移動し、安眠屋までなんとかたどり着いた。その日、4人は揃ってすぐに寝たのだった。
眠るカオルを起こしハナが、
「これを飲め。老化を治す薬だ。今調合したところだ。」
カオルは差し出されたコップを手に取り、中に入っている液体を飲んだ。
「ありがとう。私の老化は治るかもだけど、アンタのその右目は一生治らないのよね」
ハナは笑って、
「あの娘を怒らせたんだ。仕方ない。後、このアイパッチも気に入ってるんだ」
そう言ってハナは右目を触る。次の日、ハナは朝早くから壊した町を直すため、すぐに安眠屋を飛び出すのであった。
高道純は覚悟を決めた。目の前にある大きなビル。青烏団の所有する秘密のアジトだ。青烏団のリーダーもここにいるはずだ。上手くいけばミンの居場所が分かるかもしれない。
「エクスタシーにしてやるぜ!」
純は装置を取り出し、ボタンを押した。するとビルの中で何回か爆発が起きた! 何枚かビルが割れ、飛んでいくのも見える。
純は数時間前からこのビルに入るヤクザの背中にこっそりC4爆弾を仕掛けていたのだ! C4爆弾とはボタンを押すと爆発する爆弾だ。爆発が次々と起こる。外にいる人々も驚く。純はただ1人ビルの中へ入って行った。
カチコミだ!
受け付にいる護衛達は突然の爆発に気を取られ、侵入者に気づかなかった。声をあげる前に全員純に斬り殺された。純は中に入る。アサルトライフルを抱えながら侵入する。中にいるほとんどの者は混乱している。純は混乱に乗じ、ヤクザ一人捕まえた。
「お前達のリーダーはどこだ?」
と聞いた。
「さっきまで20階に……」
「ありがとう……楽にしてやる!」
純はアサルトライフルでヤクザを3回殴りつけた! 相手の頭蓋骨は割れて死んだ。
純はエレベーターに急ぐが
「クッソ。止まってやがる」
純は迷わず階段を登り始めた。2、3階登ったところで下から敵が来たことに気付く。純はアサルトライフルを発射して一掃する。そして登る。まだまだ敵が下からくる。と思えば上からも!
「クソッ! 20階までまだか! 弾がもつかどうか」
純は地獄の階段を登り始めた!




