黒
誰のことを書いているかわかりますでしょうか?
文才にも影響されるでしょうが、分かりましたら感想欄にでも直接でも聞いてみてください。
僕の世界は狭い。
明るい世界にも暗い世界にもいる。
一日中、暗い世界で過ごすこともある。
だけど、仲間はたくさんいる。
暗い世界にいるとき、仲間たちとは隣り合わせ。
みんな違っているけれども、目的は同じ。
他の種族と共存するやつもいる。
でも、結局やることは同じ。
僕の自慢は体が硬いこと。
でも、外は強くても中の方が弱い。
僕の芯はすぐ折れる。
芯が僕より強いやつもいるけど、そいつらは僕より個性が薄い。
皮肉なことに弱いやつのほうが個性が強くなっていく。
別に個性の有無に関わりなく僕らは必要とされる。
だから、個性が薄いことさえ個性だと思う。
僕の寿命は必要とされる毎に削られていく。
僕はそれを嬉しく思う。
どうせならやっぱり必要とされるほうが嬉しい。
でも絶対に僕らの命は最期を迎えない。
僕の最後は灰になって終わる。
残り少ない命になってくると、必要とされなくなっていく。
新米に世代交代しなきゃいけなくなる。
それは悲しいけれども仕方のないこと。
僕には前世の記憶が少しある。
そこには、前世の頃の仲間が近くにいて、動くことはなかったけども雄大な気持ちで毎日を過ごしていた。
あの頃と比べると今では見聞が増えたと思う。
だから知ってしまった。
最近僕らは必要とされなくなってきているらしい。
僕よりも早く仕事ができるやつがいる。
でも、僕はあいつらとは全然違う生き物なのだ。
だから僕が必要ないなんておかしと思う。
口がないから抗議することもできない。
もしかしたら世代交代じゃなくて、種族交代しなければならないのかもしれない。
それを僕は悲しく嫉妬するのだ。