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夏の邂逅  作者: Swallow
2/7

一日目【昼前】

 まぁ幸いなことに今日から三連休だったりする。

 だから遅くまで寝ていられると思ってあの時間でも外に出てみたわけなんだけど……。

 まさかこんなことになるとは。


「いきなり、付き合ってくれ。 だもんなぁ……。」


 そういえばあれは告白ではなかったけれどよく考えてみればこれはデートみたいなものじゃないか?

 いや、男女が休日に逢うからといって……会うからといってデートと言うわけじゃないよね。


「……まぁ、どっちにしてもどうでもいいか。」


 今は午前9時。

 約束の時間までまだ余裕がある。


「そういえばどんな服着て行こう……。」


 オシャレしていくのもおかしいよね。

 あぁいやでもどこからがオシャレなんだろう。

 あ…あれだ、女の子の友達と会う時と同じような感じで、つまりえっと。……。

 ーー休日に男の子と遊ぶような経験が無いこと丸わかりの慌てっぶりだった……。



 そういえば彼の名前も聞いてなかったな。

 そう気づいたのは家を出て川辺に向かっている最中だった。

 他にも聞きたいことはたくさんある。

 まずはそれらを聞くことにしよう。

 とりあえずまず会ったら尋ねようと思うことを二つ三つ考えたところで目的の場所へ着いてしまった。

 そもそも夜中にふと思いついてフラフラと歩き向かう場所で家からそう離れていない。

 今日の彼はしゃがみこんで川を泳ぐ(コイ)あたりだろう魚を見ている様。

 ……昨晩と同じ服。

 いや、まぁーー


「お、良かった来てくれて。 やっほ~。」


 今度は声を掛ける前から私に気づいた。


「こんにちは。」


「いやぁ、正直来てくれないかもなぁって心配してたんだよ。」


「まぁ…一応、約束したからね。」


「あはは、ありがとう。」


 本当、感情が顔に出やすい人みたい。


「よし、じゃあ早速行こう。」


「…その前にさ、幾つかいい?」


「うん?」


 さて、まずは


「まず、私は江見(エミ) 静流(シズル)。 あなたの名前は?」


「あれ、そういえば自己紹介とかしてなかったね。 いやぁゴメンゴメン。 江見さん、ね。 僕のことは……レイとでも呼んでよ。」


「……レイ? 名前? 」


「うん。 よろしくね。」


「…よろしく。 レイ…くん、ね。」


 初めて会った時に自己紹介をしなかったからそういうのに頓着しないんだな、とは思ってたけど名前のほうしか教えてもらえないなんて。


「レイ、でいいよ。」


「う、うん……。」


 ……………。

 基本マイペースなんだろうなぁ。

 このやり取りだけで、今日は大変な一日になるようなそんな気がした。


「 ……後はレイ…くんは何がしたいの? いきなり付き合って、だなんて。」


 ……下の名前でいきなり呼び捨ては無理だった。

 はは、と軽く苦笑される。

 少しムカついた。


「う~ん、なんだろ…とりあえず色々見てみたいな、この鮮明な世界を。」


 つまり色んなモノを見たくて旅でもしているってことかな。


「ふ~ん。 ……じゃあ、どこ行きたい? と言っても特に何かあるわけじゃないよ。」


 ショッピングモールはあるしそこは特に休日なら沢山の人で賑わっているしド田舎というわけではない。

 けれど夜には虫の大合唱が普通に聞こえるし遊園地とかそういう娯楽施設があるわけじゃなかったりする。


「う~ん。 とりわけどこか行きたい、って場所はないかな。 オススメで。」


 そう言ってレイくんは笑う。

 本当にマイペース。


「……んじゃあ、見る場所なんてやっぱりショッピングモールしかないかな。」


「よし、じゃあ、まずはそこに行こうか。」


 これは、私の人生を大きく変えることになるその物語。

 それは、その始まりを告げる合図。



 ──始まり。

 始まれば終わる。

 それは必然。 仕方のないこと。

 そして終われば……また始まる。

 だから悲観することはない、って?

 それでもやっぱり、終わりは悲しいよ。


いつもはI─Phoneで打って投稿しているんですが今回はPCから。

やっぱPCは画面がデカいから少なく感じるなぁ……


登場人物の名前を決めるのに毎回時間がかかります……。

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