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AI少女

未来は一体どうなっているんだろ。そう思って書いた作品です。

2020年。全世界の争いがなくなり、ものすごく平和になった。互いに不自由な生活じゃなくすために人類はあるもの開発した。命令応用型全自動AI。通称AI「アイ」である。これは簡単に言うとアプリみたいなものだが、なんと命令を下すだけでインプットされているものなら何でも出来るという優れものだ。これが世界的に人気となり、世界はさらに平和になった。インプットすればやることは必ず成し遂げる。その技術により、世界の構造は大きく変化。空飛ぶ車などはいかないが完全にどの国も都市と言えるぐらい建物が建った。まさに夢のような世界だった。しかし、その夢の世界に嫌な事件が発生した。AI暴走事件。内容は家庭用のAIが暴走し、火事や災害が起きたというものだ。この事件により調査は始まったのだが未だ解決していない。しかもAI開発側はそんな機能を一切つけた覚えはないと言っている。そこで一旦AI開発は中止。現在みんなが持っているAIを点検中だという。まぁ、AIを持っていない俺からすれば関係ないが・・・しかし、その点検によりあることが判明した。企業も知らない謎のメモリがあったらしい。もしかしたらそのメモリが事件の鍵を持っているのではないかとこれを調査してみるもこれも未だ不明。世間の皆が怖がる一方だった。そんな中俺は自分の家で一人パソコンに打ち込んでいる。俺の名前は二寺乃斗光にじのとみ。AIを持っていない最近の話題に触れれないかわいそうな高校生だ。AIのもってない理由?実はAIは少々値代が高く。そうそう手をつけられようがない。学生である俺ひとりが買えるようなもんじゃない。


「AIねぇ・・・どうせ俺は一人で寂しく暮らしていますよーだ」


別に貧乏なわけじゃない。それ以前に俺の家は住宅街にたたずむ一軒家。無駄な二階建てというノーマルな生活なのだ。無駄と言う理由は現在は一人暮らしで、海外で仕事をしている両親から来る贈り物はその国にある珍しい食べ物だけ。もっと何かいいものを送ってくれ両親よ。そのため俺は時間がある日はバイトをしてなんとか生活をしている。そんな毎日だ。


「さーて、今日もあいつらとメールしようかな?」


いつものように新着メールを確認すると履歴に謎の一件のメールがあった。


「ん?なんだ?」


宛先は不明。しかもなんにも書いていない本文。


「イタズラか?」


最初はそう思った。しかし、よく見るとダウンロードするためのアイコンがあった。しかもそのアイコンにはなんにも書いてないときた。


「・・・・しろと?」


実際はものすごく怖い。一体何をダウンロードするものなんだ?ウイルスか?実際バスターはつけてあるからその心配はないが。もし押したら・・・爆発するとか?


「まぁ、そんなわけないか」


しかし。このまま放置するのもなんだしなぁ・・・


「・・・えい」


つい押してしまった。もう後悔もできない。一体どうなるのか。そう思っているとウィンドウが開いた。

ウィンドウ内の分を確認する。「名前を決めてください」。という文とその後ろに見たことのない可愛い女の子が目を瞑っていた。


「な・・・なにこれ」


でも見た目的にどこかで見たような気がした。そう。AIの形に似ていた。実はAIは人間の容姿を持ったAIであり、容姿を自分なりに変えられるはずなんだが、しかしこれは自動的に決まっている。長い黄色の髪をツインにしていて、服はまるで高校生の服のようだった。


「・・・とりあえず名前をうってみるか」


どう言う名前がいいんだろ。日本人的な名前はなんか似合わなさそうだし、どうせなら呼びやすい名前にしてみよう。


「ツェルなんてどうかな?」


名前のセンスがどうかしてるような名前を俺は平然と入力した。その瞬間。デスクトップが急に光りだした。パソコンのフラッシュにしては眩しすぎる。そんな光が終わり、パソコンを恐る恐る見てみる。するとさっきまで目をつぶっていた女の子が目をちょこんとしながらこちらを見ていた。


「・・・あなたは誰?」


その声を聞いた瞬間俺は違和感を感じた。普通のAIならばまるでロボットがしゃべっているようにカタコトのはずだ、しかしこのツェルと名づけた子はまるで本当にそこに女の子がいるような透き通る声を出していたのだ。ひとまず俺は会話をする。


「お、俺は二寺乃斗光。高校2年生だ」


そう自己紹介をするとその子はじっと俺を見つめる。


「・・・えーと、どうしたの?」


少々気になるので聞いてみた。するとその女の子は突然ニッコリと笑い出す。


「斗光にぃって呼んでいい?」


まさにそれは驚愕の一言だった。初対面の子ににぃと言われ挙句の果てに照れている表情。卑怯すぎる。


「も、もちろん構わないよ!ツェル・・・でいいのかな?」

「なんで私に聞くの?斗光にぃが考えたならそれでいいじゃん」


すげぇ寛容だな!普通こんな変な名前つけたら怒るレベルだぞ!まぁ自分で付けたのが悪いんだけど。


「・・・ところで、私って何すればいいの?」


するとツェルは俺のデスクトップのアイコンをまじまじと見た。因みに俺のパソコンはモニターが三つある。もちろんしっかりとつながっているし大きい。しかもメモリはなんと16G!今時の高校生は手がつけられない代物だ。しかしなぜ俺がこんなのを持っているか。実はこれは友人が開発したひとつの発明品なのである。友人は発明家で基本機械の物ならなんでも作れ、究極を求めるべく様々な物を作っているらしい。ツェルはそんなパソコンをうろちょろと動き回る。


「全然不具合がなく、しかもでかいモニターで私たちAIがいくら動いてもラグが発生しない環境・・・斗光にぃひょっとしてお金持ち?」

「違うよ。僕の友人が作ったものなんだよ」


ツェルは「へぇー」と言いながらそれでもうろちょろする。ほんとにこの子AIなのかな?


「とりあえず斗光にぃ。今日からよろしくね!」


挨拶もしっかりニコニコした顔でしている。まるで人間だ。


「よ、よろしくツェル」


戸惑うも挨拶を返す。ツェルは再びニッコリと笑った。にしても本当にどうするか。ツェルは自分の事AIと言ってるけど。こんなAIは見たことがない。とりあえず俺は別の友人に相談してみることにした。その友人は同じ中学で知り合った中で開発家の友人と一緒に出会った。


「茜也。最近のAIって自我あったっけ? ・_・;」


俺がメールで打った茜也という名前。それが友人の名前だ。河合茜也かわいせいやといい、自分でオタクと言ってる男だ。しかしオタクの癖に基本生活はしっかりしていて学力も平均、中学では剣道に入っていたという少し変わった一面もあった。俺がバイトできるのもコイツのおかげ。実は茜也の家は喫茶店でかなり知名度があるのだ。茜也に送ったメール内容を見たツェルが俺に質問をしてくる。


「茜也?斗光にぃのお友達?」

「うん。結構性格はいい奴だから少しは相談に乗ってくれるかも」


数分すると茜也からメールが来た。


「それ完璧俺の専門外だろ。小崎に聞けよ ; ̄O ̄」


小崎と言うのはさっき言った開発家の友達の名前だ。小崎盟おざきちかうといい。普段で家で引きこもり中。実は俺たちより2つ上だったりする。


「いや、今小崎に知られたらまずいからお前に聞いたんだ?なんかない?最近の話題とか」


と打って送信した。そして30秒後返ってきた。


「知られたらまずいって・・・でも、最近の話題ねぇ。そう言えば一昨日変なニュース流れてたな。確かどっかの博士が作った試作品AIが突如消えたって言う奴」


・・・・当たりかもしれない。基本俺はアニメしか見なくそう言うニュースはあまり見ないのだ。


「その情報詳しく教えて >人<」


そうメールを打つと2分後。長文で返ってきた。


「詳しくはよくわからないが。分かることはその試作品AIは4つあったらしいぜ。でもその4つがどっかに行ったんだとよ。監視カメラには人影なんて映んなかったって話だし。もしかしたらそこの管理システムがおかしくなったんじゃないかって言われてた。噂ではそのAIが勝手に逃げたんじゃないかって話だぜ。この話はAI暴走事件から4日後に流れたニュースだ。でも、AIが一人で逃げるなんてそんなの自我のないAIができるわけ・・・(゜д゜)」


・・・・・・クリーンヒット。ホームラン級だ。俺は好き勝手デスクトップで遊んでいるツェルの背中をクリックする。


「ツェル!君もしかして変な施設とかにいなかった!?」

「へ?・・・確かに私変な施設にいたよ。まぁ。迫っ苦しかったからすぐ逃げたんだけどね。そしたらいつの間にか斗光にぃの家のパソコンに隠れてた」


・・・じゃあもしかしてこの子が試作型基新型のAIって事!?再び茜也からメールが来た。


「・・・なんとなく分かった。とり合えず俺はばらさないから安心しろ。ひとまず、やっぱり小崎の元へ行ったほうがいいかもな。今俺も暇だし、」


心が広い茜也に感謝しながらもメールを送る。


「ありがとう!じゃあ早速行ってくるよ!」


プチンと瞬時にパソコンの電源を切る。


「ツェル!早速で悪いんだが俺出かけてくる!ちょっと友達呼んでくるから!」


実は小崎はメルアドを持っていない。ケータイも家に電話もない。家は俺と茜也にしか教えないと言う少し変わったところがあるのだ。さすがにパソコン一式持っていくのは辛いため。俺は小崎を自分の家に招こうと考えたのだ。早速俺は私服に着替え。玄関から出ようとした時だった。


「・・・連れてってくれないの?」

「・・・・へ?」


-------------------------------------------―---------------------

まさかこんな高性能なAIだとは思わなかった。


「わー!街中ってすごいね!」


俺のスマートフォンから聞こえてくる元気な声。ツェルである。実はあの後ツェルは赤外線のセンサーを利用し俺のスマートフォンに入ってきたのだ。そのスマートフォンを腰に付け、ツェルでも街が見えるようにしている。


「ま、一人で居させるよりはマシか」


そう思いながら俺はスケートボードで滑る。基本俺はスケートボードで移動している。しかもこれも友人が作った発明品と来た。名前は「迅速くん」だっけか?ボードについてるスイッチを踏むと風邪が出てくると言うものだ。最高でも25キロは出るらしい。そんな飛ばしたことはないけどな。なんとこの迅速くん、1時間充電するだけで3時間可動ができるという優れものだ。こういうのを作れる友人ってどうなんだろ。


「斗光にぃ!大きなスーパーがあるよ!いま検索したけどジェイって言うんだね!基本的に日用品とかを主に売っているらしいよ!」


さっきからツェルは俺のスマートフォンを利用していろんなことを調べてる。どうやらこの子は様々な物に興味があるらしく、なにかあったら勝手に検索をしてしまうのだ。


「ただ、勝手に物を検索するAIって世間から見たらありえない話だよなー」

「そうなんだ。てっきり皆私みたいなのかなって思ったよ」


・・・どうやら世間知らずのようだ。まぁそれは追々考えるとしてだ。


「そのツェルのいた施設にツェル以外のAIもいたの?」

「うん。何人かと話ししたりしてたよ」


AI同士の会話かぁ。なんか想像つかないなぁ。


「ん?斗光にぃ、なにあれ?」


突然ツェルがブザーを鳴らし、報告する。その方向を向くと女の人が男の人とカバンの取り合いをしている。


「あれってもしかしてバーゲンの取り合いってやつなの?面白そうだね」


ツェルがそう言っているが俺は全然面白く思えなかった。そう、なぜなら。


「誰か助けて!この人泥棒です!」


それはバーゲンの取り合いなんかじゃなく、今にも女の人が帽子をかぶった男に鞄を盗まれそうな状況だからだ。


「おいおい。マジかよ」


その瞬間男は鞄を持ち出し、逃げ出した。幸い、俺はスケートボードに乗っている。


「ま、待て!」


俺はそのまま男を追いかけた。


「ねぇ、斗光にぃ。なんであの人追いかけるの?」

「泥棒だよ泥棒!あいつは悪いことしたの!」


簡単にわかりやすく説明した俺はさらに追跡を急ぐ。しかし、俺の声に気づいた男は目のに駐車している車を弄りだす。普通ならロックがしっかりかかってあって開かないはずなんだが。なんと1秒で車が空いた。


「何!?どうやって開けたんだ!?」


そう言ってる合間にもう発進してしまった。


「もう、もう間に合わない・・・」


諦めかけたその瞬間だった。車の奥を見るとなんと信号が青なので元気に通っている女の子がいた。しかしその車は速度を止めず走り続けている。あのままじゃ弾かれる。


「あ、危ない!!」


だがしかし惹かれる直前に誰かが女の子を突き飛ばした。そう、見たことのある姿。茜也だった。茜也はその車に衝突し、はねられ、車は停止。俺は車よりも茜也の方へ先に向かった。


「茜也!おい茜也!!」


さっきからツェルが一言も喋っていないと思ったらなんとスマートフォンにはいなかった。しかし今はそんなことはどうでもいい。今は倒れている茜也を起こすので必死だった。何度も叫び何度も揺らすと少しだけ反応をした。よかった、まだ生きている。とりあえず、今のうちに救急車を・・・


「ごめんなさい・・・」


そう考えた時。茜也の近くにあった茜也のケータイから女の子の声が聞こえてきた。俺は恐る恐るケータイを取る。するとそこにはぶかぶかな白いドレスを来た白い髪の女の子が泣いていた。


「ごめんなさいごめんなさい、ひっく、ごめんなさい」


何故かずっと謝ってばっかでいる女の子。そしてこの感覚。もしかして。


「君も・・・ツェルと同じ・・・」


現実とは思えない連続な出来事。俺はこの世界が段々変わっていくような気がした。

馬仮面「どーも。馬仮面といいま・・・」


ツェル「どーも!ツェルでーす」


馬仮面「おま!なぜここに居る!?」


ツェル「ハイジャックさせていただきました!」


馬仮面「何してるの!?とにかく今次回予告して・・・」


ツェル「データと出会うとき。世界が動き始める。というわけで次回お楽しみにー」


馬仮面「勝手に終わらされた!?」


というわけで次回予告はツェルも加わります。

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