ヒルシュローク
ヒルシュ [独逸語] 鹿の意味。 ローク [露西亜語] 角の意味。
竜族のひとつで、頭部に二本の立派な角をもっている。
比較的穏やかな性質で他種族と友好的な交流をしている。
ただし、戦闘能力が低いわけではなく、角有りの竜族としての魔力と知力は十分そなわっている。なおかつ、適度な戦闘意欲も存在するが無暗に争うことはないが、戦うべき理由があれば竜種の名に恥じぬ苛烈な攻撃をしてくる。
他の竜族とは異なり、鹿の角のように時期がくると自然に角が取れて、生え変わる。
主に生え変わるのは、オス(男性)のみである。
角の生え変わる時期は、生殖行為が可能になる成獣となった時である。それ以降は、個体差によって時期が異なる。
角が取れた時から生えてくるまでが一番、弱体化するがその後は魔力を得て、凝縮させていくうちに生え変わる前よりも強くなっていく。
成獣になった男性の角は幾つかに枝分かれしていく。 ちなみに、生殖行為ができなくなる高齢になると角の枝分かれは起こらなくなり、生え変わることもなくなる。
メス(女性)は、基本的に生え変わることが無い。
竜族の角は魔力の源でもある為、自らと子供を守るために安定した戦闘力を維持するためと考えられる。
男性の角のように枝分かれすることは無いが、稀に円錐状の角が複数本生えることがある。その大きさは様々であるが、二本以上の角もちは成獣の男性に匹敵する強さを有している。
外見は、ネコのような体毛を持つ竜種である。
毛色に関しては個人差が存在する。
本来の体格は、かなり大きい。 生まれた時点で人族の成人男性よりも大きい。成獣くらいになると大型のダンプカー並の大きさになるが、魔力の把握と制御が完璧になると魔術により身体を縮小させる。この魔術が出来てはじめて成獣と認められる。
住処は、ダーイラ山脈北西部の麓に広がる針葉樹の森の奥深くである。
この住処は、他の種族と交流するためのもので有り、主に成獣の女性たちが住む。成獣の男性は、近親結婚を避けるための本能なのか旅に出てしまう。 村に住む成獣の男性は他の村からの来訪者だったり、年を経たものだったりする。
成獣に満たないものたちはストーンサークル内に設置された転移魔法陣からいける湾曲空間で育つ。身体が小さくないと魔法陣からはみ出て転移できない。
この湾曲空間がどのようにして、作られたのかは利用している彼らでも知らなかったりする。一応のおとぎ話としては、女神が作ったものとされているが真偽は定かではない。
本編次第で、追加があるかも?