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スペキュレイティブ・フィクション群

プロメテ=オートマティクス Promethee Automatics

これは選ばなれなかった、もう一つの贈り火の物語――心燈(パイア)という字義通りの命の灯火を見出した人類は、企業が管理、運営する都市国家にて擬似的な不老不死と、器の研究が齎した自動機械に寄る生活を享受していた。そんな中、十五年前に他者の心燈を手に掛けた罪で囚われの身となっていたというヴィクター・ナイトは、企都(ポリス)を襲っている正体不明の怪人《禿鷹》討伐を条件に企業より解放された。頼もしくも恐るべき改造を施された肉体と、電気仕掛の侍女メアリを宛てがわれた彼は、今、薄暗闇を駆けて行くのだが――【空想科学祭2011企画参加作品】
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