1日目
開閉式のドームから日光が差し込んでいる。
日光の下、車を盾に周囲の様子を伺っている20代半ばの白人男性ケビンがいる。手にはM17拳銃が握られている。
ケビンは何かを察知すると飛び出して、発砲する。
銃から緑色の液体が発砲された。
ケビンは立ち上がり、打った方に向かうと身体をたった今、放たれた、ペイント弾で彩られたトーマスが居た。
「おいおい、またやられちまったっぜ」
トーマスは笑顔でそう言う
「また、今日も勝たせてもらったぜ。」
ケビンはトーマスの手にタッチする。
「今日も精が出るようだな」
ケビンは声のする方を向くとサングラスを掛けた、筋骨隆々の黒人男性が立っていた。
「教官!」
ケビンは敬礼するお教官も敬礼を返す。
「頑張れよ!」
そう言うと教官は去っていった。
ケビンは首に掛けてあるドッグタグを握りしめる。
「もう、終わった?」
不意な声に驚いたケビンは咄嗟に声のした方に銃口を向けるが、横に払われて、銃口の照準を合わせる事ができなかった。
「全くもう」
聴き慣れた女性の声、それを認識するとケビンは渋々、拳銃を収めた。
「何だ、君か」
ブロンドの白人女性リズは不機嫌そうにケビンを見つめる。
「今日は見学者が来るわよ」
ケビンは舌打ちをする。
「そういや、そうだったな」
「変な事はしないようにね」
「そっちこそ」
リズはケビンの言葉を聞かずに立ち去っていった
ベビーカーを引いた母親を含めた野次馬達は毎日の日課を見届けると、去っていった。
クリスがやってきた。クリスはケビンを見掛けると敬礼をする。
「ハッ」
ケビンはクリスに敬礼を返す。
「よく来たな」
近くの学舎では昼休憩の時間に入っていて、生徒の机の上には給食が置かれている。
教師が厳しく生徒を見渡す。
「好き嫌いなくして、食べてください」
星型に切られた人参がスープの上を漂っていた。
リズはリボルバー拳銃に弾を一発込めて、シリンダーを回転させる。そして、引き金に手を掛ける。
リズは回転数から弾丸がどこにあるか、予測できる。この位置なら大丈夫、そう確信したリズは引き金を弾く、この命を賭けた瞬間にリズは生の実感を感じていた。
カチッ
リズは自分の計算が正しかった事がわかるとスコアボードに銃を向けた。
引き金を弾くとドオン!という発砲音と共に弾が射出される。スコアボードの中心には穴が空いていた。
司令室では大佐がモニターで状況を確認していた。
そこには住人の生活が映し出されていた。暫く時間が経ってから、大佐はモニターを切った。
クリスが帰ってきた。部屋に居た2人も呼び出された
待機の状態で待つ3人
「今日の様子はどうだったかな?」
大佐はそう尋ねる
クリスは上を向いた
「面倒見がよい、先輩達が多く、可愛がっていただきました」
大佐は満足そうに頷く。
「そうかそうか、それで、住み心地はどうだった?」
「とても満足のいくもので、自分はここに移住したいと思いました」
大佐はクリスを見つめる。
「そうか」
大佐はそう言うと再び3人に向き直る。
「本日は解散、明日はブランドンを案内する、今日、街を見回って得た情報は内密にするように」
ブランドンはクリスに今日の事を聞く予定だったが、大佐に機先を制されてしまったので、やむなく、自室に戻る事にした。
クリスは考え事をしつつ、部屋に帰った。
大佐は日誌を眺めていた。
「お疲れ様、大佐」
大佐は目線を声をした方に向ける。
そこには髪型をしっかり整えた、ブロンドの若い男が立っていた。
「何だヨハンか」
ヨハンは敬礼をしようとする。
「よせ、必要ない。こっちはもう、終わる。」
大佐は日誌を書き終えるとコーヒーを用意した。
本日は晴天なり
日誌には一言、書かれていた。
クリスは部屋で今日の1日の出来事を考えていた。
「何なんだ、ここは?英雄都市じゃないのか?これじゃまるで、」
闇夜の中、黒板に教師が授業内容を書き連ねている。
「ここはこうであるからして、」
生徒達の目は黒板に向いていた。




