9日目「大型トラック」
九限目「大型トラック」
大型トラック?
むむむ。
こいつぁ難儀な・・・。
詩・・・ポエムでいってみるか~。
「BIG TrackCAR」
乗り物Coming
めにーめにートラック
Come Come Here Here わーきんぐ車
クライマックスだいたい炎上燃えるぜタンクローリー車
タンクローリーCAR
タイヤのやたらとデカい大型トラックはだいたい下々の車を踏み潰すぜ
大型トラックCAR
めちゃめちゃ気になるぜ毒危険と書かれてある謎の大型トラック車
大型トラックCAR
運転中はやっぱりウザいぜ、デカいぜ大型トラック車
大型トラックCAR
メニーなCARがあるんだな
メニーなWORKがあるんだな
ラナウェイラナウェイランニングくるま〜
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・ごめんなさい(汗)。
は、そうか、気づいたぞ!
これこそサービスお題だったのか!
シーナ先生ありがとう!
皆さんとモロかぶり必至かもだけど、やっちゃるで~一応これでもなろう民だもの。
ジャンルは異世界ハイファン・・・大丈夫かな・・・。
「異世界転生したら俺は相棒と無双する」
ふと、目覚めると豪は、見知らぬ場所にいた。
「助けてください!」
乙女のつんざく声、彼が見やると化け物に女性が襲われている。
「ゴブリンが!私の操を奪おうとしているのです。」
すわっ!
豪は素早く相棒「御意見無用~夜露死苦逢鷲~」号へと乗り込む。
キーを回す。
唸りをあげるエンジン音。
豪はカセットオーディオのボリュームをあげる。
運ちゃんの歌姫「雨の〇情」が流れる。
彼は歌を口ずさみ、ゴブリンの群れへと突っ込む。
「血の雨雨ふれふれもっとふれ~」
巨大な鉄の塊が容赦なくゴブリンを轢いていった。
事の成り行きでゴブリンを壊滅した豪は、イセカーイ国の王に認められ魔王討伐を命じられたのであった。
相棒である夜露死苦逢鷲号と、ゴブリンから窮地を救った、あの方と見まごうばかりのエルフ、アーキー=ヤシロとともに夢と希望の冒険の旅がはじまる。
なんやかんやありながら、デコトラを駆け、艱難辛苦を乗り越え、とうとう魔王の城に辿り着いた。
ついにふたりと一台は、最終決戦と挑むのであった。
「ここは景気づけに一発っ!」
豪は村を救ったお礼に貰ったぶどう酒で、決戦前の宴を開いた。
一番星が輝く夜だった。
大いに飲んで騒いだ。
・・・デコトラについて語り合ったり。
・・・ランバダを踊ったり。
・・・カラオケ大会したり。
・・・それから・・・むふふふ。
まさに飲めや歌えやの乱痴気騒ぎ。
泥酔の豪は誓った。
「俺はこの世界を救うっ!」
ふたりは夜明け前薄ら朝靄の中、千鳥足でふらふらゆっくりと歩いた。
鋼鉄無敵の車、御意見無用~夜露死苦逢鷲~号へ、いい気分で乗り込む。
エンジンをかける。
アクセルをふかす。
アーキーはエルフ族の戦勝祈願の詩「フーナ唄」を歌う。
「いくぜっ!いくぜ!いくぜっ!」
ヘッドライトが霧で覆われた城を不気味に照らし、デコトラは極彩色のネオンを光らせる。
大型トラックは、魔王城へと疾走した。
暗転
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
光が差し込む。
「ぐふふふ」
豪は目を覚ました。
「ん」
天と地が逆だった。
ここは大都会のスクランブル交差点のど真ん中、相棒である御意見無用~夜露死苦逢鷲~号は見るも無残に横転している。
状況が全く飲みこめない豪・・・。
サイレンが鳴り響き、赤色灯が怪し気に煌めく。
パトカーに囲まれていた。
「・・・お、俺は」
・・・・・・。
・・・・・・。
ダメお酒ゼッタイ
おしまい
・・・なんか、不覚にも啓発小説みたいになってしまった。
ま、いっか(笑)。