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⑴『神に聞くのは、俺の行く末』
⑴『神に聞くのは、俺の行く末』
㈠
神に聞くのは、俺の行く末のことだ。勿論、無神論者である俺が、神というのは、俺を宿命へと導く何か、のことである。しかし現に、俺は神との対話をすることがあるが、これは、云わば天から降って来る言葉との対話のことなのだ。
㈡
そうであるからして、神しか、俺の行く末はしらないだろう、ということは、神との対話の中で探るしかない訳だが、如何せん、俺は俺の行く末が気になって仕方がない。というのも、どうにも物事が、悪い方向へと進んでしまうことが多々あるからだ。
㈢
何、どうにかなるさ、そう声が聞こえ、やはりこれは、神の声だろうと、俺も俺の行く末は、と聞き返し、それも呟くように、すると、どうにかなるさ、ともう一度声が聞こえて来たので、一旦は、神に聞く俺の行く末は、どうにかなると、思ったものだ。