表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
開催!神夜祭!  作者: coll
4/4

昼休み、尊死注意報

そんなこんなで1日目前半戦が終わった神夜祭。

後半戦、の前に昼休み。

その後色々種目が終わり、昼休みに移ろうとした時、遠くから声が聞こえた。


「兄様〜!」

「お兄ちゃ〜ん!」


「...あれ?この声って」


と憶が呟く。


「叶恋!海蕾!」


2人は俺に飛びついてきた。


「いって!」


「えへへ〜」

「お兄ちゃん神夜祭、楽しい?」


「あぁ、楽しいぞ」


「ほんと!?」


「あぁ!」


「嬉しい〜!」

「わたしも〜!」


すると、クラスの皆がザワザワし始めた。


「え?あれ副会長の妹?」


「やっば!超可愛い...!」


「まるで妖精だな...」


「っとっと...!?」


皆叶恋と海蕾に夢中になってしまった。


「まぁ...可愛いからな...うちの妹は...」


「シスコンめ」


とジト目でこっちを見てくる憶。


「うるせぇな」


「でもマジで可愛いよね裁兎君とこの双子ちゃん」


「あぁ、それは確かに思う」


「ほんとに妖精だよね...」


「あんな双子の妹ちゃんいたら...私一生守っちゃうわ」


「まぁでも叶恋と海蕾は憶のことそんな好きじゃないらしいぞ」


「ガーン!」


そのまま落ち込んでしまった。


「あはは...」


「叶恋と海蕾に好かれてるの神械かなっちゃんくらいだからな」


「そうなのか」


「確かに撫でても嫌がられなかったな...」


「兄様〜助けて〜!」

「助けて〜」


と2人が言う。


「ほら、お前ら叶恋と海蕾が怖がってるから離れろ」


と裁兎が言うと皆離れていく。


「うぅ〜」

「お兄ちゃ〜ん...」


「よしよし怖かったな」


2人が裁兎の顔を見た時


「あ!なつお姉ちゃん!」

「なつお兄ちゃんだ!!」


凪津を見つけるとすぐさま抱きついた。


「おぉっと!」


「危ないよ...全く...」


「んへへ〜...」

「好きぃ〜...」


「すげぇ...凪津に懐いてるぞ...」


「でも羨ましく感じない...」


「なんなら何かあの空間だけ神聖だ...」


「よしよし...」


「なつお姉ちゃんのなでなで好き」

「わたしも!大好き!!」


「ほんと?良かった...」


「羨ましい...凪津ちゃん嫌われてない...」


「まぁ、凪津は優しい奴だからな。暑苦しくもないし、可愛い子見て興奮してる訳でもないからな」


「うっ...」


「ドンマイだな!憶!」


「えぇーん」


「今日は2人でここに来たの?」


「うん!」

「そだよ!」


「権治さんは?」


「お父さんは忙しいからお兄ちゃんのとこに行けーだってさ」

「ほんと、ダメダメだよねお父さん」


「あはは...」


「大人びてるなぁ...」


ふと


「お昼ご飯、一緒に食べる?」


と提案してみると


「え!」

「良いの?!ねぇ!お兄ちゃん!!」


「ん?あぁ、良いぞ?」


「やったー!」

「一緒だー!」


2人ともとても嬉しそうな顔をした。


「なつお姉ちゃんだーいすき!!」

「なつお兄ちゃんだーいすき!!」


と強く抱き締められた。


可愛いなぁ...全くもう。





昼休み。


「ふーんふふーん♪」

「ひっるごっはんー」


「よし、揃ったぞ」


「せーの」


「いただきまーす!!」


「あーん」

「あーん」


「んー!!」

「おいひー!」


「それは良かった」


「え?」


「裁兎君がそれは良かったってことは」


「お前、弁当手作りか!!」


「ん?ああ...そうだけど...」


「しかも妹の分も作ってる...」


「裁兎君さぁ...顔良くてスタイル良くて勉強出来て運動神経も良いのに料理出来るはやばいよ」


「流石に完璧すぎるかもね...白りん」


「俺が料理出来る理由なんて父上が忙しすぎるからだよ」


「まぁそれはそうだよね」


「忙しいだろうね権治さん」


そんなことを話していると叶恋ちゃんが僕の弁当のコロッケを美味しそうに見てるので...


「ん?食べる?」


と聞くと、叶恋ちゃんは目を輝かせてコクコクと頷いた。超可愛いと言いそうになったのを抑え


「はい、どーぞ」


「あー」


「え」


「あー」


この子...あーん待ちしてる...可愛い...


「はい、あーん」


叶恋ちゃんの口の中にコロッケを入れる。


「んー!!」


先程よりも目をキラキラと輝かせとてつもなく嬉しそうにこちらを見てくる。


「どうしたの?」


と聞くと頭をブンブンと縦に振って...


「美味しい?」


と更に聞いてみるともっと頭を縦に振った。


(超可愛い...今すぐにでも心臓止まりそう...)


「いいなー!わたしもなつお兄ちゃんのおかず、いっこ食べたーい」


「じゃあ...同じコロッケね」


「うん!」


「あー」


うっ...この子もあーん待ちしてる...!!可愛い!!


「はい、あーんっ」


とコロッケを口に入れると...


「...」


「どう?海蕾ちゃん」


「おいしい!!!」


「なつお兄ちゃんのお弁当おいしい〜...」


「ほんと?良かった」


「えっ?待って」


「ん?」


「もしかして凪津ちゃんも手作り?」


「白りんに作るって言われたけど居候の身で弁当作ってもらうのは...って思って...」


「なんで料理出来る系男子がここに二人いるの!?」


「料理出来る系って少ないんじゃないの!?」


「今の時代多そうだけど」


「それは確かに俺も思うぞ」


「嘘でしょ!?」


「なつお姉ちゃんのお弁当なら毎日食べれる!」

「もちろんお兄ちゃんのお弁当が嫌いなわけじゃないよ!」


「あぁ、それは分かってる」


「ただなっちゃんが料理出来るのは意外だったな」


「実は料理出来るんだよね〜」


となっちゃんは自慢げにしている。


「お、もう時間やばいな」


「もうそろそろ後半戦だな!」


「叶恋ちゃん、海蕾ちゃん、全部食べた?」


「うん!」

「おっけい!」


「よし、行こうか!」


「気ぃ引きしめて行くぞ!」


「がんばってね兄様!なつお姉ちゃん!」

「がんばって!お兄ちゃん!なつお兄ちゃん!」


「あぁ」


「ちゃんと見ててね!2人とも!」


「私たちも応援して欲しいぃ」


「せいとかいの皆も応援してる!」

「うん!そうだよ!」


「良かった!」





「よし行くぞー!」


「A組!ファイッ!」


まさかの叶恋と海蕾が神夜祭に見に来ていた。

2人の応援で負ける訳には行かなくなったA組。さて...勝つことは出来るのか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ