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開催!神夜祭!  作者: coll
2/4

前日譚:最高な企画発案!

神夜祭の何かを発案してくれと頼まれた生徒会一行。次の日、乖十は嬉しそうな顔で裁兎の家のチャイムを鳴らす。

次の日、普通に登校しようとしたら家のチャイムがなった。何となく勘で嫌な予感がしたが...俺の勘って結構な確率で当たるんだよな...


「はい」


「よぉ!裁」


3文字だけで分かった。なんなら1文字で分かった。乖十だ。クソうるさいヤツが朝っぱらから俺の家の前にいる。


「裁兎様、どうかなされましたか?」


「あー...いやぁ...朝っぱらからカロリー高いやつが家の前にいてな...」


「あぁ...なるほど...」


またチャイムが鳴った。


「...なんだよ」


「学校行くぞ!!」


「...分かったよ...」


「行ってきます...」


「はい。行ってらっしゃいませ。」


と落ち込みながら行こうとすると奥の方からトタトタと2人の足音が聞こえる。


「行ってらっしゃい!兄様!」

「行ってらっしゃい!お兄ちゃん!」


「うぉっ!?」


後ろから抱きつかれた。叶恋かこ海蕾みらい


「えへへ〜」

「いしし〜」


「...お前らも学校頑張れな」


と優しく微笑みながら2人の頭を撫でた。


「うん!」

「りょーかいっ!」


俺は嫌々ながら扉を開けて、クソほど嫌そうな顔をしながら乖十の前に来た。


「ハッハハ!今日もお前の顔は面白いな!」


誰のせいだと思ってんだ。ただ乖十が登校する時に俺ん家に来るのは珍しいな。


「おっ!その顔は登校する時に俺の家に来るの珍しいって言ってる顔だな?」


当たってんだよ。いやまぁ幼なじみなら当たり前か...当たり前か?俺、こいつの考えてること分かんねぇし...って思ったけどこいつ何も考えてねぇんだったわ


「いや実はな、斬新なアイデアを家に帰った後思いついたんだよ!!」


「おう、分かったから顔そんなに近づけんな」


「でもお前の考える事なんて戦闘しかねぇだろ」


「チッチッチッ!そんなに俺は単純ではない!」


単純だろ戦闘狂が


「俺は昨日、権治さんやくるみに言われたことを下校中ずっと考えていた。」


「へぇ...」


あぁ...だからあの時あんなに静かだったのか...


「すると家に着いた途端!!天啓が降りたんだ!」


「俺を高い高いするな」


「皆の...クラスの皆の能力でオリジナルの芸術を作ろう!」


「...お前人格変わったか?」


乖十の両肩に手を置く。


「ハッハハ!俺は俺だぞ!」


「知ってるよ。侮辱してんだよバカ」


「そうなのか!ハッハハハ!面白い冗談だ!」


こいつのメンタルダイヤモンドだったの忘れてたわ。


「...んで、その意見を生徒会の皆にも提案するのか?」


「当たり前だ!」


すると1人、後ろから早歩きで俺たちのところに向かって来た。


「やっほ〜!」


「おぉ、凪津」


「凪津!!」


「あはは!何?どうしたの?乖たん」


と凪津を見かけるや否や、凪津に超至近距離で顔を近づける乖十。


「神夜祭あるだろう?」


「うん!あるね!」


流石なっちゃん。慣れてるな。俺は永遠に慣れん。


「俺ら、あれの実行委員を任されたんだが」


「うん、そうだね」


「昨日、いいアイデアを思いついてそれを裁兎と話していたところだ!」


「へ〜!戦闘系?」


乖十だからそうなるよななっちゃん。


「いや、違うぞ!」


「えっ!?」


いやまぁ、そうなるよななっちゃん。


「クラスごとでオリジナルの芸術作品を出すのがアイデアだ!!」


「おぉ!!凄い!まるで今までの乖たんとは違うアイデアだ!!」


俺もそうだけど乖十に酷いというか乖十が戦闘バカというか...


「そうだろう!俺も進化しているってことだ!!」


でなんでお前はそれで動揺しないんだよ。おかしいだろ


「でも芸術作る時間が足りなく無い?」


「確かにな」


「いや、クラスごとだから大丈夫だ!1日、皆でガチで作って、別の教室に置いてそれを神夜祭の参加者に投票してもらう!」


「なるほどな、それで最終日に投票数が多いところが勝ちってことか」


「それいいね!」


「いいな...それ自分の能力の応用もできるし...」


「でも組織票とかがちょっと怖いかも...」


「後は票のかさ増しか...」


「その2つの点に関しては大丈夫だ!なんてったってあの高校だ、高校の入場者数と投票数を合わせてかさ増しも出来ない、そして投票箱近くに隠しカメラだとかも用意できるさ。」


「...お、おぉ!」


マジで考えてるな...これ


「それに神械もいる、投票箱を1から作って組織票か組織票じゃないかを自分で判断させる機械も作れるだろう」


「...ガチだ!!」


「すげぇな!乖十!!」


「これを生徒会の皆が受け入れてくれれば!」


「っしゃぁ!行くぞ!!」




「良いじゃん!それ!」


「うん!」


「なるほどな...クラス皆の能力を使った芸術作品対決か...」


「そうなると神械のところ強すぎんかのぅ...」


「ほかのクラスでも行けるよ!琥珀ちゃんとか創像だし!」


「一応、俺も物作れるぞ」


「えっ!?」


「乖十君って物作れるの!?」


「あぁ、1年くらい前、アザトースと戦った時に領域突破(ニトロ)になっただろ?」


「あぁ、そうだな」


「あの時に、物を作れるようになったらしい」


「えぇ...」


「とにかく、この企画面白そうだから先生とか理事長にも聞いてみよう!」


「あぁ!そうだな!」




「なるほど...これ良いですね...」


「おぉ...」


「ほぉ...面白そうだ」


「たった1日で考えつくとは...」


と先生たちが皆、乖十の話を興味津々で聞く。


すると


「素晴らしい思いつきだな」


と突然先生達の後ろからとてつもなく聞き覚えのある声が聞こえた。


「いつの間にそこにいたんだよ父上」


「この企画を進めるぞ!!」


「この企画なら生徒たちの能力の限界が分かるし精密力が高くなる!一石二鳥レベルではないぞ!!」


「うぉおおお!!!」


「体育会系かな。」


その時だけは1年前の無の感情を思い出しそうになった。


「皆張り切ってるね」


「そうだな!」


「なぁ、乖十きゅん!この企画ちょっとだけ変えていいか?」


「ん?あぁ、良いぞ!」


「なら」


「この企画を体育祭と合併させて、この企画で1位を取ったクラスにのみポイントを与えるとしよう!」


「...なるほどそうしたか」


「そうすることにより2位だったクラスが3日目に参戦出来る可能性があるってことだ」


「なるほどね!三すくみになる可能性があるってこと!面白いね!」


「そういえば聞いてなかったが神夜祭で1位になったクラスって何かあるのか?」


「ん?1位になったクラスか?」


「あぁ」


「1位になったクラスはそのクラス皆の願い事を1人1つずつ叶えてくれる権利が与えられるぞ」


「えっ!?」


「前回の願い事は、確かハワイ旅行だとか家だとかハイスペックPCだとか...色々あったな」


「すげぇな!!」


「いやまぁ父上の自腹だけどな」


「あぁそうだな!」


まぁ国家予算余裕で超えるほど持ってるけどなこいつ...


「とりあえず、この改変した企画を進めるぞ!!」


「うぉおおお!!!」



最高な企画を発案した乖十。皆の能力を使った芸術大会。果たして今年の神夜祭は何が起きるのか。

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