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開催!神夜祭!  作者: coll
1/4

前日譚:準備期間

スピンオフでございます。異常から生まれた能力の最初の方で行われた体育祭とは全く違うものです。あれは理事長がただやりたかっただけの自己満体育祭なので


夢との戦いから約一年が経った頃。学校では神夜祭かみやさいの開催準備の知らせが来た。


「なぁ裁兎〜...」


「ん?何だ?」


「神夜祭ってなんだ?」


「...え?お前学校のパンフレット読んでなかったのか?」


「俺...説明書破り捨てるタイプなんだよね」


そんなイケボで言われても...


「そういえば去年は行われなかったな...」


「...まぁ確かに去年は色々あったからな...よし、お前のために説明してやる」


「神夜祭ってのはな...他の学校で言う文化祭と体育祭が合併した神夜乃高校の超特大イベントだ」


「文化祭と体育祭が...へぇ〜」


「最大6日間あって、日によって体育祭と文化祭どっちをやるのか変わる。」


「ん?どういう事だ?」


「例えば初日、俺らが文化祭をやるのならA~Cクラスは文化祭をD~Fクラスは体育祭をやるって感じでな」


「なるほどな!そういう事か!」


「ん?でもそうだと2日で終わらないか?」


「いや2日で終わりでは無い。A~Cの中で1番ポイントが多かったチームとD~Fの中で1番ポイントの多いチームが3日目で戦う。」


「なるほどな!1位決定戦的な感じか!」


「その間ほかのクラスは文化祭をやるか応援するか...まぁ家族と回るのも良いけどな」


「4日目は各学年の1位が戦う。」


「おぉ〜!学校最強のクラスを決めるのか!」


「まぁそんな感じだな」


「じゃああと2日は!?」


「有志による文化祭の出し物等の自由時間だな」


「え?」


「残り2日は学校に来なくても良いらしいが...皆基本的に学校に来てるらしいぞ」


「文化祭の出し物か...!!」


「あ、ってことは神械と琥珀は敵ってことか!」


「まぁそうだな」


「あと唯福くんもね!」


ヒョコっと後ろから憶が会話に混ざってきた。


「おぉ!!3年の生徒会長もか!!」


「超絶ワクワクしてきた!!」


「ね!」


「おぉ!憶もそう思うか!!」


「僕も楽しみになってきた!」


「1年生の子達もどんな子がいるか楽しみだしな!」


「そういえば風の噂で聞いたけど、LXレベルの強さの子が1年生にいるらしいよ」


「ほんとに?」


「噂でしか聞いた事ないけどね」


えぇ...マジか...まためっちゃ強い奴が出てきたのか...なんて嫌々ながら思いながら


「もしかすると会長とタメ張れる強さかもよ〜?」


「...憶...そんなこと言ったら」


「ひひひっ」


「マジか!!はちゃめちゃに楽しみになってきたなァ!!」


...だと思ったわ


「燃え尽きないようにねっ乖たん!」


「当たり前だろぉ!」


「こいつは燃え尽きるって言葉ねぇだろ」


「あはは!確かに!」


と4人で話していると


「ちょっといいかな?裁兎君」


先生が俺に話しかけてきた。


「はい...何ですか?先生」


「今回の実行委員長を君にして貰いたいんだが...」


「え」


「いやぁ...学校内で適任なの君くらいしか居なくてな...」


いやいや...そんな面倒なのやりたくないって...


「もっと適任なのいますよこいつとか」


「俺か!!ハッハー!無理だろう!」


まぁそれはそうか...こいつ戦闘狂だしな


「乖十君か裁兎君かどっちかにしようと思ったんだが...」


なんでその二択なんだよ


「そうだ!生徒会の皆で実行委員をしてくれないか?」


「え」


「え?」


「なんと」


「嘘だろぉ...」




「って訳で俺らが実行委員として決まったみたいだが...」


「って言っても実行委員って何をすればいいかわからんな」


「確かに...ボク達何すればいいんだろ」


「神夜祭、過去の資料見ても全部同じ項目だしな...」


「んー...」


「悩んでるみたいだなぁ!」


ドアを勢いよく開けてぶっ壊した。


「父上、ドア壊すな」


「理事長さん!」


「おいっす〜」


「無視かよおい」


「ん〜...神夜祭について悩んでいるようじゃなお主ら」


「なんだそのキャラ」


「確かに神夜祭は今までほとんど同じことを繰り返しやってきた。が、今回だけ体育委員等ではなく何故生徒会に頼んだのか!」


「それはな」


「それは...?」


「俺の仲良しだから」


「忖度じゃねぇかよ」


ふざけんな


「冗談はその辺にしてっと」


父上の場合半分ホントだろ


「まぁ実際のところ、君ら生徒会だと斬新なことを思い付けるんじゃないかと考えて任せてみたんだ。神駛君も機仍君もいるしな」


「なるほど」


まぁ憶と神械がいるってのはでかいよな...


「まぁそんなところだ!頑張れよ!諸君!ハーッハッハッハ!」


「...なんだあいつ」


冷やかしに来ただけじゃねぇかよ


「まぁでも生徒たちを喜ばせたいってのはあるよね」


「まぁ父上って生徒思いすぎるからな」


「確かに」


「理事長さんの期待に答えよう!」


「っし!頑張ってみますかー!」


「って言っても斬新な事ってなんだろうね」


「そこなんだよね」


「ん〜...」


「まぁ期間はあるから今考えなくてもええとは思うけどのぅ」


っと、突然現れたのはくるみ


「くるみちゃん!」


「話、聞いたわ?神夜祭言う祭りやるんじゃろ?」


「そうなんだよ!」


「でも全然思いつかなくて...」


「さっきも言うた通り焦っていま考えんくてもええじゃろ、さっき権治はんに聞いたらまだ期間まで幾週間かあるんじゃろ?何故に焦る」


確かにそうだな...くるみの言う通りだ...


「まぁそれもそうだな」


「のんびりやろう」


「うんそうだね」


「くるみちゃんの言う通りだな」


「今日は帰るか」


「オッケーィ」


「じゃあねくるみちゃん」


「またな〜」


「ああ、またのぅ」




「これで良いか?権治」


「あぁ」


「何故妾にこんなことを頼んだんじゃ」


「俺が言っても気ぃ張っちゃうかなぁって思ってな」


苦笑いしながらも言う


「はぁ...まぁ良いが」


「ただ楽しみじゃな...妾も初めてじゃしな」


「あぁ、去年は色々重なって無理だったからな」


「俺も楽しみだ」


今年はどんなものになるかな...


神夜乃高校最大イベント、神夜祭。その実行委員会に任命された生徒会一行。理事長の期待に応えることは出来るのか。


※ちなみに神夜乃高校はクラス替えが無くてそのクラスのまま学年が上がります。

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