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彼はそのまま素早く前進。
その間、トリガーはテンポ良く引かれる。
彼女の両肩、両肘、胸部、腹、両膝、両足首から、火花が高々放たれた。
マガジンは滑り落ち、ベルトから手早く仕込まれていく。
ダメージを然程受けていない彼女はバランスを整え、減り込んだ弾丸を負傷部から叩き出す。
透かさず後方から襲い掛かるビルを察知し、彼の腹を軽々蹴飛ばした。
その後直ぐ振り返り、ジェレクに接近。
彼は銃を横に向け、スライドを引きながら射撃。
胸部に1発喰らい、彼女が僅かに後方へ揺れるも、右拳が透かさず彼の左横面に入る。
彼は真横に体勢がブレるとサングラスが落ち、2秒それを眺める。
背後から彼女の影が落ちると彼は、立位になり、構えた。
右足を軸に、左膝を大きく真横から振って回し蹴り。
攻撃を喰らう手前、彼女の腹にそれは飛び込む。
しかし、シャルは伸びた彼の足を固定。
強引に引き込むと、後方のビルに向かって彼を投げ飛ばした。
流れで2体は派手に転倒するも、素早くセット。
そこへビルがジェレクから1丁奪い取り、彼女の喉、胸部を、歩み寄りながら連射。
7発打ち切ると後方のジェレクにそれを投げ付け、彼女の顔面に左拳1発。
仰け反る所、開かれた胸部に右肘を減り込ませる。
銃弾を受けた影響で、そこは徐々に凹んでいく。
だがその腕は彼女に引き離され、彼は頭部を掴まれる。
その後、橋の縁に顔面から叩きつけられ、背中が大きく持ち上がった。
その真下からまた、複数の射撃が数発、真上に火花の斜線を描く。
ビルの頭部とシャルの額、鼻筋、右目に入った。
そして左横から再び、ジェレクによりピストルが連射される。
シャルはビルを下ろすと、すぐさま彼を盾にし、銃弾を防いだ。
ピストルは止み、再びマガジンが1丁から滑り落ちては仕込まれる。
ビルは、背後で掴まれ盾にさせられている所、後頭部でシャルの顔面を打撃。
反動で腕を解くと振り返り、彼女の両肩を掴んで引き寄せ、腰椎の方向に向かって膝で1撃。
彼女の上体が屈折しては腰のベルトに手を掛け、手摺り越しに高々持ち上げる。
「止めて!もう止めてよ!」
ターシャは見ておられず、反射的にそこへ駆け寄る。
だが、シャルは真っ逆さまに転落。
咄嗟に伸ばした手は当然、届く筈は無かった。
MECHANICAL CITY
本作連載終了(完結)後、本コーナーにて作者後書きをします。
また、SNSにて次回連載作品の発表を致します。




