あとがき
おかえりなさいませ。
さて、パニックになりましたか?
他のパニックSFを知らないまま書きましたが…
連載作2作目。
お陰様で無事、完結できました。
前作よりも長く、内容も内容で、訪問者数も
変化していました。
ここまで貴重なお時間を割いて頂きました事、
心より御礼申し上げます。
さて本作は、代表作の深堀りも含まれる1作。
その箇所は、感じて頂きました通りです。
これより、本作を書いていた時の事を掻い摘んで
お話しします。
【組織の背景】
ある時、犯罪が生まれてしまう理由を
考えるようになりました。
調べて出会った例をヒントに、表現や内容を変えて
落とし込んでいます。
事例を探る中、彼等に起きていた様な出来事は
未だに解決されておらず、悩み、苦しんでいる
という声も見かけました。
悲しい事です…
【組織自身】
犯罪心理学や、ビジネスで活用できる法則も含む、
人間の心理を参考にしています。
また脳の仕組み、トラウマの特徴にまつわる情報
から得たものです。
経験談なども元に、彼等に落とし込みました。
【死者復活の題材】
アンドロイドを自分で開発するならばどう作るか、
がキッカケでした。
一般思考から抜け、変わった事をしようと思い、
そこから目に留まったのが遺体防腐処理技術。
その科学的技術は
「健全だったころの姿にもう一度対面できたら」
そんな想いも込められているものです。
その技術を調べ、とあるご遺体の資料と歴史に
遭遇し、閃きました。
実在する施術にオリジナル要素を加え、
派生させたのが、本作のメインテーマである
アンドロイドです。
(※保安官という表現は、
作者が単に使いたくて採用しました。
舞台として参考にした国では、
その言い方は使われていません。)
もう一度起こす為に、その人を知る。
また、人そのものを知るという考えが生まれ、
人間を書く事にしました。
それもただの人間ではなく、敢えて
黒い部分を主とした人間を。
知らない世界を知ったり、
昔を振り返ってみる事で、偏りを少しでも取り、
視野を広げたいと思った事が主な理由でした。
【ヘンリー】
私が最も書きたかった人で、彼の過去の回で
特徴を上げました。(#08. Reboot 脱出[6])
共感できる方がきっとおられると思います。
念の為にお伝え致しますが、
作風上、犯罪者であっただけです。
あくまで数ある目を引く為の手段の1つとして、
今回の様に描きました。
探求心が強く、習得が速い。
ただし、興味があるものに対してが大半
と言われています。
また、洞察力・予測力に秀でています。
その予測は時に、
不安なあまりどこまでも予測して備えるそうです。
そうする事で、安心に繋がるのだそう。
しかしこれらの能力は素晴らしく、
活かせるものだと思うのです。
偏りがある事は誰しもであると考えます。
周囲と興味や関心が違うからこそ
発見ができるこの方は、必要であり、
1人の同じ大切な存在です。
そんな彼の仕草や言葉が沢山被っていたのが、
ルークとビルでした笑
【ターシャ】
悪党軸の本作で、正義の立場であり、
主人公でした。
しかし途中から、我が儘で、まるで
悪党に見えてくる。
それも狙いでした。
主人公にも悪い部分があり、過ちも犯す。
そんなものを描くのが、今回の執筆ルールでした。
とは言え、最後は飾ってもらいましたが笑
そして最後の彼女の選択は、
私の人生の一部に類似しています。
いつかの私も彼女に似た部分があり、
全く興味が無かった世界に転職をしました。
その影響で10年止めていた執筆を再開し、
本作を改めて仕上げたと言ってもいい程です。
他者が考えない様な事を考え、
他者とは違う方向を見たがるレイシャになる事。
体、性質、脳などといったあらゆる面で、
人間の追求をするヘンリーやルークになる事。
個々に強い主張力を持たせ、
全員を主人公にしていく事。
日本ではない舞台とし、洋画に寄せる事に努め、
ダイナミックにする事。
なかなか大変で、
最後まで推敲してしまいました笑
けれども皆様の様々な反応が見られ、
貴重な刺激になり、また、助けになりました。
なにより、楽しかったです。
この先も同様に力を注ぐと共に、
一般的なものから歪なものといった、
色々なものが表現できるようになれたらと
思っています。
ただの1主婦の私ではございますが、微力ながら
皆様を応援しております。
創作する全ての皆様には、
その力がある事を自信にし、1ブランドとして
この先も悉く、その自信作を貫いていける事を
願っています。
それは、誰かの未来に繋がると思うのです。
褒め合い、認め合いながら、
何かを作り上げる者として共に頑張れるならば、
本望です。
夢や、伝えたい事、願いがある。
他にもあらゆる目的があって、考えを巡らせている。
それを文字に起こす為に、仕事や家事、学業を
懸命に終える。
隙間時間を見て、画面や用紙に向かって書いている。
それらの作品はどれも貴重であり、
存在していて良いものです。
皆様の作品が、
1人でも多くの方に広まりますように。
長くなりましたが、改めて本作を読了頂きました事、
心より感謝申し上げます。
「小説家になろう」でも、XやInstagramでも、
前作を上回る量の反応を頂けた事。
ファンアートまで頂けた事。
(以下に添付しておきます!)
全てが嬉しく、次の執筆に向けての励みになります。
それと念の為、重ねて申し上げます。
本作は完全なフィクションであり、場面の多くで確認できる犯罪は、決して真似をしないで下さい。
ではまた次作で、もしくは何かの作品で。
ありがとうございました。
ああ因みに
私の作品は、全てに何かしら関連する仕組みです。
組織にはまた、忘れた頃にどこかで出会う
かもしれませんよ…笑
terra.
レイシャ FA(by StarFox様)
MECHANICAL CITY
関連作
SERIAL KILLER
~Back Of The Final Judgement~ 公開中。
本作に登場した、ヘンリーとレイシャの過去に遡り、MECHANICAL CITYと保安官の誕生話をお届けします。
ご興味ございましたら、是非。