表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

ライラの手紙・3

 拝啓 ハリソン・ミラ・ウリザーグ様。




 百通千通で駄目なら、一万通を送りつけるまでですわ。


 で、言いたいことはそれだけですか?


 わたくしの性格が他の人よりも少々勝ち気なことくらい、あなた様ならわかっていたことでしょう?


 それから、領民たちからの嘆願書がいくつも届いているというのであれば、その嘆願書、わたくしと父に見せてくださいまし。


 まあどうせ、「追放された貴族に見せる義理はない」とか何とか言ってごまかすつもりなのでしょうけど、その場合こちらは嘆願書などこの世には存在しなかったと判断しますので、どうか悪しからず。


 そもそもの話、ウリザーグ王族の方々が圧政云々と言ってくること自体、ヘソでお紅茶が沸く話ですわ。


 ウリザーグ王国の圧制に耐えかねて、民衆の間で革命の機運が高まっているという噂、隣国にいるわたくしたちの耳にも届いていますわよ。


 圧政を理由にクライン家を国外追放したあなた方が、どう民衆を鎮めるつもりなのか高いところから見物させていだきますわ。


 ですがまあ、万が一本当に革命が起きて、あなた様まで国外追放の憂き目に遭った場合は、わたくしたちのところに来なさい。


 惨めったらしく逃げてきたあなた様のことを、笑い倒して差し上げますから。




 ライラ・クラインより。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ