表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇国の海軍将校  作者: Tatsu
大戦前
9/27

開戦前夜

久しぶりの更新

「私が海軍大学にですか?」

「ああそうだ。俺が推薦しといた」

山口大佐が伊勢の艦長から軍令部へ行かれて、俺も大尉の昇進し、海軍省勤務になった1年後、久しぶりに会ったので東京市内の料亭で飯を食っていた

しかし最初にこの話ってのは……あったのは偶然ではないということか。

「いやなに、伊勢ではお前に世話になったからな。将来の幹部にと推薦しただけだよ。」

そんなことを言いながら山口少将は飯をかきこんでいた。

料亭で3人前をたいらげたという話は本当だったのか…

「それにあの人もお前を気に入っているみたいだからな…」

そんな意味深の言葉のあと、普通の雑談になり何事もなくお開きになった






ということがあったのが3カ月前。

1940年

俺は海軍大学校甲種学生として少佐に昇進してキャンパスライフを満喫していた。

と言っても学生らしいことといえば講義があるだけで、通常の業務も並行して行うのだが。

というわけで勉強のために日比谷図書館に来ていたのだが…

そこにはよく見た後ろ姿の女性士官と何故か見覚えのある高級将校がいた。

「有村?」

声をかけられて振り返った有村は前に見たよりも成長し…てはないが…何というか…より美少女になった気がする。

卒業して2、3年はたまにあったりしていたのだが、自分が伊勢勤務になって、有村も任官してから会っていないためかれこれ6年ぶりか。

「あっ先輩…じゃなくて八神…少佐。お久しぶりです!」

「ああ。久しぶり有村大尉」

どうやら有村も昇進したらしいな。まあ6年もあれば有村だったら昇進するか。

そんなことを考えていると有村と話していたらしい高級将校がこちらを向き

「おや、君が八神少佐か」

男性の階級章を見ると大将、そして…よく写真で見た顔は…

「これは山本長官!お話の邪魔をしてしまいすみませんでした。」

「いやいいんだよ。俺も山口君から聞いて君と話してみたかったからな。」

そういえば海軍兵学校の時にもしかしたらとは思っていたが本当に有村の親戚が山本長官とは…

「有村中尉、少し待っていてくれ。八神少佐と話したいことがある。」

「了解しました。大将閣下」

そう言って山本長官は立ち上がり、俺についてくるように手招きした。


図書館の奥の部屋に入っていき、扉を閉じる。

山本長官が座ったので俺も座ると


「君にこれを見て欲しい」

山本長官が渡してきた書類を見るとそこには『真珠湾攻撃計画書』と書いてあった。


「山口くんから真珠湾攻撃について聞いたんだが、元は君の案だと知ってな。ちょうど今手元にあることだし発案者である君に見て欲しいんだ。」

「しかし…これは連合艦隊の超重要機密なのでは?」


俺はそこそこ海軍省内にコネを持っているが、省内から真珠湾攻撃の計画については聞いていない。

もとより海軍省と連合艦隊は仲がいいとは言い難い。1年前まで戦艦勤務だったとはいえ、海軍省勤務の俺に見せていいものだろうか。


「いいんだよ。それに君にはいずれこっちに来てもらうからな…」

「すみません何かおっしゃいましたか?」

「いや、なんでもない。是非読んでくれ。」

「…了解しました拝見します。」


なんか山本長官が最後にボソッと言ってた気がするが…

まあいいだろう。



………計画書を読んでみると驚くことに真珠湾への甲標的の突入だったり、単冠湾からの出撃だったりほとんどの内容が史実通りである。


「拝見いたしました。さすが山本長官。私の想像通りの計画です。ですが少し確認を。」

「ん?何かね?」

「こちらには主要目標は米航空母艦と書かれていますが、この主要目標が真珠湾に居なかった場合………例えば空母機動部隊が攻撃時に演習をしていて離れていた場合はどうされるおつもりですか?」


これが日本の敗因の一つなのだ。このミスだけは何としてでも避けたい


「なるほど……確かにそういう場合もあるか……だが空母がいなくても戦艦だったり泊地を攻撃できればいいのでは?」

「は?   あ…申し訳ありません。失礼ながら山本長官は以前航空本部の技術部長を務めてられましたし…所謂航空主兵派なのでは?」

「ん?ああ確かにそうだが…別に空母がいなくとも戦艦や泊地に被害を与えることができればよいのではないか?」

「なるほど…」


うーん…どうやら前世読んだ戦記などとは違って山本長官はそこまで航空主兵に自信を持っていないようだな…まあそれも仕方がないか。何しろこの世界はまだ真珠湾攻撃もマレー沖戦も起きてないんだからな。


「他に何かあるか?」

「いえ、ございません。素晴らしい計画書をお見せいただきありがとうございます。」

「うむ。私も有村大尉との久しぶりの再会を邪魔して悪かったな…それでは失礼する。」

「は!お気をつけて。」


しかし…真珠湾攻撃…成功するどうこうより何か…重大なことを忘れているような

…」


更新遅れてすみません。

本当に話がまとまってなくて…今回も5000字くらいの結構大きな話にするつもりだったんですが結局2話に分割して短くなってしまいました…

おそらく次の話までは絶対に上げます。

これと次の話が好評だったら続きかくかな…

でももうなんか次のシリーズの構想の方に頭がいっちゃっててあんまりこっちに興味がなくなってる…


本当に遅れてすみませんでした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ