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皇国の海軍将校  作者: Tatsu
序章 兵学校編
7/27

有村視点

私はついに憧れの海軍兵学校に入学した。

どうやら第1学年の首席は私らしい。

だけどそんなことよりも相部屋の相手が不安。兵学校は序列上位者は2人部屋に入れてもらえるらしいけど、兵学校に女子生徒は少ない。ほぼ確実に男子生徒との相部屋になると思う。

そんなことを思いながら扉を開けると、中には穏やかな雰囲気の男子生徒がいた。教官殿から説明を受けて最初は戸惑っていたが、受け入れてもらえたようだ。やっぱり女子と相部屋はいやなのかな…

後から聞いた話だけど、どうやらおじさんが教官になるべく温厚な性格の生徒と相部屋にするように頼んでいたらしい。嬉しいけど、過保護過ぎると思う。






兵学校に入学して1年がたった。

先輩は毎朝早くから勉強しているようで、私も先輩と同じ時間に起きるようにしている。

先輩は最初想像していたよりも優しい…というかおじさんと同様やさしすぎると思う。もちろん先輩として指導してくれるし、私が間違えたら叱ってくれるけど、私が女だからか色々気を使ってくれているらしい。

1年一緒に過ごして結構先輩のことを知れたと思う。

先輩は運動の成績はそんなに良くないみたいだけど、座学に関しては学年で1番らしい。多分毎日努力しているからだと思う。先輩は自慢してこないけど、努力できるというのは結構凄いことだと思う。







2年生になって、先輩との会話が増えたと思う。

先輩が暇な時はよく質問とかに答えてくれて、私はレポートが苦手だからいつも助けて貰っている。

それにしてもやっぱり先輩は凄い。昔の戦いも詳しいし、私よりもずっと物事を先まで読める。

満州事変が起きた時は私は支那と戦争になるなとしか思わず、しかも簡単に勝てるだろうと思っていた。だけど先輩は欧米が介入して、泥沼の戦いになるということまで考えていた。

最近対米戦について討論したけど、おじさんが考えていた作戦と同じ作戦を行ってきたので驚いた。こういう人が聯合艦隊の司令長官になるのかな。







ついに先輩の卒業の日が訪れた。

先輩は頑張って水泳の成績を上げ、最後には次席になっていたらしい。

先輩は卒業後すぐに少尉になって、新型の駆逐艦『暁』に配属されるらしい。今度あった時は少尉殿と読んだ方がいいのかな…

今思い返すと本当にお世話になったと思う。私が卒業したら先輩と同じところに配属されたい。

うん…本当にありがとうございました。

先輩の小さくなっていく背中を見ていたら私の目から涙が出ていたことに気づいた。


なんか結局量そんなに増えなかったけどまあ番外編だしいいよね。

駆逐艦暁のところはとばします(ネタが無い)

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