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皇国の海軍将校  作者: Tatsu
最終章 皇国の海軍将校
26/27

比島沖決戦 後編

バシャーーン  バーーーン


「第二部隊金剛より!ワレ被弾し中破。速力低下するも突撃を続行する!!」


「続いて第二部隊鈴谷より!ワレ直撃弾を受け大破。総員退艦す!!」


「了解!第二部隊司令部に伝達。第二部隊所属艦は全艦引き続き突撃せよ。鈴谷生存者は第十戦隊が捜索する。」


流石にきついか…… 敵が分散してくれたおかげでスリガオほど壊滅的被害にはあっていないが……全滅するのも時間の問題か。


「敵艦隊までの推定距離は?」


「第二部隊が約15km、こちら、第一部隊からは約20kmです!!」


よし。そろそろか。


「先行第二部隊、第十戦隊は最大船速。敵艦隊へ突撃せよ!!他第三戦隊、第七戦隊も第十戦隊に追従し突撃!!」


0440 第十戦隊、敵艦隊へ突撃、雷撃。


0450 第三戦隊、第七戦隊敵艦隊を有効射程圏内にとらえる。突撃。



「前方20度、敵艦隊視認!!」


見張り員より報告が入った向きへ双眼鏡を除くと、米戦艦らしき艦影と、どんぱちしている火砲の光が輝いていた。


「第一部隊全艦、敵艦隊を砲撃開始! 優先目標は敵戦艦!第二水雷戦隊は突撃せよ!!」


直ちに大和の主砲が照準を開始し、構えて……


ドカーーーーーン


46サンチ砲の発射音が轟く。


夢に見た大和の夜戦だ。 長門や羽黒らが砲撃をしているのと共に興奮して眺めていると


バカーーン


「大和前部甲板に被弾!!」


敵弾が命中したようだ。そりゃこっちが射程に収めたということは敵の精度は格段に上がってきているだろう。大和も敵の優先目標に入って来たはずだ。


「あわてるな!敵は16インチ砲。大和の装甲は抜けない! 応急班は直ちに現場へ向かえ!!」


だが、大和は世界最大の戦艦であり、砲撃戦に関しては世界最強の船だ。有効射程圏内まで入れば、あとは日本軍の十八番である夜戦で仕留めるのみ。


「全艦突撃ーーー!!」




0500 第一部隊 突撃


0520 第三部隊、魚雷艇攻撃を受け戦艦扶桑大破、航行不能。


0530 第十戦隊発射魚雷、米艦隊へ到達、戦艦2隻他艦艇多数への命中を確認す。


0540 戦艦金剛、主砲弾薬庫に直撃弾、爆沈


0550 軽巡矢矧ら第十戦隊、集中砲火を受け壊滅。


0600 戦艦大和の砲撃により米戦艦1隻の撃沈を確認


0610 第三部隊司令部及び戦艦山城より通信が途絶える。


0620 戦艦大和第三砲塔へ被弾。第三砲塔火災発生、0700消火。


0630 戦艦榛名、機関部へ直撃弾多数。大破、航行不能。


0640 米戦艦部隊の壊滅を確認。


0700 米79任務部隊(輸送船団)発見



夜戦を戦い抜き、戦艦大和でさえも既にぼろぼろとなっていた。

米戦艦部隊、第77任務部隊は壊滅した、だが最後に輸送船団を撃滅するという今作戦最大の任務が残っている。


「艦隊再集結、本艦を中心とした輪形陣を形成せよ。残存艦艇はどのくらいいる。」


「長門が中破、第二水雷戦隊は島風……だけですかねが今大和の護衛を行っています。」


「重巡利根、駆逐艦雪風、浜風、時雨からも応答があります。」


「そのくらいか……まああの規模の米艦隊と戦ってこれだけ残ってるだけ幸いか。輸送船団相手ならこれでも問題ない。それよりも夜が明けているため、敵機動部隊の空襲を警戒せよ。」


艦隊が再集結し終わったのち、即座に砲撃が始まり、輸送船が一隻、また一隻と沈んでいく。


ようやくここまで来たのだ……これでフィリピンに米軍は取り残されるから、降伏交渉もうまくいくかもしれない……




「八神中佐殿、お久しぶりです。」


突然背後より聞こえた声にふりかえった途端、腹部が熱くなる。


下へ向くと、有村少佐が握った軍刀が、自分の腹を突き抜けていた。


「中佐殿……いえ()()、お疲れさまでした。」




次回最終話

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