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皇国の海軍将校  作者: Tatsu
最終章 皇国の海軍将校
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栗田艦隊司令部

昭和十九年十月二十二日

作戦より少し遅れていたため、急いでパワラン水道を通過しているときであった。


ドカーーーーン

急遽、栗田艦隊司令部の旗艦、重巡愛宕に複数の魚雷が刺さる。


「右舷艦首に被雷、浸水中!!」

魚雷の爆発音と、愛宕乗員の報告により艦橋内は騒然とする。


「左舷注水区間に注水!! 応急処理班被雷部分へ!!」


艦長のが必死に対応策を指示するが、さすがに高雄型といえども巡洋艦に魚雷が四本も当たったら厳しいだろう。

予想通り……というか史実通り愛宕の傾斜はどんどん拡大していき、総員退艦が命令される。

栗田中将他高級将校たちも海に飛び込む。


高雄型の通信能力の高さ、そして戦闘の主力となる戦艦に、守らなければいけない司令部を載せるのは危険であるとの判断から愛宕に司令部を載せていたと思うが、結局愛宕は沈没、他の高雄型重巡も壊滅的な被害を受け第四戦隊は壊滅したことで、旗艦を大和に移すことになる。


大和艦橋には第一戦隊司令部もあり、右側に栗田艦隊司令部が、左側に第一戦隊司令部がある奇妙な状態となっていた。

第一戦隊司令官宇垣中将は栗田艦隊の次席指揮官も務めているため、栗田艦隊の中枢が大和に集まったことになる。

ここまでは計画……いや史実通りだが。



昭和十九年十月二十三日

栗田艦隊は潜水艦による攻撃を食らっていこうはしばらく順調に進み、シブヤン海に入っていた。


「敵航空機発見!!」


大和の見張り員が報告する。

敵航空機は単機、おそらく偵察機だが、そろそろ空襲が始まるか……


当然これも史実通り進み、二時間後、能代を始めとした各艦の電探が攻撃隊を探知する。


「対空戦闘!! 三式弾装填、急げ!」


「主砲……対空射撃。目標、敵攻撃隊。 発射用意……撃てーーーー!!」


バーーーーン バーーーーーン


大和の46cm砲が唸り、それに続いて武蔵、長門らも対空射撃を開始する。


第一次空襲では戦艦武蔵が魚雷一本を受けるも、ここは大和型の優秀な対水雷防御が発揮され、事なきを得た。

重巡妙高も被雷して退避するも、艦隊は速度を下げず進撃する。


第二次空襲。武蔵は魚雷3本を被り、速力が低下、艦隊から落伍し始めた。


第二次空襲後、武蔵艦長より艦隊随行が不可能なほどの損害を負ったとの報告が届く。が、決断を下す前に敵攻撃隊第三波が到来し、第三次空襲が始まる。



第三次空襲。


「敵機、急降下!!」


見張り員が急降下爆撃をする敵機を発見し、報告。

艦爆弾は右舷に命中し、火災を発生させるも、損害軽微。


武蔵は爆弾が艦橋に命中。この様子だと航海科は全滅しただろう…

続いて魚雷4本が命中し、武蔵の艦首は半分沈みかけており、見るからに速力を落として艦隊から落伍していった。


第四次空襲。大和前甲板に爆弾が命中するも、損害軽微。



第五次空襲。 主に武蔵が狙われるも、進行していた艦隊も軽微ながらも攻撃を受け、損害を受ける。

今頃武蔵は空襲を受け、轟沈寸前とまでなっているだろうか。


「空襲の被害があまりにも大きく、友軍が敵機動部隊の誘引に失敗している可能性が高いです。一次避退をすべきでは。」


「だが、我が部隊が遅れれば第三部隊が単独で突入し、見捨てることになるぞ。」


「しかしもう作戦は失敗しているだろう。1度状況を整えるためにも退避すべきだ。」


栗田艦隊司令部では幾度となく空襲を受けたことにより、1回引き返すかどうかの論争が行われていた。

論争には参加せず、周囲から状況を見ると、司令部要員の大体は退避を主張しているようだ。

このままではまずい。左側の第一戦隊司令部の方も見て、覚悟を決める。



「それでは、友軍が敵機動部隊誘因に失敗している可能性が高く、こちらは被害が甚大であるため、全艦回頭することに………」



栗田司令長官が1時退避を決め、指示をしている時だった。


私は軍服に忍ばせていた拳銃を手に取り、栗田司令長官に狙いを定める。




パーーン




大和艦橋内には今までの被弾音よりも軽く、しかし重い銃撃音が鳴り響いた。

眠い……

毎日投………稿………?

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