我レ今ヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル
加賀の被弾後、赤城、蒼龍と次々に被弾し、三空母は大炎上していた。
「蒼龍より報告。艦長より総員退去を命令したようです……」
艦橋内には悲壮感が漂っている。被害の大きかった蒼龍は僅か二十分で放棄が決定し、赤城、加賀もあの様子では総員退去になるのも時間の問題だろう。ダメージコントロールに期待したいところだが、残念ながら日本軍の空母はダメコンを考えて設計はされていない。
「………………残念ながら稼働可能な空母は本艦一隻となった。だが、敵空母はおそらく二、三隻。精鋭なる飛龍と航空隊なら赤城加賀蒼龍の仇討ちをすることが出来るだろう。
第一航空艦隊全艦に連絡!「我レ今ヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル」。直ちに攻撃隊を発進されるぞ!」
良かった。山口司令官はまだ諦めていない。二航戦司令部も山口司令官の影響で帝国海軍の海軍将校の持つ覇気を取り戻していた。
0800 第一波攻撃隊、艦爆18機、零戦6機発進
戦果報告 爆弾数発命中 敵空母一隻を大破あるいは撃沈
1030 第二波攻撃隊、艦攻10機、零戦6機発進
戦果報告 友永中隊全滅するも、魚雷が命中、敵空母一隻を大破、撃沈
第二波攻撃隊が帰還したが、そこに友永隊長機はない。
ここまで史実通りにいってるとなると、戦果報告は敵空母二隻撃沈だが、実際は第一波と第二波で同じヨークタウンを攻撃していたのだろう。
「しかし……予想以上に攻撃隊の被害が大きいな……」
「残存航空兵力は艦戦6、艦爆5、艦攻4です。第三波攻撃隊を編成しますか?」
「もう一隻の空母を撃沈しに攻撃隊を出したいところだが、なかなかに厳しいな……
修理可能な機体を修理し、可能な限り多くの機体で翌朝薄暮攻撃を仕掛ける。
それよりそろそろ敵空母の攻撃隊が再び来るだろう。警戒を厳にせよ!」
「「は!」」
1400 エンタープライズ隊6機、飛龍を攻撃。撃退。
続いてヨークタウン隊、エンタープライズ隊3機、飛龍を攻撃。
護衛巡洋艦利根、筑摩らが対空砲火を実施するも、阻止出来ず。
空母飛龍 被弾




