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皇国の海軍将校  作者: Tatsu
快進撃
17/27

ミッドウェー海戦 後編

後編ですが、ミッドウェー海戦は終わりません。

0500 第一次攻撃隊、第一航空艦隊上空に戻ってくる。

0520 利根第四号水上偵察機より敵艦隊発見の報告「敵兵力は巡洋艦5隻、駆逐艦5隻」

0530 同水偵より続報「敵はその後方に空母らしきもの一隻を伴う。」




利根第四水偵からの報告は、飛龍艦橋、第二航空戦隊司令部にも伝わり、続々と友軍機が帰還してくる中、第一次攻撃隊生還を喜んでいる者は誰もいなかった。


「……一航艦司令部より。敵艦隊への触接のため、蒼龍の十三試艦爆二機を索敵に投入せよ。とのことです。」


「蒼龍に連絡。直ちに十三試艦爆を出撃させよ。」


山口司令官の命令も、覇気を伴っていない。


「………………八神参謀、君の言った通りになったな。」


「当たってほしくはありませんでしたが……そうなりましたね。」


「格納庫にいる第二次攻撃隊の兵装転換はどうなっている?」


「全機対地爆装、完了しております。蒼龍からも同様の報告が。」


航空参謀が答える。


「対地装備なら即座に攻撃隊を発進可能か……」


「対地爆弾でも空母は甲板に穴が開けば能力を喪失します。空母は撃沈できなくても、上空にいる第一次攻撃隊を収容して、再び出撃させる時間を稼げます。対地装備でも出撃させる意味はあるかと。」


「そうだな……よし。南雲長官に連絡!「現装備ノママ直チニ攻撃隊ヲ発進セシムルヲ至当ト認ム」

攻撃隊にも空母攻撃の旨を伝えろ!」


「「は!」」

通信参謀らが命令を受け駆け出す。

山口司令官もいつも通りに戻ってきた。あとは南雲長官……頼むぞ。


だが、山口司令官の上申は認められず、最悪の形で帰ってくる。


「再びの兵装転換?」


「は。戦闘機隊は長くの艦隊直掩により補給が必要であり、また第一次攻撃隊の帰還機を収容しなければならない。よって、帰還機を収容しつつ第二次攻撃隊は対艦装備に転換せよ。とのことです。」


通信参謀より告げられた南雲長官の指令は敵空母の存在が確認された状態で、艦を長時間無防備にせよというものであった。


「………………ッ 仕方がない。第一次攻撃隊を収容。第二次攻撃隊は直ちに対艦装備に転換せよ!敵が来る前にだ!」


山口司令官は渋々命令を受けいれることを選択した。

おそらく再び上申しても拒否されると分かってのことだろう。


……………これでは、これでは史実通りに……


0620 ホーネット雷撃隊到達 直掩零戦隊により全機撃墜。


0650 エンタープライズ雷撃隊到達 直掩零戦隊により撃退 零戦一機喪失


0710 ヨークタウン雷撃隊到達


「敵攻撃機、魚雷投下!」


「取舵一杯、回避!」


見張り員と艦長の必死な叫びが響き渡る。


双眼鏡で攻撃隊を見ると、直掩機が次々と敵攻撃機を撃墜していってくれている。

よし、このまま撃退してくれれば……


雷撃機は、孤立している飛龍に集中しており、どんどん魚雷が迫って……最後の魚雷を回避した。

生存している攻撃隊も引き上げていき、自分を含めた艦橋内全員が安堵した、その時だった。


突如、大きな爆音が聞こえ、司令部要員全員がその方向を向く。

そこには、爆撃を受けた空母加賀があった。

ミッドウェーはあと2話ほどですかね。

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