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転生1回目その5

 合計1週間経って休暇が終わりまた騎士団の寮に戻る事になる。俺たちは寮に戻るために城に戻って寮に向かう。


「結局休暇が終わるまで最後まで残っていたな・・・。しかもかなり犯されたぞ・・・」

「わたしは良い休日を過ごせましたよ」

「お前はな。つか何でそこまで休みを貰っているんだよ。可笑しいだろ」


「元々中央突撃機動騎士団は大規模な戦闘がない限り、休みが多い騎士団なので自然とこうなりますよ。まぁ代りに雑用がよく来るので、雑用騎士団と言われてますが」

「あぁ雑用騎士団は合ってる。俺がまさにそれだからな! 何で俺が各寮の部屋掃除しないといけないんだ・・・。掃除くらい自分たちでやれっての」

「・・・まさか女子寮も掃除しに行ったの? だとしたらかなり羨ましい話になるのですが」


「行って無い行って無い。総団長が許さないって。所でいつまで人のお尻を触っているんだ」

「わたしが気が済むまで触り続けます。何だったらその先も―――」

「もう寮に着くから離れろ。全く最初の頃の威厳とかは何処にいったのやら・・・」


 マリナ先輩と別れて俺は寮の自室に入る。入ったら制服を着て自室から少し休憩をしてから出る。


「お、リシャール丁度いい所で出て来たな。会議室に行くぞ」

「何かあったのかダミラン?」

「明後日の仕事の話だってよ。何か団長の方で準備はしているらしいから、明後日には動けるようにしておけってよ。今日は仕事内容の話だってよ」


「それって全員いるのか? それともまた数人か?」

「今回は全員だってよ。全員じゃ無いと倒せないって言っていたな。こりゃ団長はリシャールの実力を分かっていないな」

「俺は一度も団長と一緒になった憶えが無いからなぁ。それにそう言うとお前たちが楽しようとするじゃん」


「あバレた? いやぁリシャールが来てから楽になったからなぁ~。お陰でこっちは雑用だけで済んでるんだぜ」

「その腐った根性を俺が叩き直してやろうか?」

「よぉーしバリバリ働くぞー」


 ダミランは先に行って俺は戸締りをしてから、ダミランについて行って会議室に行く。会議室に着いたら中に入ると既に何人かいて椅子に座って会話をしている。俺たちは挨拶をして空いている席に座る。それから人が入って来て全員揃う。


「では明後日の目的を話す。近頃森から魔物が出現しては討伐され続けて、繰り返し同じ事が起きている。現在第7騎士団と第8騎士団が対応しているが、一向に減る気配は無い」

「んな事は解ってるんだよ。第12と13が原因の調査してるんだろうが」

「アルバン話の腰を折るな」


「ヘイヘイ・・・」

「続けるぞ。第12騎士団と13騎士団が調査しているのは、知っているのは解っている。今回は更に奥に移動して調査をする為に、我々は代12と13の護衛をする事になった」

「つまりぼくたちは第12と13騎士団の調査の護衛をする事になったってこと? ディミトリ団長。ぼくたちは一体何の騎士団か解って言ってるよね?」


「我々は第9中央突撃機動騎士団だろ」

「分かってんなら何でオレらが護衛をやんなんきゃいけねぇんだよ。他の騎士団にやらせりゃあいいだろ。第5とか暇してるんだろが」

「生憎第5は休暇に入ってるから今さらやれって言っても、酷な話だよ。それに私たちって暇の中に暇だから呼ばれてもしょうがないよ」


「ティーヌの言う通りですよ。わたし達はかなりの暇があるので、こう言った仕事が回って来るのですよ。所で団長。一体どんな理由でこの仕事を引き受けたのですか?」

「引き受けたと言うか上からの命令だから、簡単には断る事は出来ない」

「本当か? 団長の事だからどうせ総団長かた合コンのセットをするから、護衛の任務を引き受けてくれって言われたんじゃないか?」


 するとディミトリ団長は無言になって黙りこむ。アルバン先輩たちは無言で立ち上がり、ディミトリ団長の所に行って叩いたり蹴ったりする。


「テメェはまたそう言った理由でオレらを動かすのか!? いい加減しやがれ。オレらはテメェの私兵でもねぇんだよ!」

「いい加減合コンって言うだけですぐに頷くのは止めてほしいだけど。こっちは命を賭けて戦いに行ってるのに団長だけ安全な所にいて、合コンに行って遊んでいるわけ? しかも全て失敗に終わってるし」

「わたし達を使うくらいなら団長もちゃんと戦いに同行してほしいのですが」


「こ、今回は全員参加だから、おれも行くから・・・!」

「「「「「あたり前だ!!!」」」」」


 話が終わってもディミトリ団長をボコボコにする。俺はそれを見て大変そうだなぁっと思う。


「リシャールは参加しなくていいのか? お前も何かしから鬱憤が溜まっているだろ」

「アレを見て更に追い討ちをかけろって言いたのか? 無慈悲にも程があるぞ」

「そうか? 今回は完全に団長が悪いからこうなっても文句は言えないだろ。本人はそれを分かっているのか、あんまり抵抗はして無いだろ」


「そう言うものなのか? まぁこれ以上やると話が進まないから止めて来る」


 ここに来る前とは話が違うと思いながら、俺は立ち上がってディミトリ団長たちの所に行く。


「先輩方そろそろその辺にしてくださいよ。話が全く進みませんよ」


 俺がそう言うとピタリと止まってこっちを見る。


「おいリシャール。テメェは何甘ちゃんな事を言ってるんだよ。これくらいの仕打ちを受けさてもバチは当たらねよ」

「でもやったからと言って任務が取り消される訳でな無いので、ボコボコにするだけ無駄ですよ」

「リ、リシャール・・・」


「どうせ肉体の傷はすぐに治るんで、精神的にダメージを与えた方が良いです」

「リシャール!?」

「なるほどそう来たか。具体的にどうするんだ?」


「ディミトリ団長と総団長から何かしら料理を奢ってもらいましょう。ざっと1週間は。勿論団長と総団長は抜きで!」

「ちょちょちょちょちょ待て待て待て待て。い、1週間分だと。おれにそこまでの金は無いぞ」

「えぇ独り身のディミトリ団長が貯金して無いって事無いですよねぇ。団長が浪費家っていう話は聞きませんし、必要な物は買って節約しながら趣味の物を買っているって聞きますよ」


「ちょ、貯金は結婚した時やその後の生活で・・・」

「それは結婚してから言ってくださいよ。団長が私的理由で任務を引き受けて罰ですよ。甘んじて受け入れてください」

「・・・・・・分かった。だが合コンが終わった後にしてくれな?」


「良いですけど。仮に成功しても容赦しませんよ」

「あ、悪魔だ・・・。ここに悪魔がいる・・・」

「命を取らないだけマシだと思ってください。では私は総団長の所に行って脅してきます」


 俺は立ち上がって会議室から出て総団長がいる執務室に向かう。


 それから2日後。森で第12と第13騎士団の護衛をしている。何故か俺達は男女のペアで護衛をしている。俺は第13騎士団の護衛をしている。


「こうやってペアで護衛が出来るのって、第9騎士団の団員が男女で6人数だからペアが出来るんだよな」

「えぇお陰でごたごたせずに護衛をする事が出来ますね」

「所で何で俺はお前と一緒なんだよ。マリナ先輩」


「ペアは各自自由に決めていいと言っていたので、わたしはリシャールと一緒になっただけですよ。それに男女別って言っていましたし」

「言ってけどよりにもよってお前かよ・・・。他の奴にしろよ」

「他の下劣者と一緒になれと言うのですか。吐き気が止まらないので遠慮しますよ。それにしても昨日まであんな事あって、よく普通に会話出来ますね」


「俺もそう思うよ。意外と気にしてないって事が分るよ・・・」


 前世でもこう言った色仕掛け何度もあったけど、その都度追い返した来たがまさか睡眠薬使ってくるとは。あの時は食事に異物が無いかをチェックがあったけど、今度は無いからこれも気を付けないとな。今回はやられた。


「あ。そう言えば実家に帰った時に縁談の申し込みやら何やら沢山来ていたが、お前も送っていたのか?」

「送ってませんよ。まさかかと思いますが全て捨てたとか言いませんよね?」

「中身を見ないで処分するよ命じたけど。見ても婚約者とか欲しくない」


「少しは見るという努力をしないのですか。わたしは送らないで正解でしたよ。こう言うのは実力で取りませんと。大体好きな人から告白まちだとか、襲われまちだとか今更古いですよ。意気地なしとかヘタレって言う人は、まず自分から行動してから言ってほしいものですね。行動をしないでただ待っているだけでは逃げられるだけなのに、何故これか分からないのでしょうか?」

「俺に言われても困るんだが。でもまぁ確かに男女関係無く欲しいものは手に入れるために、行動した方がいいのは同意するよ」

「では結婚してくれると?」


「それとこれは別だ」

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