表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

転生1回目その3

 王都に着いたら早速エリック兄さんが探してくれた不動産に行って、話をして候補の家に行って下見をする。


「この家は過去に大富豪が住んでいていた家です。台所ありお風呂もあり鍛冶もあり庭もありと、色々揃っていて一度は住んでみたい家でございます」

「俺が言った条件とかなり違うんだが。俺は一軒家で台所と風呂とトイレありがいいと言ったんだが、何をどう間違えたら富裕層のにある屋敷になるんだよ」

「これはただのアピールですよ。私共はこう言った物件を扱っているというアピールですよ。因みに一括購入で金貨4000枚でございます」


「買えてしまうのもまた何とも言えなくなるな・・・。次はちゃんと俺が条件で言った家を紹介してくれよ。もしまた違う家を紹介したら、違う不動産に行くからな」

「お任せください。必ずやリシャール様がお気に召す家を紹介しましょう!」


 移動をして富裕層から一般層に移動して、最初に紹介された家に着く。


「先ずはこの家でございます。この家の周りを見るとお分かりだと思いますが、お店に近い家にとなっております。そして王城にも近く通勤時間が長くなってません」

「通勤時間はどうでもいいんだよ。どうせ中々家に帰れないからな。店に近いのは良いけどかなり目立つ場所だな」

「はい。この場所は人通りが多く特に女性が多い場所になるかと。お店は生活用品や食材などですので、男性が来ると言うより女性が多いですね」


「んー武器や防具は支給されるから主に砥石とかが必要になるな。家から行くことは無いからやっぱり生活用品になるな。後は家の中だな」

「では中に入りましょう」


 店員と一緒に家に入る。家には入って中の案内をしてもらって説明を受ける。


「中々家だな。家を買わなくても賃貸とかでもいいと思うんだが」

「実はこの家は何度も幽霊騒ぎがありまして。夜な夜なものが動いたり壊されたり攻撃さたりなど、とてもじゃないですが人が住めない家となっております。お値段も金貨400枚でございます」

「事故物件を紹介されるとは思って無かったぜ・・・。そりゃ誰だって住まないよな。教会から浄化魔法で浄化してくれないのか?」


「料金さえ支払えれば良いのですが。その料金があまりにも高額なもので・・・」

「あぁそうだった・・・。俺が使えれば良いんだが生憎使えないんだよなぁ」

「例の剣でも駄目でしょうか?」


「あの剣は物凄く便利な剣じゃないんだよ。だから神剣でも無いんだよ」

「ご謙遜を。聞けば神剣で倒したら寿命が増えると聞きますが」

「そうだとしても肉体の衰えがあるから増えた所でって話だよ」


「それは困りますね。それなら老いてなくなった方がいいかもしれませんね」

「そうだろ。さて次の候補に案内してくれ」


 家から出て次の候補に行って説明を受けてまた次の家に行く。最後に不動産に戻って来る。


「ではリシャール様。今回の候補はどうでしたか」

「・・・一番最初の候補だな」

「あの屋敷でございますか?」


「違うそれはアピールの話だろ。あの事故物件だよ」

「あの家でございますか。しかし幽霊騒ぎがありますがそこをどうやって、対処をするのですか?」

「行きたく無いけど教会に行って浄化してもらうよ。行きたく無いけど」


「教会がお嫌いのようですね。では冒険者ギルドにご依頼をしてみてはどうですか?」

「冒険者の中に浄化魔法を使える人がいるのか?」

「有名なクランになりますが『未知を求めて』のクランに腕の立つ人がおります」


「聞いた事無いな。実績はあるのか?」

「過去に瘴気で汚染されていた湖を浄化した話を聞いております」

「その湖がどれくらいの規模化は知らないけど、湖を浄化する腕はあるのか。1人でか?」


「はい」

「なら冒険者に依頼をするのもありか。これは指名依頼になるな。考えておくよ」

「つまりこの家のご購入になると?」


「あぁ」

「お買い上げありがとうございます」


 不動産に戻って色々書類にサインをして手続きをして、終われば鍵を受け取って次は生活用品と家具と食材を買って、買った家に着いて鍵を開けて中に入る。1階に家具を設置して2階に上がって自室を決めたら、家具を設置して休憩をしてから今日の晩御飯を作る。


 自分の家を持つのは良いものだな。まさかその日に鍵を貰えるとは思って無かったが。前世では絶対に出来なかったからな・・・。家なんか持つ前に怪物を皆殺しにする必要があったし、行動制限とか監視がいたからまともに外にも出れ無かったなぁ・・・。やる事と言えば常に鍛錬と料理ぐらいしかやれなかったし、趣味も増やそうとしたけど時間が無いから無理だったな。そう考えると今回の転生は自分の時間があるから、ある意味転生して良かったとは思う。だが感謝しないけどな。


 料理が出来上がったらテーブルに並べて椅子座って食べる。食べ終わったら片付けて風呂場に行って魔法で湯船を張ってから、服を脱いで湯船に浸かる。堪能したら上がって身体を拭いて寝間着に着替える。さっきまで着ていた服は掃除魔法で綺麗にして、アイテム袋に入れる。自室に戻って時間を潰してからベッドに横になって寝る。


 夜中。家具が急に揺れ出して俺は起きて身体を動かす。


「随分と熱烈な歓迎だな! だけどこの程度で俺は動じないぞ!」


 俺がそう言うと揺れていた家具はピタリと止まり、今度は俺の前で薄く徐々に現れて来る。


「お、今度は目の前で現れて恐怖に落とそうってか? 今時そんな驚かし方じゃ誰も怖がらないぜ。どうせなら目の前で一気に現れないと、こっちは何も面白くないし怖く無いんだよ。これならまだホラー映画を見た方がまだ怖いぜ!」


 すると幽霊はピタリと止まり震えだす。


「え、もしかして泣いちゃうの? そんな事無いよな! だっていくら人を驚かす事が出来なかったからと言って、その場で泣き出すような幽霊何っていないでしょ。武者震いだろ武者震い。今までいなかったタイプの人を見て、今まで以上に驚かす事が出来るけど、かなり緊張してるんだろ! 大丈夫、俺は待っている。夜は長いからいくらでも待ってやろう。さぁお前が出せる最高の恐怖を俺に見せてみろ!!」


 前を見ると幽霊は消えていた。俺は周りを見て一度自室をから出て隈なく探しているが、何処にも幽霊がいなかった。


 ・・・ま、いっか! 戻って寝よっと。


 俺は自室に戻ってベッドに横になって寝始める。


 次の日。朝ご飯を食べたら身支度をして、俺は気配遮断の魔法を使って冒険者ギルドに行く。中に入ろうとしたら鍵がかかっていて中に入れなかった。


 あちゃーこの時間じゃやって無いんだ。朝早くから来れば人が少ないからいいと思ったけど、流石にこんなに早く行くと営業してないか。どうやって時間を潰すかぁ。とりあえずこの辺をぶらつくか。


 俺は時間を潰すために歩き始める。歩いていると少しづつ人が出て来て、話声が聞こえるようになってきた。俺はもう一度冒険者ギルドに行くと今度はドアが開いていて、俺は中に入って依頼書を作成出来る受付の所に行く。


「すみません依頼書の作成をしたいんですが」

「はい。・・・あれ?」


 あ、魔法をかけてまんまだった。


 俺は魔法を解くと受付嬢はみるみると顔を青くしていく。


「し、神剣の騎士様・・・。本日はどのようなご用件で・・・?」

「依頼書の作成しに来た。ここで合ってるよね?」

「は、はい。どうのような依頼内容ですか?」


「浄化の依頼。昨日買った家が事故物件だったから、浄化の依頼しに来た」

「そうですか・・・。差し手がましいですが、神剣の騎士様なら教会に依頼をした方がよろしいのでは?」

「教会に依頼をすると多額の寄付金が必要になるじゃないか。こう見えても教会とは仲が良いって訳じゃ無いんだよ。なら冒険者に頼もうってなったんだ。家の浄化の相場はいくらで?」


「家の浄化でしたら銀貨20枚が相場になりますね。ただこれが指名依頼になりますと、銀貨200枚は必要になります」

「なるほど。因みに指名依頼を出すならどの冒険者の方がいいかな?」

「浄化になりますとクラン未知を求めて所属している、リンダ様がよろしいかと」


「その人が湖を浄化した人か?」

「はい。腕は確かなので一度指名依頼をしても良いかもしれません」

「リンダさんね。ならその人に指名依頼を出すか。依頼書に記入するばいいんだろ」


「はい。向こうの所で記入してください。何か分からない事がありましたら、こちらにいらしてください」


 何も書かれてない依頼書を受け取って、俺は違う所に行ってその場所で必要な所に記入して、書きか終わったら戻って報酬と手数料を払って、俺は自分の家に帰る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ