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佐伯茉央、新千歳空港に降り立つ。

私は新千歳空港に到着して空港内の土産物をいろいろ見てまわった。どれも美味しそうな海産物やお菓子がならんでいる。お腹も減ったことで、レストランに入って海老天蕎麦を注文する。旅行者でいっぱいだった。この賑やかさがとても好きだ。みんなこれから始まる見たこともない風景や食事を楽しむことだろう。私も久しぶりの北海道ということもあって、思わず肺のなかに溜まっていた期待と喜びの吐息で心地の良い感じだった。店内では外国人観光客、台湾と中国人だろうか、本当に幸せそうな笑顔を浮かべて恋人同士、家族で早口で話している。私もこの喜びの思いを誰かに伝えたいという気持ちが胸のうちにいっぱいだ。蕎麦が来て大きな海老天が2つのっていた。箸を使って口のなかで頬張ると、ふわふわな食感がなんとも素晴らしい。蕎麦を上手にすすることがまだできない。でもなんとか箸を使って口元にもっていく。汁のシンプルなしょっぱさと蕎麦の豊かな風味が伝わってくる。なんて素直な味なんだろう。海外で暮らしていると、とても味付けが濃かったり、スパイスを効かせたりすることが多かったけど、この単純というか、正直な味付けに心を打たれた。私は半分の血が日本人だったけど、この久しぶりに食べる日本食に改めて感動した。

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