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新たなる特訓

朝日が眩しい今日。普段はカーテンなんて開けもしないが開けてみようという気になった。そのためにはまず起き上がることが前提なのだが、、、。

俺の腕にはアテナが抱きついているのだ。文化祭で泊まり込みをした後からアテナは暗いところに一人で居るのが怖くなったらしい。こんな神様は居ただろうか?

「アテナ、学校だ起きろ」「今何時よ?」「8時...12分?です」「「ヤバくね?」」

俺らは急いで着替えと朝食を済ませ学校へ走った。学校が近いのが不幸中の幸い何とか間に合った。

「あっ誠碧先輩じゃないっスか!」「何故先輩呼ばわりなんだ」

こいつは宮島。前回のゼウス&ポセイドン戦で熱いバトルを交わした奴だ。

「それにアテ姉じゃないですか」「私は貴方の姉でもなんでもないでしょ」「もしかして?先輩達出来てます?」「バーカ俺は確かにロリ好きだが手を出すつもりは無い」「認めちゃうんスね」「でも怪しいっス。ちょっと様子を拝見しますねぇ」

ほうほう、ふむふむと頷く宮島。

「アテ姉〜夜怖くて先輩に抱きついてますね?」

オットこれは予想外ビンゴだ。

「ば、バ、馬鹿なこと言わないで!私は仮にも、神じゃなくて高貴な人よ?そんな事ある訳ないでしょ!デタラメ言わないでよ!」

これに周りの反応はアテナちゃんって、ではなくやはり俺にヘイトが来る

「あのロリコンついにやったぞ」「一緒に帰ってるのは見かけるけどまさかそこまでとは」

ちくしょう!全員まとめて裁いてやる!

こんな下らない事をやっているとき、そこに現れたのは誰も、いや、俺らでさえも予想しなかった者だった。

そう....バゴ達の群れである。

どうする?一旦皆を避難させるか?いや、そんな時間はない、ならどうする?

考えた末に出た答えは2つ

1つ目、障壁を張る

2つ目、この学校の俺、アテナ、宮島、そして会長以外を転移させる。会長はバゴ達が向かって来ているのを気付いている。

「アテナ!俺は会長の所に行ってくる!それまで障壁を張っててくれ!宮島も頼んだぞ!」

俺は生徒会室に走った。

「会長!気付いていると思いますがバゴの群れです!俺の考えではこの学校俺らリナヒ以外を転移させるつもりなのですが、、、」「え?バゴのなんだって?」「バゴの群れです!」「???」「?」

顔をよく見ると違うことが分かった。

「私は会長、、、一ノ瀬沙霧の妹の一ノ瀬咲雲(いちのせさくも)と申します」

やっべーどうしよ知らないよ!初対面だよ!神が居ること教えかけたよ!どうするのよ!

「あのぉ〜」「ひゃい!」「姉様なら今仕事とやらで居ませんが?」

そうか。仕事ならしょうがない。でもなんで妹が居るんだよ!

「何故妹さんが、ここに?」「姉に生徒会の仕事を頼まれまして、、、」「なるほど、失礼しました」

俺はダッシュで教室に戻る

「アテナ会長は仕事とやらで居ないらしい!どうする、、って」

そこにはいつも通りの授業風景があった。

「誠碧!今は授業中だぞ。会長の所にどんな理由があったかは知らんが以後気をつけるように」「はい...」「アテナ様?これは一体」「私たち、正確には私が!倒したわよ」

俺の努力を返せ!

放課後、俺達は2年の花見愛美香についての情報収集をしていた。

集まった情報はハッキリ言って何の役にも立たなかった。なぜなら

「「「皆同じってどう言うこと!?」」」

そう、情報が全く同じなのである。

人当たりがよく、陽キャでも陰キャでも誰とでも話し、老若男女に好かれていると言う。

待てよ?あいつは陽と陰の神。その場に応じて使い分けているのか?

まぁいい。明日は休みだ。今日の所は引き上げるとしよう

次の日

「アテナ起きろってあれ?」

そこにアテナの姿はなく床で寝ていた

余程恥ずかしかったのか。

「アテナ、我慢しなくてもいいんだぞ?プライドは傷付いたと思うけどさ、 、、とにかく我慢するな!」

アテナは俺の布団に入ってきて二度寝した。全く困った神様だ。

「アテナ、起きたか?」「うん」「とりあえず、花見愛美香についての事なんだけど」「大丈夫よそれについては96%の確率で勝てるわ」「理由は主に2つ、1つ目は2人の神持ちを倒した経験がある。2つ目はこっちには海の神ポセイドンがいる。ヘーリオスは陽の神、ポセイドンの水で熱は消せる。いくら太陽のような熱さだとしてもね。これは保証するわ。アルテミスは闇の神、こちらはゼウスに対抗してもらう。」

確かに、よく考えてみればそうだ。

「だが特訓はするよな?」「当たり前でしょ?バカなの?」

久々のバカ頂きました。調子が戻ってるように感じられたのは良かった。

一ノ瀬が居ない今、宮島と特訓する事しかない。俺は宮島をグラウンドに呼び出しいつも通り結界を張った。アテナには似たような技を出してもらう。

「いいぞー」「炎太陽(インフェルノサン)!」「ポセイドンあの技を消せー!」

「分かったわ」

見事アテナの火を消す!と思いきやアテナの技が強すぎて小さくなっただけだった。

「ヤベッ」「アテナーお前強すぎだぞ!」「ごめーん」

ただ一つ分かったことはアテナを越すことは基本的にない。つまり勝算はあるという事だ!

「次は闇の技いくわよー」「本気で頼むぜ、ゼウス」「承知!」「行くわよー、闇の(ダークミスト)!」「ゼウス!この闇を取り払え!」

ゼウスの雷が霧を消した。だがそこにアテナの姿は無かった。

どこへ?上か!

「ゼウス上空に向かって技を出せ!」「承知!雷の(サンダーアロー)!」「よくやったわね。少し応用をきかせたんだけど。恐らく勝てるわ、安心しなさい」

今日の特訓は良いものになった。まだ実力では相手が上だろう。練習して互角に…いやその上を行かなければ!

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