文化祭でも気が抜けねぇ
早速練習に入る!と言いたいところだけど俺もアテナもましてや1番忘れては行けない会長までもが忘れていたイベントがあった。それは、、文化祭!である。しかも残り3日に迫っているという。俺もアテナも皆なんかやってるなぁ〜ぐらいに流していたので気づかなかったのである。我々のクラスはメイド喫茶をやるらしいがその中のメイドの1人はアテナだという。嬉しい限りだ、、、じゃなくて!俺には不安の2文字があった。文化祭は一般人や他校生も参加出来るイベントなのだ。この中の誰か一人でも神持ちだったらどうする?ましてやバゴ達が集まって来るかもしれない。一般人として生活しているのだから、気が抜けないな。とりあえずアテナにこの事を話さなくては、と後ろを振り返るとそこにはロリメイドの姿があった。
「アテナ様1度ご主人様?、もしくはお兄ちゃん?、と言って頂いてもよろしいでしょうか?」「あなたの主人は私でしょ!?って見るなぁーーーーー!」
すると
取り巻きA「俺もアテナちゃんに言ってもらいたいぜ」
同じくB「お兄ちゃん?って言ってくれよ!」
同じくC「私も聞きた〜い」
クソどもめ、このロリメイドを独り占めするのはこの俺だ!邪魔はさせん!
おどおどしながらも決心が着いたのかアテナは涙目になりながら、そして小悪魔風に首を少しかしげてその言葉を口にした
「ご主人様?」「おっ、、、お兄ちゃん?」と
ほかの連中はその姿に気絶した。声はどうしたかって?音障壁を展開したので聞こえたのは俺だけ!神の力の使い方が汚いだと?そんなこと言うな。さらに録音までしているのでヘッドホンをしてゆっくり聞くとしよう。その後俺達はその場から逃げ出した。だって残り2日に迫った準備を2人でするのは不可能と見たからだ。
俺らはただでさえサボっていたのに昨日もサボってしまった、俺達は残り2日に迫った準備をしている!なんて思ったら大間違い。今はアテナと共にゼウス達を倒すため結界を張り皆には見えないようにして特訓している。これはあくまで交渉や一ノ瀬の賭けで負けた時の最悪の事態を考えたからである。
「誠碧!行くわよー」の合図で放水が開始された。これはポセイドンを想定してのものである。まさかアテナが水を操れたとは、次はゼウスを想定してのものである。雷も操れたなんてと驚くのも疲れた。だってさっき目の前の木を焦がしたのだから。驚きと言うよりは恐怖である。結局特訓は夕方まで続いた。
教室に戻るとどうやら泊まり込みをするという話だ。お前ら今日もサボったんだから泊まらないわけないよな?の視線が凄かったので泊まることとなった。俺たち的には早く家に帰って風呂に入り寝たい。
俺達に与えられた仕事は看板とメニュー表の作成、広告の色塗りと貼り付けだ
「アテナ様、私誠碧疲れましたので少し寝ますね」「殺されたくなかったら大人しくやる事ね」結局あれから3時間経って時刻は10時を回った。残るは貼り付けのみとなった。
俺とアテナは毛布を貰って床で寝る事にした。体が痛い。朝起きると毛布にはアテナがいるなんてラッキースケベ展開はなかったものの昨日の夜嬉しい出来事があった。トイレに行きたいと涙目でロリ神が願ってきたのだ嬉しくないはずがない。
俺達は朝食をとり終えた後貼り付けの作業に取りかかった。
後は最終確認と微調整、料理の味付けのみだ。全ての調整を終え今日は早めに上がる事とした。明日は腕がなるぜ!何故かって?俺が料理長だからさ!