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恋愛弱者よ、語らぬ貴様に資格なし

作者: RK

虐められてた時に、助けてもらった事で好きになった。

安い女かもしれない。

ありきたりの話かもしれない。

それでも、あの時。

闇の中で過ごしていた時に光が射し込んだから。

その光に見惚れてしまった。

それ以来、想いを秘めて過ごしてきた。

自分に自信がなくて、自分を前に出すのが怖くて。

それでも努力をした。

少しでも可愛く思ってもらえる様に。

仲のいい友達も出来た。



「あんたっていつもあいつのこと目で追ってるね」


ある日友達から言われたこと。

他の人から見てもバレバレなのだろう。

でも言い出せない。

拒絶されたらどうしよう。

そんな思いが不安となって胸を締め付ける。

一歩踏み込む。

それが出来なかった。



だからあの人の隣には知らない人がいた。

知らずに涙がこぼれ落ちた。

どうして、なんで。

伝えたかった。

隣に居たかった。

気づいて欲しかった。



「気づかないあいつが悪いんだよ」



友達はそう言ってくれた。

隣の人にも口汚い言葉で罵った。

そんな時だ。



「秘めた想いにどれだけの価値があるんだろうね」



悪魔が嗤った。



「想いの年数に価値があるの? 気づかない相手が悪いの? 違うだろう? 君にはないんだよ。覚悟も信用もさ」



心を刺される。



「伝えなかった君が悪い。泥棒ネコ? 違うね、そもそも君のものじゃない。自分のものだと思い込んでただけの負け犬さん。踏み出す事もしないで喚く恋愛弱者さん」



そうしてトドメを刺される。



「君に資格なんてないんだよ?」

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― 新着の感想 ―
[一言] ほんとにあんたってヤツは………最高だなぁおい!
[良い点] 豚は『そりゃ、悪魔だ』と鳴いた。が、あまりにもドストライクだったので今、作者読みの途中です。 恋愛弱者と罵られているのに、『後悔したくないなら行動しなよ!』と叱咤激励されているような気がし…
[一言] 簡潔に書かれており読みやすかったです。 私は語らないのも良いと思う派です。 直接アピールしなくても結果として好かれようと努力はしてますし、それで友達ができたりかわいくなったりといい方向に向…
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