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入学式-4

皆様、お気に入りや評価、ありがとうございます。とても嬉しいです!本当にありがとうございます!

1年2組の教室に入ると名前順に席が分けてある。


「お前また出席番号1番だな」


涼ちゃんがからかう様に笑いながら言ってきた。

どうせ出席番号1番ですよ。むしろ1番じゃない時の方が珍しいくらいだし。ていうかないし。


「せめて名前の方があ行じゃなきゃ良かったのに……」


今更親に文句は言わないけれど、少し不満はある。

涼ちゃんがじゃあまた後で、と自分の席へと向かうので私ももう慣れてしまった窓際の1番前の席へと座る。


私の周りにはまだ誰も来ていない。涼ちゃんの所に行っても良いのだが、さっきちらりと見て見たら涼ちゃんはすでに誰かと喋っていた。邪魔したら悪いので行くのは遠慮しておく。


女の子と出来れば喋りたい、でもなかなか自分から行く事が出来ない。勇気…勇気を出すんだ…

私は手始めに斜め後ろの方にいる女の子に話し掛けようとしたら、「同じクラスだったのか」と話し掛けられた。


あ、委員長。まだ委員長じゃないけど。


「え、えっと…さっきぶり、です」

「そうだな……良かった、倒れていたりしてなくて」

「そんなに気分悪そうでした?」

「いや、ただ……なんでもないと思っていても急に悪くなる事もある。用心はするべきだと思ったんだ。特に女子は」


確かお母さんが身体が弱いんだっけ?そんな設定だった。


「心配症なんですね……でも、ありがとうございました」


今まで心配してくれていたのだろうかと思うと本当に大した事ではなかったので申し訳ないと思う。


「あぁ……そういえば名前を聞いていなかったな。俺は空閑大和(クガヤマト)だ」

「秋野茜音です」

「ついでに敬語もやめないか、どうも同級生に気を使われるのは居心地が悪い」

「うん、えっと……空閑くん。よろしく」


危ない危ない。委員長って言いそうだった。危うく予言者になる所だ。


「あぁ、隣同士よろしく」

「え?」

「俺の席は君の隣だ」


……なんと。

それは予想外。


「う、嬉しいなぁ……」

「あまり嬉しそうではないようだが」

「そ、そんな事ない!嬉しい!」

「そ、そうか?」


うんうん、と一生懸命首を縦に振る。


「俺も、楽しめそうだ」


そう言って、微笑んでくれた。

そんな委員長改め、空閑くんにうっかりときめいたのは不覚だった。無表情からそんな表情されたら誰だってドキッとするよ。


久々に涼ちゃんや桜良以外に萌えてしまった。



はい、最初のキャラクターは委員長君です。まだ委員長ではありませんが。

彼はちょっと最初決めたキャラ設定と異なってしまったのですが……まぁ、大体あんな感じです。これは乙女ゲームの脇役視点からの彼なのでいくらでもごまかせなんでもありません。また次回もよろしくお願いします。


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