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中途半端な転校生-7

遠足、というか校外学習はそこそこ遠い場所、しかし県内からは出ず、といったところで歴史の勉強やら何やらを歩いて学習してこい、というものだ。いや、本当は史跡や歴史的建造物をめぐりその背景から歴史を学ぶ、とか難しい事を言われたが実際学生にとってはお遊び気分の行事でしかない。初めはバスだが街を巡る手段は徒歩だ。遠足でもいいと思う。とある学校では遊園地が校外学習の所もあるらしい。何それ、何を学ぶの?集団行動するときの遊び方?


まあ、今の私には関係ない事だ。私は学校から配られたしおりを出した。今回の校外学習のルールはそのしおりの中に描かれているマップを頼りに各班好きな場所を周り、その際にチェックポイントがあるのでチェックポイントで待っている先生に判子をもらって最後集合地点にいけばゴールと言うわけである。ちなみに全てのチェックポイントは周れないようで、最初にどこを周るか数箇所決めてから行かねばならないということだ。まあ、行く場所はすでに決めているので後は迷わず行けるかが問題だ。ちなみに真堂先生と沙原先生のいる場所は教えてもらえなかった。すごく残念だが、いつもスーツでビシッと決めている真堂先生の軽装の姿がバスの中で見放題なのでそれでチャラにしよう。


うはー!先生マジ輝いてるー!ただスーツの上脱いだだけなのに恰好良いとか!ちょっと腕まくりしてるとことかすごく良いと思います!


……は!こほん。危ない危ない、思わず大人の魅力に引き寄せられる所だった。キャラ崩壊するところだった。私は涼ちゃんのモノ。よし、修正完了である。

まあ、私の想い人である涼ちゃんと桜良たちとは別の班になったわけだが私の班だって楽しい班だ。今日一日お願いします。置いて行かないで下さい。

私の班は女の子3人、男の子2人の5人の班だ。女の子とはすぐに仲良くなれたが男の子とは少し距離がある。うん、普通だ。バスの中で班の子達と親睦を深めているとやっと目的地に着いた。


バスから降りて、注意事項を聞き、私達は出発する。

最初のチェックポイントまではすぐなのでのんびりお喋りしながら向かった。


◇◆◇


最初出発した時から4つ目のチェックポイントが過ぎて、私達は最後のチェックポイントを目指し、歩いている。既に足は棒の様になり、重く、歩くのがしんどい。しかも今回は坂道が多い。…自分の体力のなさに辟易する。

そういえば、桜良達とは一度も会わなかった。一体どこを周っているのか気になるなぁ……何箇所かかぶってるはずだと思ったんだけど。


5つめの場所に到着すると私達は早速先生を探した。もう皆も早く帰りたいらしく、どこだどこだと辺りをキョロキョロしていた。


「あ!」


私の前にいた女の子が歓喜の声をあげる。


「居たのか?」


私達が彼女の視線の先に目を向けると、そこには真堂先生がいた。


きました、茜音一推しの先生が! 茜音のテンションおかしくなっていますが彼女はあくまでも推しなだけで先生を好きなわけじゃありませんのでご注意を(笑)

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