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中途半端な転校生-3

新年あけましたね、おめでとうございます。どうも遅く申し訳ありません。このお話が先に行けば行くほど若干納得の言っていない所があり修正修正の日々です。

雪村君には隙がない。何か手伝うかと言えば笑顔で断られ、遊びに誘っても理由がなければ断られる。帰り道には桜良がいてもすぐに先に帰ってしまい話も出来ない日が多い。

というかいつまでもあからさまなその態度に清々しさ感じる。私もこれには恐れ入った。

桜良は一体どうやって彼と仲良くなったのか、難攻不落すぎるだろう。聞いてみようか?


「ねえ桜良、桜良はどうやって雪村君と仲良くなったの?」

「え…うーん、元々あんまり話す方ではなかったけど…でもずっとついて回ってたらいつの間にか相手が折れて仲良くなったって感じかなー、それからなんか自然に仲良くなってた」


つまりは呆れられる程一緒に居ろっていうことだろうか…?

まあ、いつか実行するのも悪くないかもしれない。


「それに、本当は柊哉君も仲良くしたいと思ってるよ。きっと」


本当かどうかは怪しいが桜良が言っているのだ、嘘ではないだろう。多分。


この時私は桜良の言葉を優先にし過ぎて気付いていなかった。彼との接触が当初の目的とは確実にずれている事に。



遠足が始まる数日前の朝、久々に早乙女先輩からお昼のお誘いメールが来た。アドレスを教えた日から1通も来ていなかったので忘れられているのかと思った。

今日のお昼か、そういえば早乙女先輩は沢山の友達がいるし、なんと言ってもあの気難しそうな会長の親友になった人だ。何か雪村君と仲良くなれるヒントがもらえるかもしれない。そう思い、私はすぐにOKの返事を出した。


早乙女先輩のお誘いメールは桜良にも当然行っていて集合場所でどうする?と言われたので私は大丈夫だと告げると桜良も先輩に了解のメールを送る。

ちなみに朝の登校にも雪村君は数回しか一緒に行ったことがない。いつも先に行っているようだ。明らかに私達を避けている。けれどお昼は一緒に食べているのはどういうことなのか、避けてるのか近付きたいのかどっちなんだ!

ちなみに涼ちゃんには早乙女先輩と食べる事を言ってある。最初言った時は渋い顔をしていたが「茜音も一緒なら…」と譲歩してくれた。ん?ということは今日のお昼は涼ちゃんと雪村君の二人で食べるのかな?仲良く一緒にお弁当を食べている2人を想像したらある意味恐ろしかった。


◇◆◇


時間は待望のお昼になり、私と桜良は先輩に言われた待ち合わせ場所へ向かった。当然の如く周りには誰も居ない。けれど早乙女先輩と一緒に居るには見慣れた方は居らしていた。


え、なんか生徒会長ついて来てる。


早乙女先輩が「雅もせっかくだから誘ってみたんだ」なんてまたそんな眩い笑顔をして…

誘ってみた、じゃありません早乙女先輩!余計な事を……

これでは2人きりで相談するのが難しくなる。諦めてしまおうかとも思ったがこれを逃したら多分もう相談出来るタイミングはないだろうし、メールは長文になりそうだから嫌だ。なんとかならないものだろうか。


「なんだ」


思わず無意識に会長をジトリ、と恨みを込めた目で見ていた様だ。会長は訝しげにこちらを睨む。キツい目が私を咎めている様に見えて怖い。


「いえ、別に…」


話し掛けるのはもってのほか、会話をすればどもるのでこちらが恥ずかしい思いをするだけだ。なので基本私は会長と話をしない様に勤めた。

けれど、私とは対象的に桜良は会長と一緒でも平気な様で、にこにこしている。


え、なんで?


「えっと、かい、じゃなくて雅貴先輩お久しぶりです」

「あぁ」


私が驚愕している横で2人は仲良さげに談笑している。

桜良貴方いつの間に会長を名前で呼ぶ様な仲になったの!お、お母さんは認めてませんよ!

というか前まで恐縮していたのにどうして今は平気なの、フラグ?フラグもう建てたの?

早いよ!それに会長を名前で呼ぶなんて命知らずも良い所だ!私以外に聞かれていないだろうな…

分かっているだろうが早乙女先輩は除外してだ。


「あれ?桜良ちゃん雅の事名前で呼ぶ様になったの?」

「あ、はい…そう呼ぶ様に言われたので」

「そっか、随分仲良くなったんだね」


早乙女先輩は嬉しそうに良かったねーなんて言いながら桜良と会長を見ている。

なにこの疎外感。

なんだか寂しくなったので会長に見せつけるように私は桜良の手を取り寄り添いながら、早乙女先輩に早く食べましょうと促した。横からものすごく強い視線を感じるが無視する。


会長あからさま過ぎだ。




雪村君結構出てこないけど同じタイトルです・・・さて、いつこのタイトルの話終わるやら・・・

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