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やっと名前が…
もぐもぐ…
ごっくん
あ~美味しかった~
お代わりまでしちゃった(テレ)
「…ごちそうさまでした」
お爺さんにお礼の気持ちを込めて手を合わせた。
僕のあいさつにちょっと不思議そうな顔をしたお爺さんが
「それだけ食べれるなら大丈夫そぅだな(笑)…良かった良かった」
僕の頭をワシワシとなでながらニカッと笑って
「…行くとこないなら儂の孫になってみんか?儂は一人ぐらしでの~そろそろ話し相手がほしかったんじゃ。」
ふさふさと左右に揺れる尻尾が…照れてるのかすごく顔が赤いよ。犬耳のお爺さん。この人は僕を守ってくれる人だと想えた。誰かが、ガンバレって背中を押してくれたようなきがした。だから、勇気を振り絞って…
「…ヨロシクお願いしますm(__)m…おじいちゃん」
最後のとこ、照れちゃって笑顔が変になちゃったw
そろっとお爺さんの方を見たらなんか悶えてた。
どうしたんだろう?
「おじいちゃん…大丈夫?」
って聞いたら、ゴホンって咳払いして気を取りなおして
「そういえば、まだ自己紹介しておらんかったな^^わしは オド
という。オドじぃとでも好きに呼べ。仕事は…そうじゃの~
若い時は城にも使えとった戦士じゃったが…今はただの隠居爺じゃのw
のーんびり好き勝手やっておるでお前も好きにやってよいぞ~(笑)」
せ、戦士?じいちゃん強いんだね!僕スーパー戦隊大好きなんだ~キラキラした目で見てたら
じいちゃんおっきくなったら戦い方教えてくれるって^^やったー!!
「ん~僕の番だよね。名前は 佐久間 彩翔 (さくま あやと) 。年は、5歳です。
お母さんは去年に死んじゃって…お父さんはどっかに行っちゃった。家に怖いオジサンが毎日来るから
…僕ずっと一人で寂しかったし…怖かった。なんでじいちゃん家にいるのかわかんないけど…
今はうれしいよ…」
ちょっと泣きそうになった僕をじいちゃんはギュッと抱きしめて、そうか…つらかったな~、もう大丈夫だって言ってくれて、我慢してた思いがあふれて、うわーんて大泣きしちゃった。
「…ぐす。じいちゃん。ごめんまた泣いちゃった。」
「ええんじゃよ。子供のうちはいくらでも泣いたらええ。」
て、いうじいちゃんの目も少し赤かった(笑)
今日から、ココで僕の新しい生活がはじまりそうです。
読んで下さりありがとうございますm(__)m