表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/16

【追加エピソード:仮の名前と、もふもふの再来】


「名前かぁ……。私、これからどうなっちゃうんだろ」

ぽっかりと心に穴が開いたような感覚。

でも、そんな私の不安をかき消すように、アルフレッド様は「私と同じ姓を名乗ろう!」なんて、無茶苦茶だけど彼なりの全力の優しさ(?)を見せてくれた。

(きっと、私を和ませようとして、あんな恥ずかしいことを言ってくれたのよね……。うん、そうに違いないわ!)

隣でやれやれと首を振っているセバスチャンさんも含めて、最初に会ったのがこの二人で本当に良かった。

「……あ。そういえば、あの子はどこにいったのかな?」

ふと気づくと、さっきまで私の頭でボンボンと戯れていた、あの真っ白な「フェンリルちゃん」の姿が見当たらない。

「おや、あのお方は……」

セバスチャンが視線を部屋の隅へ向ける。

そこには、豪華なソファのクッションの隙間に挟まって、幸せそうに「きゅうぅ〜……」と寝息を立てている真っ白な毛玉があった。

……どうやら、私のパジャマから引き剥がされた後、よほど居心地の良い場所を見つけたらしい。

「伝説の聖獣が、あんなに無警戒に眠るなど。……やはり君は、特別な力を持っているようだな」

アルフレッド様が、またしても熱い視線を私に送ってくる。

いや、たぶんフェンリルちゃん、私のパジャマの「もふもふ」の残香に包まれて寝てるだけだと思うんですけど……。

「名前がないのは不便だろう。ならば、君が新しい名前を思い出すまでの間、私が呼ぶための名を付けさせてもらえないだろうか?」

アルフレッド様が、少しだけ緊張した面持ちで私に尋ねる。

私の新しい名前。

この世界で、私が呼ばれることになる「始まりの名前」。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ