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星屑の手紙
夜空を見上げると、胸が少しだけ締めつけられる瞬間がある。
あの日、言えなかった言葉。
伝えそこねた想い。
手に残った後悔の温度。
けれど、星はいつだって静かに瞬いている。まるで、遠く離れた誰かから届いた手紙のように。
「大丈夫だった?」「今日もちゃんと息してる?」「無理してない?」
夜空に散らばる光は、誰かの想いの欠片かもしれない。
たとえ距離があっても、もう触れられなくても、心だけは今もあなたを探し続けている。
星屑は、そんな声の残響だ。優しくて、届かなくて、でも、どこか温かい。
もし胸の奥で、まだ言えない言葉が眠っているなら、それをそっと夜空へ放してみてほしい。
届くかどうかは、分からない。でも、星はちゃんと受け取ってくれる。
言葉にならなかった想いを、名前すらない痛みを、光の粒に変えて、空へ還してくれる。
夜が深くても、孤独が重くても、見上げたそこには必ず光がある。
あなたの心にも、きっとまだ消えていない星がある。
その光が夜を渡り、誰かへそっと届く日が来る。




