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死神が施す誓の言葉

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15ではないです。

ただ重っったい愛のプロポーズがあります。


「向いてないんだよね。誰かとずっと一緒に話をして、ずっと一緒に過ごすの。だから恋人は要らない」

密かに思いを寄せていた彼女に告白した時の返し言葉だった。彼女は酷く戸惑った顔をして、視線を泳がせて、それから覚束無い口調でそう返した。それからやっぱり罰が悪そうに此方を一瞥する。相手を傷付け無いように気を使っている、と言うよりは、何だか品定めをされている様な……。

「何をお悩みで?」

「今からゲロ重い言葉を吐こうと思ってね。君、私の事を風来坊だと思ってそうだから、引かないかなって」

「振った相手に何を今更……」

普段から飄々としていて掴み所がない。目を離した途端に消えてしまいそうな行動力。だから大して珍しくも無いのかも知れない。振った相手に一抹の情を見せるのも。此方としてはこっ酷く振られた方が踏ん切りが着くのだが。

彼女は少しだけ口角を上げると、顔を近付けて一言。

「んー……。もうご臨終です。って言う時に、君は抱き締めてくれるかな? 優しく髪を梳いて、『大丈夫だよ』って言ってくれるかな? 普段はどうだって良いの。誰と一緒に居ても構いやしないの。でも……最期の時には……傍に居てくれるかな? 電話したら、今持ってる物を全て捨てて来てくれるかな?」

普段の明るい表情に翳りが差す。そんな事を言った手前、この人は明日にでも、あの世に旅立ってしまうのではないか。自殺するから直ぐに来て。とでも言うのでは無いか。

そんな真昼間に見せる仄暗い一面が、愛おしかった。抱き締めて髪を梳いてやりたいと思った。だから。

「アンタは」

「うん」

「同じ様にしてくれます? 俺が死ぬ時に抱き締めて、『大好き』と言ってくれますか?」

そう言うと、その翳りの表情のままに口角を上げた。今まで見た事も無いような、深い影。強い光を当てた時に出来る、漆黒の闇。それを垣間見た気がした。

彼女は俺の首に絡み付くと、甘ったるく一言。

「それは出来ない。だって先に死ぬのは私だから。んーでも。もし仮に君が私を置いていく様な事があれば、してあげる」

それから静かに口付けを施して、仄暗い声で枷を嵌めた。もしかしたら、この人は死神なのかも知れない。死ぬ時に共にいるのなんて、死神しかいやしない。でもそれでも。

「言質とったから。恋人を持たない者の、最大限の誓いの言葉だよ。受け取ってくれるかな?」

「喜んでお受けします」

つい同じ物語ばかり書いてしまう気がします。

でも好きなのです。こんな物語が。


風来坊って恋人を求めてないイメージがあります。

恋人とか家族を持つと、守りに入りそうなので。

自分の事だけ考えれば良い訳では無いので。


やっぱり死ぬ時一緒に居てくれる人が良い……。

普段は何処へ行こうとも構いやしないのです。

寧ろ沢山のものを見て、話を聞かせて欲しいのです。

でも死ぬ時一人は寂しいので、一緒に居て欲しいなぁと。


冷たくなる中で一人で居るのは、想像を絶する程怖いと思います。

死ぬ時(あ、寝る時も)くらい、温もりに包まれていたいです。

でも死ぬとき迎えに来てくれる者って、やっぱり死神なんだろうなぁ……と。

とある乙女ゲームでもそうでしたけど……。あれは悪魔か……ムムム(´⌒`)


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