花と色~色を纏う
……例えば、……色を個性とするならば
……室内に飾る花は……何を意味するだろう
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……色はいつか褪せてしまうし
……室内に飾る生け花は……どんなに工夫しようとも いつかは枯れ落ちてしまう
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……それは一瞬の美というよりも……主張に思えるし
……それは……どなたに向けて……と問うなら 私がもしそれを行おうとするならその行動の理由を
自ら以外の他者によって決めるだろうと思う
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……私以外の他者がその様子を見てどのように感じ取って下さるのか……それを思いながら一種の表現としてそのような行為を行おうとするだろう
……それは、……私個人に向けての主張ではないし、……私が私一人であったなら、私はもっと違う方向へ自らの表現を向けるのだろうと思う
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……それは私の個性が……どのように出来上がっているのかの……問いかけにも思えるし
……どこからが私自身の為でどこからが私が主張したいものの為に表現した部分を改めて初めて向き合った部分を私だと認識しているのか……その違いをどこかの部分で選り分けることの難解さを思うからこそ
……結局、私は私が元から何も無いのだと思える
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どこからどこまでが主張の為の私かを……私自身は選り分けられない
……結局は全て何かしらの自分ではない他者に向けての主張に思えてくる
……表現とは結局は、……自分すらどこからか客観視する他者だからだ
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……だから私には何もない
空白は結局空白が正解だ