初めての戦い
前回:狼が突っ込んできた。
まずは音魔法で攻撃を、、、ってどうやったら発動するんだ?詳細に魔法の使い方なんて書いてなかったぞ。おい、ナビゲーターどうするんだ?
『魔法は魔術と違って英称は必要ないことが多い。君の音魔法は必要ない部類に入る。攻撃の意志を今は声に載せようとしながら叫んでみろ。』
よし。今は大きな音を出せる道具がないからな。全力で息を吸って、、
「破ぁッッッッッッ!!!」
うるせぇ!反射的に耳を抑えちまった。ほんとに俺の声か?おおよそ人が出せるような声じゃなかったろ今の。それより奴はどうなった?
「グルァッ…」
ついさっき飛びかかってきた狼はその場で崩れ落ちていた。
なっ!!まさか死んだのか?
『その通りだ。奴の生命活動は既に停止している。』
まさか、、、俺が殺したのか。一撃で死ぬなんて、、、。それにそんな一撃で死ぬような声を出してなんで俺は無事なんだ?そんな威力があるなら俺も無事ではすまなさそうだが。
『称号の詳細を見てみると良い。それでその疑問は解消できるはずだ。』
わかった。
「ステータス!」
名前 音鳴奏多
種族 人間
年齢 16歳
〈能力値〉
Lv.2
HP 330/330
MP 165/165
STR 143
ATK 143(0)
DEF 143(20)
DEX 220
AGI 165
〈魔術〉
〈魔法〉
・音魔法
〈スキル〉
・格闘術Lv.3 ・音楽活動Lv.5
〈称号〉
・迷える異世界人 ・音の使い手 ・中堅格闘家
〈装備〉
・普通の洋服
・普通の靴
・普通のカバン
レベルが上がってる?こんな簡単に上がるのか。
『それも称号の影響だろう。普通はあんなやつを倒しただけではレベルなど上がらん。』
なら称号の詳細を順次見ていくか。
・迷える異世界人
この世界とは異なる世界からこの世界に訪れたものに与えられる称号。あらゆることにおいての成長速度に補正がかかる。
・音の使い手
音魔法を使うものに与えられる。自身が放った音魔法によるダメージを無効化する。
・中堅格闘家
格闘術がLv.5になると与えられる。名前に格闘家とついているにも関わらず戦闘時に与えるダメージが全て一律1.2倍になる。
レベルが上がったのは「迷える異世界人」、音魔法によるダメージがなかったのは「音の使い手」、一撃で倒せたのは「中堅格闘家」のおかげか?
『いや、「中堅格闘家」がなくても一撃だっただろう。魔法はそれほどまでに威力が高い。そして、言い忘れていたがステータスは口で唱えずとも意識するだけで確認できるぞ。』
それを早く言えよ。大声で唱えちゃったじゃん恥ずかしい。誰もいないとはいえ変なやつじゃん。それは置いといて、レベルが上がったからかステータスも上がったのか?微々たるものではあるが。他に確認するべきことは無さそうだ。それなら次はなるべく早く人がいるところに行きたい。
『それならここから太陽が沈む方へ進むといい。それなりに時間はかかるが、ある程度の大きさの街がある。』
なら次はそこを目指して行くか。食べ物はないし水も心もとないからな。急がないと干からびて死んでしまう。
文章書くのって難しいね。