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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第1章 学園入学を目指して
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強敵あらわる

リュートが【役職】を得て半年が経った。リュートの住む国にも四季もある。

「運命の日」は春であるため今はすっかり秋である。風が少し冷たく木々は色づいている。


(冬になったらレベル上げが難しくなるから、今のうちに30レベルまで上げておきたいな。)

そう思っているリュートのステータスは、(スキルは新しく増えたものだけ説明。)


名前 リュート


年齢 10


性別 男


レベル28


HP 300/300


MP 400/400


筋力 154


魔力 230


防御力 161


素早さ 183


テイム個体数 1253

内訳 スライム 906

ヒールスライム 99

ポイズンキュアスライム 36

パラライズキュアスライム 50

ポイズンスライム 81

パラライズスライム 48

スリープスライム 33

スキル


【スライム体当たり】【スライム合体】【広域テイム Lv3】【スライム進化】【スライム形状変化】【スライム拡大縮小】【スライム糸電話】【スライム武器化】【スライム防具化】

【スライム繊維溶解】【スライム鑑定】【スライムレンズ化】


新しく手に入ったスキル


【気配察知 Lv1】・・・ 魔物の気配・おおよその強さを察知する半径30m


パッシブスキル


【テイム数上限解除】【スライム経験値共有】【スライム統率】【剣術 Lv1】


新しく手に入った(進化した)パッシブスキル


【スライム魔法共有】・・・テイムしているスライムが使える魔法をテイマーも使えるようになる。

             現在使用可能 【ヒール】【ポイズンキュア】【パラライズキュア】【ポイズン】【パラライズ】【スリープ】


【スライムスキル共有】・・・ テイマーとスライムのどちらかが持っているスキルを双方が使用可能



称号

【スライム団長】・・・スライムを1000匹束ねるものの証。スライムから尊敬される。



レベルは28になった。主にEランクの魔物を倒しているからか、レベル20を超えた位からなかなか上がらなくなった。レベルは上がりにくい分ステータスの伸びは大きい。


マルコはあれから何度か喧嘩を仕掛けてきたが、日を追うごとにレベル差が広がりまるで歯が立たなくなってきて、今ではリュートの顔を見たら逃げ出すようになってしまった。


スライムたちは森にある毒や麻痺などの効果を持っているキノコや毒消し草や薬草などを食べて進化したようだ。【スライム進化】については冬に入ったら詳しく研究してみるつもりである。


幼馴染のアイカはほぼ毎回リュートのレベル上げについて来て、”なぜか”ものすごい勢いで成長した。アイカはほとんど何もしていないのに申し訳ないと言っていたが、「スライム達が狩りをするのを待っている間が暇なのでついて来てくれて嬉しい。もしお礼がしたいなら将来パーティーを組んで一緒に活動してくれよ。」と言ったらとても喜んでいた。


アイカがレベル25になったとき、【魔術師】に昇格できたと嬉しそうに話していた。今ではレベル35になっている。ただ、覚えている魔法が少ないので、冬になったら村の有名な魔法使いのおばあさんに教えてもらって特訓する予定である。彼女がどれだけ強くなるのか楽しみである。


リュートも【ヒール】や【ポイズン】などが使えるので教えてみようとしたのだが、どうやら回復魔法や状態異常魔法には適正がなさそうであった。






今日も、リュートはアイカといつもの森に来ていた。2人は家の手伝い等もあるため、週4回程度のペースでレベル上げをしていた。


いつものようにスライムを森に入れさせ、2人でのんびり森の前で話しているとスライム越しに【気配察知 Lv1】の効果でいつもより大きな複数の魔物の気配を感じた。


たまにオークやゴブリンナイトなどのDランクの魔物が出てくることがあるが、30匹ほどのスライムに向かわせれば難なく対処できる。魔法が使えるゴブリンメイジは天敵なのだが、それも60匹ほどのスライムを使えば倒せる。


しかし、今回の魔物はそれとは比べものにならない強さであると感じた。慌ててリュートはスライム達に撤退命令を出し、アイカにも準備をさせる。数匹のスライムを囮にしようかとも思ったが魔物の気配はリュート達を目掛けて近づいて来た。


40匹ほどのスライムが犠牲になったが残りのスライムがリュートの元に集まってくる。その後ろから現れたのは、角を持つ筋骨隆々の巨体、オーガであった。それも3匹。

オーガはCランクの魔物である。


(なんでこんなところにオーガが…)


そう思いながらも【スライム合体】で巨大なスライムを3体生みだしオーガの足を止め、【ポイズン】と【パラライズ】と【スリープ】をスライムに使わせる。

スライムのMPが切れるまで繰り返し使わせた結果、成功率が低い【スリープ】はかからなかったが、1体に【パラライズ】が、1体に【パラライズ】と【ポイズン】の両方がかかる。


【パラライズ】がかかった個体は動きが鈍ったので合体しているスライムの数を減らし、残り一体に集中させた。

状態異常のかかっていないオーガにさらに大きくなった巨大スライムが巻きつき動きを封じる。


【パラライズ】のみがかかった一体にアイカが【ファイヤーボール】を食らわせる。リュートは【パラライズ】と【ポイズン】を受けた個体に斬りかかる。

状態異常は制限時間があるため状態異常にかかっているものを先に倒しにいく。


リュートの手にあるのは【スライム武器化】を使ってスライム100体で作った剣。斬れ味はそこそこだが、【ヒール】を使うと耐久力が回復する上、剣筋の小さなズレを変形することで修正してくれたりする優れものである。

耐久力が減らないように【ヒール】を唱えながら斬撃を食らわせていく。オーガは肉体再生能力を持つが、毒のせいもあって再生が遅いおかげで難なく倒せた。


アイカの方を見ると、【ファイヤーボール】を5発食らった1体が力尽きたとこだった。少し安心して、もう一体の様子を見ようとした瞬間背中に強い衝撃が走る。


10メートルほど吹っ飛び、前にあった木にぶつかる。動きを止めていたスライムを振り払ってリュートに接近していたオーガの拳を背中に受けたのである。


幸い、【スライム防具化】で100体のスライムを防具にしていたため、ダメージは少ないが、その代わり、リュートの防具は煙となって消えてしまった。


(まずいな、直で食らったらタダじゃ済まないよな…)


冷や汗が頬を伝う。オーガが向かってくる。スライムの援護は間に合わない。

アイカがオーガに向かって【ファイヤーボール】をぶつけるが、オーガは無視してこっちに突っ込んでくる。


オーガが殴りかかってくる。リュートは剣で1発目の衝撃を受け止めるが、受け止めた剣はそのせいで煙と化した。オーガが2発目を振りかぶり、リュートは思わず目を閉じる。


「リュート!いやあああ」


アイカの悲鳴が聞こえる。


ドカーンっと大きな音が鳴る。


しかし、くるはずの衝撃はなく目を開けたリュートの目の前にいたのは….

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