変わった家族と残念なシスター
スキル一気に増やしすぎちゃった...これからはちょっとずつ増えます。(たぶん)
農作業をしている父親ロンダがリュートの帰宅に気づいた。リュートと同じ黒髪黒目であり、筋骨隆々である。
「うわ、こりゃ1日で随分増えたな。うちの倉庫に入んねえぞ」
リュートは昨日はスライムを倉庫に入れていたのだが、1000匹に増えたスライムはそのままではもう入りそうにない。
「心配ないよ、【スライム合体】【スライム拡大縮小】」
そう言うと1000匹のスライムが1つに合体し、通常のスライムのサイズに縮んだ。
「…こりゃまた便利だな…昨日【役職】を見たときはおもわず頭抱えちまったが、不遇職じゃねえなこりゃ。そして【役職】が弱そうでも諦めねえところは流石俺の息子だぜ。」
ロンダの【役職】は【農民】であったが、Dランクの冒険者まで上り詰めた過去を持つ。ちなみに武器は鍬であった。
リュートの姉が産まれた時にこの村に移り住み農民として生きることにした。
「若い頃の父さんもリュートみたいに逆境に負けずに努力を重ねる姿がかっこよかったわ。」
いつのまにか外に出てきていたリュートの母アマンダが言う。リュートの帰宅に気づいて出てきたのだった。
アマンダは商人の家の出で【受付嬢】の【役職】を授かったためギルドで受付嬢をしていた。人気受付嬢でBランクやAランクの冒険者からもアプローチを受けていたのだが、どうしてもロンダと結婚したいと言い張り、親や周囲の反対を押し切って結婚した過去を持つ。
こんな風に変わった過去を持つ両親であるため、リュートがスライムの大群を連れてきても、【役職】を授かったあとも王都の学園に行きたいと言っても、驚きはすれど受け入れてくれる。
この2人の子供でよかったなとしみじみと思うリュートであった。
翌日もリュートは教会に向かった。新たに増えたスキルの詳細を見るためである。
教会には昨日腰を抜かしたあのシスターがいた。歳は15歳くらいで金髪蒼眼、性格はともかく見た目は美人である。スタイルも良い。
「また来たの?」
と怪訝な顔をされる。
「昨日はちょっと驚いたけど、所詮はネタ職、もう驚かないわよ。」
そう言うシスターを見て、やれやれ折角の金髪美女が性格のせいで台無しだなんて思うマセガキであった。
水晶に手をかざし、「ステータス」と唱えるとステータスが浮かび上がる。
名前 リュート
年齢 10
性別 男
役職 【テイマー(スライム限定)】
レベル10
HP 50/50
MP 80/80
筋力 26
魔力 39
防御力 25
素早さ 30
テイム個体数 1000
内訳 スライム 985
ヒールスライム 15
スキル
【スライム体当たり】【スライム合体】【広域テイム Lv3】【スライム進化】
新しく手に入ったスキル
【スライム形状変化】・・・テイムしたスライムの形を自在に変化。質量と体積は保存される。
【スライム拡大縮小】・・・テイムしたスライムの体積を自在に変化。質量と形は保存される。
【スライム糸電話】・・・糸状になったスライムを音が伝わることで、遠距離で会話ができる。
【スライム武器化】・・・スライムが武器になる。打撃も切断も可能
【スライム防具化】・・・スライムが防具になる。物理耐性が高い。
【スライム繊維溶解】・・・スライムが相手の服を溶かす。
【スライム鑑定】・・・スライムが包み込んだものを鑑定する。
【スライムレンズ化】・・・スライムがレンズになる。レンズは【鑑定】の効果を持つ。
パッシブスキル
【テイム数上限解除】
新しく手に入ったパッシブスキル
【スライム経験値共有】・・・テイムしたスライムが得た経験値の一部をテイマーに渡す。現在設定値 50%
【スライム統率】・・・スライムに対して複雑な命令が可能になる
【スライム魔法共有】・・・テイムしているスライムが使える魔法をテイマーも使えるようになる。
現在使用可能 【ヒール】
【剣術 Lv1】・・・剣技が少し上手くなる。
称号
【スライム団長】・・・スライムを1000匹束ねるものの証。スライムから尊敬される。
「えええええええええ!!!なんでレベル10も上がってんの???てかスキル増えすぎ!【鑑定】?【ヒール】?嘘でしょおおおおおお!!!!」
そう言いながらシスターはまたもや腰を抜かし、教会の神父に「うるさい!静かに!!」と怒られていた。




