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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第1章 学園入学を目指して
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運命の日

【テイマー(スライム限定)】



水晶に映されたその文字をリュートは信じられないでいた。

父親は頭を抱え、母親は悲しそうな顔をして、周りの人たちはくすくすと笑っていた。


今日は10歳の子供たちが神様から【役職】を授かる特別な日。通称「運命の日」。ダララ村の子供達は教会に集められそれぞれが【役職】を授かる。


稼ぎの良い【剣士】や【魔法使い】などは優遇職と呼ばれ、【農民】や【漁師】などは普通職と呼ばれる。村の大部分の人は親と同じ普通職につくケースがほとんどであった。


リュートが授かった【テイマー】は強い魔物をテイムできないため特別な例を除き不遇職と呼ばれるのだが、悪い意味で特別なスライム限定という条件、名前だけを見ると所謂不遇職の中の不遇職であった。


「...そん、な」


リュートは【剣士】に憧れて毎日剣の素振り、教会へのお祈りをかかさなかった。その結果がこれだ。

悔しい、悲しい、むかつくいろんな負の感情が浮かび上がってきて気付いたら走り出していた。


泣きながら走って走って走り続けて気づけば村の外れにある平野まで来てしまっていた。

この辺りは最弱であるFランクの魔物しか現れないためリュートも父親と一緒に魔物を倒す練習で訪れたことがあった。

涙を拭って前を見ると目の前には一体のスライムがいた、スライムと目があった瞬間脳内でアナウンスが流れた。


スキル【テイム(スライム限定)】が発現しました。

スライムのテイムに成功しました。

パッシブスキル【テイム数上限解除】が発動しました。


「テイム数上限なし!?」


暗闇の中にほんの少し1ミリだけ希望の光がさした気がした。

テイマーが不遇職と呼ばれる理由、それはテイム上限が通常はスライムなど最弱のFランク魔物2体かゴブリンなどのEランク魔物1体が限界であり大した戦力にならず、テイマー自身も大した戦闘能力も生産能力も持たないためほとんど役に立たないからであった。


幾ら数が集まっても、所詮は5歳の子供でも軽く倒せるスライムなので強くなれるかは疑問なのだが、他にできることなんかないので辺りにいるスライムをテイムしまくることにした。スライム以外のFランク魔物である野ウサギは持っていた剣で倒しながら当たりのスライムをテイムしていった。


スキル【広域テイム Lv1】を取得しました。


5匹目をテイムしたときまた新しいスキルを覚えた。

「広域テイム」

唱えてみると、


スライム3体のテイムに成功しました。


とアナウンスが流れ、近くにいた3体のスライムが寄ってきた。


「すごい!すごいぞ!ふっははは」


【広域テイム Lv1】があるということはLv2やLv3もあるのだろう。範囲が広くなればテイムする効率は一気に上がる。

テンションが上がったリュートはさらにテイムをしまくった。



そして2時間後。

スキル【スライム体当たり】を取得しました。

スキル【広域テイム Lv2】を取得しました。

スキル【スライム合体】を取得しました。

スキル【広域テイム Lv3】を取得しました。

スキル【スライム進化】を取得しました。

「流石にやり過ぎた...」

リュートはスライムを300体テイムした。

広域テイムはいつのまにかLv3になっていた。


リュートはスライム300体を連れて村に戻っていった。

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