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武器縛りな地雷原の糸生活!  作者: 1011
第一章 彼の長い一日プレイ
3/25

キャラメイク

PV増えてる…(゜A゜;)ゴクリ

『へ?』とか『ふお…っ』って声は本当に出るものなんですね。本当にありがとうございますm(__)m

今回前の話と比べ大変長くなっておりますができればお楽しみ頂けることを切に願っております。

設定厨説明長いんじゃぁ…(´・ω・`)

ギアが起動して目の前が真っ暗になった次の瞬間には真っ白な四角い部屋の真ん中で自分そっくりのマネキンと一緒に立たされていた。


『OnlyWeponAndMagicの世界へようこそ、これから貴方にはアバター作成、その後キャラのステータスを決めてもらいます。アバター作成を後回しにすることもできますがどういたしますか?』

明るめの女の子のような機械音声が流れる。


「アバターからで良い。」

『了解致しました。アバター作成では肌の色、髪の色、長さ、髪型、瞳の色、虹彩、鼻の高さ、顔のパーツの位置といったものが変更出来ます。また髪飾りや眼帯といったアクセサリー、顔の傷などご要望のものがありましたらおっしゃって頂くことでご用意できます。但し体格や身長、性別といったものは変更できませんのでご注意下さい。』

「ふむ…当たり前だが聞いてた通りだな。」


OWAMはVRMMOでも珍しくエルフやドワーフといった異種族といった要素をキャラに練り込めないゲームだ。


それはなんでもプレイヤーの動きにズレを起こさない為らしい。そのため身長等もいじれない。確かに他のゲームでは異種族は身体の動きに違和感があるがそれも計算に入れて動くのが当たり前だった。


だがOWAMではそうもいかない。何故ならOWAMのスキルには動きを補助するオート機能が無いのだ。


例えばいろんなゲームで最初に覚えるスキルのスラッシュ。他のVRMMOでは使うと自分の身体が一人でに決まった動きをする、これがオート機能だ。これがOWAMではスラッシュを使ってからの一定時間内に攻撃を当てることでスラッシュの効果が発動するらしい。つまりほぼ一時的なバフに近い。オート機能があるのなら動きに違和感があっても決まった動きをしてくれるのだがこれでは動きは全てプレイヤーが操作するので違和感による動きの差はダイレクトに響く。そうなると唯のロールプレイ要素であるアバターでキャラ間に差ができてしまうことから現実の身体と相違がないようになっているのだ。


ただアバターで差ができないようにするためだけが目的なので身体に違和感があるスキルは普通に用意されていたりする。例としてはテイムしたモンスターと視界などの五感を共有する《共感》などだろうか。

そんな訳で変えれるのはほぼ顔ぐらいなのだ。





…取り敢えずこんなものだろうか。

目の前に立つのは病的なほど真っ白な肌にこれまた同じく白い髪、髪は長く伸ばし瞳は鮮やかな緋、顔のパーツの位置はほぼ変えてないが中性的な美青年だった。

…まさか気紛れでやったらここまでハマるとは…まあ良いだろう。次だ次。


『アバター作成が終了しましたね?次はキャラのパラメータを決めていただきます。』


そんな声と共にマネキンの前の床が開きそこから入力装置のような物が出てくる。


――――――――――――――――――――――――――

Name:

LV:1

HP:100+STR+CON×3

MP:50+MAT×2+MDE

STR:0

CON:0

MAT:0

MDE:0

AGL:0

PP:50

――――――――――――――――――――――――――


『STRは物理攻撃の威力を高める他に一定の値が無いと武具の装備に制限が掛かります。

CONはキャラの耐久力を表しますが一部の状態異常にかかる確率にも関わります。但し耐久力を上げるものであり防御力が上がるわけではありませんのでご注意下さい。防御力はスキルや防具などでVITとして上げることが出来ます。

MATは魔法の威力を高める他に一定の値が無いと魔法の習得に制限が掛かります。

MDEは魔法に対する抵抗力を高めます。一部の魔法の成功率や一部の状態異常にかかる確率にも関わります。

AGLは移動速度や体感時間、神経伝達速度に関わるものですが元々そういったものが良い人の方が他の人と比べ低い数値でも早い動きができますので御注意下さい。

PPはこれを消費することでパラメータを上げることが出来ます。』


自分は前もって知っていたその説明をほぼ聞き流しパラメータを振った。


――――――――――――――――――――――――――

Name:チェイン

LV:1

HP:100

MP:100

STR:0

CON:0

MAT:25

MDE:0

AGL:25

PP:0

――――――――――――――――――――――――――


名前はいつも使っているものだ。

STRが無いと最初の武器しか持てないが自分の考えてるプレイなら問題無い。


『最後に取得する初期スキルを5つ選んで下さい。ここで取れるスキルは初期スキルでしたら何でも取れますがゲーム内ではスキルオーブか経験取得でしかスキルは取れないのでご注意下さい。』


うーん、初期スキルのリストが出てきたがいっぱいありすぎて五十音順や種類別に別れていなかったら取りたいスキルを見つけられるか分からんな。


因みにこのOWAMは好きにスキルを取れるわけではない。機械音声の言ったとおり取得方法が2種類しか無かったりする。スキルオーブはよくあるアイテム消費で決まったスキルが取れる。そして経験取得は文字通り一定のゲーム内での経験で自然とスキルが取得される仕様だ。


最近のVRMMOは大体これかポイントを払ってスキルを取得する仕様のどちらかになるものである。経験取得は初期スキル以外のスキルも取れるし取得条件の分かってないスキルは条件を探す必要があるので更に検証班が大変になる。本当にこのゲームは検証班殺しだと思う。(まあプライドを刺激されたのかこのゲームの検証班はかなり意欲的なのだが…)


そんなことを考えながらまた前もって決めてきたスキルを選んでいく。


――――――――――――――――――――――――――

スキル


《その場しのぎの心得:1》(武器以外の物を使って与えるダメージに補正)

《念動力:1》(スキルレベル×100グラム以下の物体に力を加えることができる)

《合体》(物体と物体を合体させる)

《変形》(物体を対象にしスキルを発動している間好きに変形できる)

《魔力伝導》(物体に魔力を流すことができる)

――――――――――――――――――――――――――


よし、いつものことだがろくなスキルを取ってないな。まあそういうものを選んでいるのだから当たり前なのだが。


《その場しのぎの心得》はOWAMのテーマの一つである武器を投げ捨てたあるまじきスキルだ。しかも一応効果の範囲が広いせいか補正も《拳の心得》や《魔法の心得》と比べ低い上に心得系のスキルは一種類しか取れないから補正の重複にも使えない不人気スキルだ。


《念動力》は名前のくせに触れてないと使えない謎スキルで効果としては紙を持って触れずに折り曲げたりすることができる感じだ。これなら鞭とかに使えるかと思うのだが重さ制限となぜか遠心力や慣性が働かないという性質からそれもできないゴミスキルである。


《合体》は武具やアイテムを好きに作れるOWAMならとても良いスキルに思えるかもしれないが如何せん融合でも強化でもなく、本当に合体だけなのである。


どういうことかというとこのスキルを使用するとテクスチャのすり抜けみたいな見た目になる。なら棍棒に針とかをつけるのに使えるじゃないかと思うかもしれないがそういうのは《鍛冶》や《木工》でもできる上、それらのスキルで作成したものは大抵《合体》を使うよりも強い。例えるなら型に鉄を流し込んだ剣と鍛冶職人が鍛えた剣どちらが強いかみたいなことになる。しかも重さも《合体》はそのままプラスだが《鍛冶》などはどういう原理か軽くなるし取り回しが良くなるのでほぼ下位互換のようなもの、つまり所謂地雷だったのだ。


次に《変形》だがこれは対象が柔らかくなると言い換えても良いかもしれない。つまり鉄などの硬いものが柔らかくなったかのように変形できるのだがこれも生産に使うのなら《合体》と同じ理由でいらないし、戦闘で使うにも質量が高いほどスキルの効果が効きづらいという性質によって鎧や武器を対象に発動してもほぼ効果がなく、革鎧や切れ味が良い軽い武器に発動しようとしても触らないと発動できないというもう一つの性質で『触れるなら直接殴った方が早いじゃん』という結論になってしまった同じく地雷スキルだった。


《魔力伝導》は魔力を通す事でそこから魔法が出せるというスキルだったのだがこれもまた触れなきゃ魔力が流せないし流す分だけ魔力が消費されるし流したものも手から離せば魔力が消えるので遠隔の罠にも使えない、触れてるものから出るなら手から出せば良いと不要な能力扱い。


更にまだ魔法戦士なら使えるのではないかと思われたが魔法には宣言が必要でその後に発動時間があるため切り合ってる最中に使ってもバレバレでろくに当たらない事、スキルや強化魔法でMPを使うため少ないMPを攻撃魔法に割けない事、そして火魔法なら武器が熱くなって柔らかくなってしまい、雷魔法なら感電する、水魔法は威力がほぼ無く、風・闇・光魔法は相手もそうだが武器が刃こぼれしたり、欠けたり、酷いときには折れたりするため武器が重要なOWAMでは致命的。更に近距離の魔法はこちらも食らうので良いことなしだったのだ。そんな訳で産廃スキルなどと呼ばれたりする。


またスキルのあとに付いている数字はレベルの存在しているスキルのレベルである。これをスキルレベルと言いそのスキルを使う、若しくはそのスキルに見合う行動を取ることで上がったりする。

そんな感じでスキルを選び決定を押したのだが…


『5つの初期スキル全てが公式ホームページの『人気初期スキルランキング』での順位300位以下だったので『自ら逆境に立つ者』の称号とスキル《初期スキル成長速度上昇》をプレゼントします。』

「お?」


攻略サイトでは見た覚えのない称号とスキルだった。

因みに称号とは何か決まった行動を取ることで自動で取得される。称号によってメリットやデメリットのある効果があり、外すことは基本できない。スキルの方は恐らく初期スキルのレベルが上がりやすくなるのだろう。ここでレベルのあるスキルをもっと取っておけばよかったと思う人も居るかもしれないがそれは違う。レベルの無いスキルでも経験値はしっかりと貯まるし経験値が溜まれば上位スキルを取得できるからだ。


『それではこれにてキャラメイクは終了です。ステータスを見たりパラメータを振ったりしたいときは『ステータス』とコマンドしていただければ先程の画面が表示されます。それでは引き続きチュートリアルをお楽しみください。』


よし、やっとチュートリアルだ。

自分で読んでて読みづらっと思ったので修正しました。

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