表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武器縛りな地雷原の糸生活!  作者: 1011
彼が『地雷原』として認知されるまで
24/25

イベント経過と結果

「【テンペスト】【テンペスト】【テンペスト】【テンペスト】【テンペスト】【テンペスト】【テンペスト】【テンペスト】【テンペスト】……………………」


現在私は魔石を食い潰しながらプレイヤー達を殲滅しています。一回魔法を撃った糸はまた別の塊の中心部へ行きそこでも魔法が撃たれる。【エア・サーチ】でマップを見ると面白いように反応が消えていくのが見える。まあ『世界の破壊者』で半径が150メートルになった威力250の魔法がMAT600超えで撃たれるんだから耐えられるわけ無いか。しかも職業の『賢者』と『大賢者』の効果で魔法の威力が上がって更に称号の補正も入るんだ。耐えろという方が無理である。それじゃどんどん殲滅していきましょうね〜


え?そんなに魔法を撃つのに集中してたら周りに攻撃されないかって?大丈夫、自分から他のプレイヤーの所に行っては首落としで全滅させてるから周りにプレイヤーは居ませんよ。


……あれ?トッププレイヤーの集団にテンペストを撃ったのに反応が消えてない。もう〜仕方ないな〜


「今からそっちに行くしかないじゃないか〜」


今行くから待っててね〜






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜ロータス一行〜


「なんだこれ……まるで地獄絵図だ。」


会場の各地に発生する嵐を見てそう零す。


「レンさん!これ……」

「あぁ…おそらくはチェインの仕業だ。トトに感謝しなくちゃな。」


トトがチェイン対策として渡してくれたHPが0になってしまう魔法を食らったときに一度だけ守ってくれる『聖者のタリスマン』が無ければさっき僕らにも襲った嵐で死んでいただろう。今はもう砕けてしまった『聖者のタリスマン』がその証拠だ。


「みんないるな!全員集合!まずは生き残る事を優先するぞ!」

「!報告!すごい速さでこちらに接近するものが……」


その瞬間斥候である『モノ』の首が落ちた。


「!不味い。皆!全員この場から逃げ………………!」


(馬鹿な……どうして……)


皆に指令を出そうとした瞬間、皆の首が落ちるのを目の当たりにし自分の首も落ちていくのを感じる。


(こいつが……チェイン……)


《隠密》を発動しているのだろう。遠くに居る黒いローブに身を包んでいる気を抜けば見失ってしまいそうな相手を見てレンは決意する。


(絶対に……倒す……)


そしてレンはリスポーン地点へ戻された。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





いやーにしてもなんでこの人達だけ耐えたんだろ?なんか装備のおかげかな?数を揃えてきてる事を考えると量産可能な物らしいし今度調べてみるか。


お?トッププレイヤーの反応が見当たらなくなった?それじゃ【メガ・ハリケーン】に変えて残党狩りするかー。これでランキング上位は取れたかな〜?


「!」


風切り音が聞こえた所に糸を張りいきなり飛んできた透明な矢を弾く。【エア・サーチ】を潜り抜けて透明な矢を放てるプレイヤーといえば…


「『ロビン・フッド』の異名を持つ『鏑矢』さんかな?っと。」


別の方向から飛んできた矢を避ける。撃ったらすぐ移動、スナイパーの基本を抑えている。そして何よりはその速さ。これは面倒だけど……


「見つけた。」


《別視》は本当に便利だなー伸ばしてた糸を何本か戻せば監視網の出来上がりだ。にしてもスキルだろうか?見えるのは《魔力視》による魔力のみで姿は何も見えない。まあ良い。糸の一本を頭と思わしき場所に伸ばして……


「【魔掌】」


ヒット!これで……ってあれ?生きてる。またか。あ、しかも建物の中に引き篭もって結界張ってる。うわー罠を大量に設置してるから籠城するつもりだこれ。うーん、結界のせいで地面置きテンペストもできないしなー。そうだ!


そうしてチェインは胸元から小さな箱を取り出した。


魔力は食うけど実験もしてみたかったし取り敢えず大量でいいよね?



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜『鏑矢』〜


「くそっ!」


なんだあの化け物は近づいたらわけもわからずに首が落とされるとか聞いてないぞ!何故透明な矢を防げる!何故避けれる!しかも……


「何故バレた?」


私は『稀代の暗殺者』という称号で手に入れた《五感遮断》によってMPは食うがどんな探知系スキルや魔法にもバレないし目視もできなかった筈だ。なのになぜ!いきなり!魔法を撃たれた!一応持ってきた『聖者のタリスマン』で助かったが……


「こうなったら籠城戦だ。この運営は情報としては出さないが毎回最後まで生き残っていると何か貰えたりする。ランキング1位は無理でもそれだけでも……!」


そう言っていた彼女は次の瞬間爆炎に巻き込まれ死んだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




まって、思ったより威力高くて瓦礫がここまで飛んできてる。避けれるから問題ないけど離れててよかった〜。近かったら爆発の余波で死ぬっていう間抜けを晒すところだったよ。


もしかして『火薬庫』から作り出される火薬の威力って魔力を流した人のMAT依存なのかな?それだと相性がとても良いんだけどな〜。



『生存者が最後の一人になりました。これにてPVPイベントを終了します。』


「あ、終わった。」


さっき最後の生存者に【メガ・ハリケーン】ぶつけてたからなぁ……さてさてポイントはどうなってますかな〜?






目の前が真っ白になり、公園の真ん中に転移する。


『あー……イベントが終わったんだが今回はなんていうか……凄かったな!』

『チーフ〜そんなんじゃプレイヤーに殴り飛ばされますよ〜』

『言われなくともわかっとるわ!あー前もっていうが今回のあれはチートとかステージギミックとかじゃないからな。ただ今回規格外のプレイヤーが混じってただけだ。それに関しては俺は何も言わん!取り敢えず結果発表だ!』


そう言うと画面にランキングが表示された。


――――――――――――――――――――――――――

1位:チェイン(4582P)

2位:鏑矢(67P)

3位:アルファ(33P)



――――――――――――――――――――――――――


『なんだこれは……』

『ポイントも凄まじいですがイベントが想定よりも早く終わってしまったので新規プレイヤー向けのイベントもそんなに稼げてないほうが致命的ですね〜』

『胃が痛い……一定数倒した人に渡す報酬もあったのにこれじゃほぼ1位報酬と変わらない……ごほん!これにてPVPイベントは終わりだ。報酬とかはインベントリに直接入れておく。何を送ったとかはメールを送っておくのでそれを確認してくれ。それじゃあな!次のイベントでまた会おう!』

『今度はこんなことにはしないよう頑張りま〜す。』


……モニターが消えた。なんかすまんな運営。だが自重はしない。


お。メールが届いた。確認しよう。


――――――――――――――――――――――――――

報酬一覧

参加賞:『ハイポーション』

50人以上キル:『エリクサー』

100人以上キル:『聖者のタリスマン』

500人以上キル:『全能のサークレット』

1000人以上キル:称号『殺戮者』

生存者ボーナス:『生命の種』×3

ランキング1位:称号『頂点に立ちし者』

       『権利拡張証』

       『生命の種』

       『聖者のタリスマン』×3

       『装備改良剤』×5

       『エリクサー』×10

       『MPポーション』×20

       『ハイポーション』×100

――――――――――――――――――――――――――


多いな、流石1位報酬。キル報酬も豪華だな。1000人キルは達成されないと思ってか称号まで付いてる。早速効果の確認をしますか。


――――――――――――――――――――――――――

『ハイポーション』(HPが150回復する。)

『MPポーション』(MPが100回復する。)

『エリクサー』(HPとMPが全回復する。)

『聖者のタリスマン』(装備者が魔法によってHPが0になった際それを防ぐ。この効果が発動した場合このアクセサリーは破壊される。)

『全能のサークレット』(全パラメータ+20)

『生命の種』(自分が死亡した際に『世界樹』と念じると復活する。

『装備改良剤』(アイテムや装備に使うと強化される。)

『権利拡張証』(冒険者ギルドにこれを持って申し込むことでプレイヤーの持っている許可証の権利が拡張される。)

『殺戮者』(イベントにてこれを報酬として貰った者の称号、プレイヤーへの攻撃の威力に補正がかかる。プレイヤーからの攻撃に修正がかかる。)

『頂点に立ちし者』(イベントにてこれを報酬として貰った者の称号、全パラメータ+20)

――――――――――――――――――――――――――


イベントうめー。今回が第5回のイベントだったらしいけど毎回こんな美味しいのか?今まで1位取った人と賞品賭けて決闘したいんだけど。今度調べて申し込むか。




「あ〜。楽しかった!」

視点すら貰えなかったアルファニキ可哀想…でもランキングには入る有能。因みにトッププレイヤーは全員主人公に食われました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ