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武器縛りな地雷原の糸生活!  作者: 1011
彼が『地雷原』として認知されるまで
23/25

PVPイベント開始

ランキング1位……( ゜д゜)

ありがとうございます!この調子で頑張ります!

「おい!縛也!明日のメンテの後夜にPVPイベントらしいぞ!参加条件はレベル30以上でそれ未満の奴らは経験値やお金が美味しいボーナスモンスターの討伐ができるらしいぞ!」


放課後帰宅部の俺は帰ろうと荷物を仕舞っていると隼人がそんなことを言ってきた。


「んで?それを俺に伝えて何がしたいんだ?」

「一緒にボーナスモンスター乱獲しようぜ!」

「駄目です。」

「えええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!!!!!??????」


うるさいなぁ…


「え?なんで!?もしかしてまた戦果独り占めにでもしたいの!?」

「俺レベル30以上だもん。」

「はぁぁぁ〜〜〜〜????なんで?なんでそんなレベル高いの?」

「PK。」

「あー。そっかー。え?街どこよ?」

「ダイラ。」

「はやーい。『フォレストタートル』一緒に討伐しようと思ってたのにできねー。」

「まあ涙と一緒に頑張れや。」

「八つ当たりされるだろう俺の気持ちにもなりやがれ。」

「狙ってやってるから大丈夫。」

「やっぱお前性格悪いわ。」


お前それは今更だろうに。


「あー。でも大丈夫かな?」

「何がだ?」

「ボーナスモンスターの出現時間ってPVPが始まってから最後の一人になるまでなんだよ。お前PVPに出るんだったらそんな狩れないなーと思って。」

「そんなすぐには終わらないだろ。」

「フィールドがそんな広くない市街戦でもか?」

「…頑張って乱獲するんだぞ。」

「おう俺らのこととか一切気にしない親友にも負けずに頑張るわ。」


…広さにもよるけど大丈夫だろうか?


「それじゃ効率的に狩るためにも涙と一緒にフォレストタートル狩るかー。」

「?お前バカか?」

「いきなり罵倒されたンゴ。なんで?」

「今日課題3つ出されたのを忘れたかこのたわけめ。イベントに安心して参加するためにも今日のうちにやっとけ。お前課題を消化すんの遅いんだから。」

「ぐふっ!英語なんて嫌いだ……」


諦めろ。俺も今日はログインしないから。






「おらーー!!!!昨日で終わらせてやったぞこのやろーー!!」

「まじか。」


やればできんだな。動機が不純だけど。


「メンテも終了!修正内容も載ってるぜ。」

「あ、コピーして送っといて。」

「言われなくとももうやったぞ。」

「パーフェクトだ隼人。」

「感謝の極みとでも言えばいいか?」

「いや、勉強も完璧にこなしましょうって言ってくれ。」

「悪いがこれが限界だ。」

「知ってる。」


んじゃ修正内容でも確認しますか。えーなになに?俺に関係のあるやつは『《魔法陣》の計算式ミスによる下方修正』と『《念動力》の力の距離減衰による下方修正』かな?《魔法陣》は分かってたけど《念動力》の下方はキツイな。遠距離からの首締めができなくなってしまった。でもこれでPVPイベントで開始直後に全員を首締めで倒して終了という惨事は無くなったか。しようとしていた俺が言う事でもないが少しホッとした。流石にクソゲー呼ばわりされるからな。さーて、どうしましょうかね〜?


お?あいつイベントの詳細な内容も送ってやがる。まじでパーフェクトじゃないか。調子に乗るから口では言わんが。


えー、内容を纏めるとレベル40未満のプレイヤーを一人キルするごとに1ポイント、レベル40以上のプレイヤーが同じくレベル40以上のプレイヤーをキルすると2ポイント、レベル40未満のプレイヤーがレベル40以上のプレイヤーをキルすると4ポイントって感じか。んで一回死ぬともう参加はできないと。最後にポイントを多く集めた順位で景品も貰えると。


よし、方針は決まったな。イベント開始までに掲示板を見てトッププレイヤーの情報を集めるかな。ん?従魔は連れていけないのか。テイマーがとっても悲しいことになるな。こっちも『コア』を連れていけないから魔石のストックがどれだけ減るのか少し怖いな。ああ、どういう魔法を作るかっていうのも考えておかないとな。いやーイベントが楽しみだ。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜ギルド『ロータス』のギルドホーム〜



「レンさん!今回のイベントに出るギルドメンバーのみんなが揃いました!」

「ありがとうメル。みんな、トト曰く前回のPK討伐隊を全滅させたのはメルの最高火力記録を更新したチェインというプレイヤーである可能性が高いことが分かった。現在チェインのレベルは35であることから今回のPVPイベントに参加するだろうというのが僕の予想だ。ここで討伐隊の、そしてメルの分の借りを返そうじゃないか!」


ウオオオオーーーー!!!!!


「はにゃーみんにゃ凄いやる気だニャー。」

「メル殿はギルド内外にファンクラブができる程の人気。メル殿が落ち込んでいると聞いた時の彼らは悪鬼羅刹が見える程の怒りだったでござるからなぁ…」

「でも結局いきにゃりキルされた原因は分かってにゃいんでしょ?そんにゃんで大丈夫かにゃぁ…」

「そういえばどうしてトト殿は連続PK事件はチェイン殿が怪しいと思ったのでござるか?」

「……チェインの装備で見える物が『陰物の衣』のみ。レベル12のプレイヤーが持てる装備でない。高レベルのPKから奪ったとしか思えない。あの時の高レベルPKを倒したのは連続PK事件の犯人ぐらいしか思い付かない。ただ……」

「ただ?」

「あの時の犯人はかなりのAGLを持っていた。でもチェインの一番高いパラメータはMAT。しかも6桁のダメージを出す程の。まだあの時のチェインはレベル12だった筈だからパラメータの計算が合わない。それでも今回のメンテでチェインの一番レベルの高い《念動力》に下方が入ったから犯人はチェインだと思ってる。」

「チェイン殿のメインスキルに下方が入ったとなると前回の奇術はつかえない、もしくは弱体化されてるかもしれないでござるから充分に勝機があるかもしれぬな!」

「……どうだろ。」


(あのダメージを出すには《念動力》ではなくそれとは別の…おそらく魔法が必要の筈。初見殺しな創作魔法とかを使われると不味いかもしれない。)


トトは楽観視せずチェインの強みをずっと考えていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 

〜ギルド『フォネティック』のギルドホーム〜



「お前ら!今回こそ俺は『人斬り』の称号を手に入れる!」

「わー。頑張れーアルファー。」

「100人もキルできる強さを持っていて周りから狙われるであろうレベル40以上のプレイヤーはアルファしかいないからな。」

「ケベックもいっぱいキルするのには向いてないっすからねー。」

「あ、もう時間じゃなーい?アルファいってらっしゃーい。」

「頑張ってくださいッス!」

「油断大敵だぞ、アルファ。」

「おう!待っていてくれよ!」


今度こそやってやるぞ!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


えーっと。PVPに参加するにはそれぞれの街の公園に設置されてるゲートを通ればいいんだよな。


「……おお!」


一気に視界が変わった。このゲートによるワープはイベントの恒例らしいから慣れていかなくちゃな。にしてもプレイヤーが多いな。開始直後からこの数と戦うのだから面倒この上ない。最初の方に生き残れるかでもうふるいにかけられてる感があるな。





おっ?会場に来てからしばらく経つがもうそろそろだろうか?空にモニターが映し出された。


『チーフ〜映りました〜』

『おう、ありがとうな。どうもプレイヤー諸君!毎度恒例のチーフだ!もうすぐPVPイベントが始まるが注意事項を説明しよう!まず現在持っているアイテムしか使えない!インベントリは現在選択できないようになっているだろう!』


え?マジで?あ、本当に開けねえ。すぐ取り出せるように魔石を出せるだけ出しといて良かった。多分足りるだろ。


『次に魔法は攻撃魔法以外の魔法ならスタートのカウントダウンに入った時点で使っていいぞ!これが事前に伝えなかったこちらのサプライズ情報だ!それじゃカウントダウンに入るぞ!』


もうかよ。早いな。


『5!』


その声が聞こえた瞬間に周りのプレイヤーが我先にと強化魔法をかけていく。俺は【エア・サーチ】をタイムラグ無しに発動、【エア・マテリアル】も『操死の指輪』を対象に発動する。


『4!』


透明になった糸の先を何本にも分け、《別視》でそれぞれに視界を付け全方向に伸ばす。


『3!』


周りにいるプレイヤー全員の首に糸をかけまた別の獲物を探していく。


『2!』


事前に調べた《念動力》による首締めが効果のある距離を超えたら今度は魔法に弱いトッププレイヤーを探す。


『1!』


目当てのトッププレイヤーを見つけたらその足元に糸を置いておく。そして……


『0!スタートです!』




その宣言が会場に響いたと同時に周りから音が消えプレイヤーの首が落ち、そして会場のあちこちから巨大な竜巻が発生した。


後書きの補足のコーナーでしたが設定資料集を作ればいいということに気付いたので区切りが付くごとにそっちで投稿しようと思います。『後書きにも書いてほしい!』という声がありましたら後書きに書くのも継続します。

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