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武器縛りな地雷原の糸生活!  作者: 1011
第一章 彼の長い一日プレイ
17/25

彼女の決心

主人公の1番の?被害者回です。


(´・ω・`)あれ?おかしいな。なんかPVの数値が信じられない事になっとる。目悪うなったかな?………( ゜д゜)なんでこんな増え方加速しとるん?




いや、何度言ったか分かりませぬが本当にありがとうございます。五体投地で感謝とです。なんかもう最低限の目標であった『有意義な時間だったと思ってもらう』というのレベルが思った以上に高くなってとても嬉しい私です。これからも書いていきます!


そして先程初感想が来たのですが…え?ランキング乗ったの?まじで?

私は充実していた。


いきなりなんだと思うかも知れないがそれでも言いたい。私はOWAMによってとても充実した毎日を送っていたのだ。


当時ゲーム慣れしていなかった私は何も考えずにパラメータをSTR一つのみに振ってしまった。それから最初の頃は辛かった。相手の攻撃は避けれない。相手の攻撃に数発当たれば瀕死。攻撃を当てようにも当たらない。パーティを組もうにも私みたいな地雷を入れようとする所は無かった。


(抽選で偶然手に入れたゲームだけどもう辞めようかな…)


そんな時だった。現在では攻略組やトップギルドに数えられるギルド『ロータス』のギルドマスター、当時でも皆を率いてどんどん攻略を進めていたリーダー格である『レン』さんに手を差し伸べられたのは。


『君、かなりSTR高いんでしょ?良かったらうちのパーティに入ってみないかな?うち安全マージンはかなり取れてるんだけど火力を出せる人が少なくて少し辛いんだよね。』


それからは世界が変わったように感じられた。

相手の攻撃はタンクである『飛ばない豚さん』が引き受けてくれた。相手の動きは弓職の『バートリー』さんが止めてくれた。後ろに下がりきれなくて相手の攻撃に巻き込まれた時はヒーラーの『猫なでたい』さんが回復してくれた。そして敵に囲まれたときは火魔法使いの『レン』さんに助けてもらった。


私もそんな彼らに応えるために最初の創作魔法を威力アップの強化魔法にしてた私は更に自分の役割を果たすためにMPを増やし、また威力アップの強化魔法を作った。取得条件の分かってる威力補正をかけるスキルや称号も取れるものは取っていった。武器も要求STRの高いものを使い威力を上げた。他の事は仲間に任せ、ただひたすらに火力だけを求めた。


そして私は『最高火力』という称号と異名を手に入れた。


嬉しかった。私はここに居ていいんだと思った。彼らの期待に応えられたんだと思った。なのに…


『『チェイン』が未攻略の『使えずのダンジョン』を攻略しました。『最高火力』の保持者が『メル』から『チェイン』に変わりました。更新時の記録は179,712です。』


『ロータス』のギルドメンバーと談笑していた時そんなワールドアナウンスが届いた。


驚いた。『チェイン』という人の記録は前確認した時の24000位だった私より桁が違う記録だった。しかも私達が攻略する事のできなかったダンジョンを攻略していた。あのダンジョンの性質上最高でもレベル15付近でこの記録を出したという事だ。


そして…驚きの次に私が感じたのは『不安』だった。私よりレベルの低い…おそらく第2陣のプレイヤーが桁違いのダメージを出した…




なら、火力が足りないからとパーティに加入した私は果たして必要なのか?そんな確証の無い不安に襲われた。こんな事を考えるのは『レン』さん達に失礼だ。でも…もし、仮に、『レン』さん達が『チェイン』さんを仲間にしようと言ったら?そうなったら…火力しか無い私は用無しになってしまう………いやだ…私を捨てないで!ここに居られなくなったら私…どうしたらいいの?


「メル?どうしたんだい?顔色が悪いが…」

「!」

「ちょっと!さっきのワールドアナウンスの事を気にしてるに決まってるでしょ!大丈夫よ、メル。あんたのことだから『自分が捨てられないかー』とか考えてるんでしょうけど私達が見捨てるわけ無いでしょ!」

「バートリーちゃん…」

「何!?そうなのか?メル?」

「メル殿は少し被害妄想が激しいでござるからな!だが某達、特にレン殿はお人好しである!心配する事は無いと言っておくでござる。」

「飛豚さん…」

「それににゃー達も見知ってる、連携の取れて気心の知れる人と遊んだ方が楽しいしにゃ!」

「猫撫さん…」

「それにしてもおみゃーはプライバシーがにゃさすぎるにゃ!」

「某励まそうと思っただけなんでござるが…」

「無視された…俺だけ…」

「励ましの言葉を言ってないアンタが悪いでしょ。」


ワイワイガヤガヤ


「皆さん…」


ありがとう…本当にありがとう…




私、決めました。私の居場所を守るためじゃない。私のためではなく皆さんのために!




「チェインさん。いつか絶対、あなたから『最高火力』を奪い返します…!」


私、諦めませんから!

そして立ちはだかる3,528,898,560,000の壁。やっぱり1番の被害者は彼女かも。


攻略ギルド『ロータス』はこれからも出てくることになるかと思われます。


因みに『飛ばない豚さん』は『さん』までがプレイヤー名です。

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