下準備とその結果
これにて第一章が終了します。
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Name:チェイン
LV:35
HP:100/100
MP:548+90/638
STR:26(0)
CON:26(0)
MAT:236×2+40
MDE:26+20
AGL:100×2+160
VIT:100×2+170
PP:0
スキル
《その場しのぎの心得:30》
《アイテムマスター》
《糸使い》
《エルンファウスト流繰糸術:1》
《念動力:48》
《合体》
《変形》
《魔力伝導》
《魔法陣》
《固定化》
《演算》
《並列思考:17》
《マルチタスク》
《初期スキル成長速度上昇》
《真詠唱破棄》
《無詠唱》
《自由展開》
《別視》
《不意打ち:26》
《暗殺:12》
《光魔法》
《暴風魔法》
《毒魔法》
《空間魔法》
《風の加護》
《風の友》
《死神の魔眼》
創作魔法
【魔掌】
【エア・マテリアル】
【アクセラレート】
称号
『自ら逆境に立つ者』『風の友に打ち勝った者』『風の友』『スナイパー』『仕事人』『大物喰い』『強者喰い』『首刈り』『人斬り』『同時大量殺人鬼』『連続大量殺人鬼』『世紀の殺人鬼』『死神を従えし者』『ソロダンジョン攻略者』『第一踏破者』『第一『楽楽』作ダンジョン攻略者』『第一『楽楽』作ダンジョンソロ攻略者』『魔術師』『魔導師』『賢者』『大賢者』『最高火力』『人災』『厄災』『大災害』『愚者』
装備品
『賢者の眼鏡』(STR0、MAT×2、《鑑定》、《魔力視》)
『繰糸の指輪』(威力20)
『ニーズヘッグの宿り木』(威力15)
『ウロボロスの宿り木』(威力5)
『隼の靴』(AGL+40)
『陰業の服』(VIT+10、MDE+10、AGL+20、《気配遮断》、《隠密》)
『暗物の衣』(MDE+10、AGL+20、《隠れ物》)
『降魔の指輪』×2(MAT+20×2)
『天魔の指輪』×4(AGL+20×4)
『聖魔の指輪』×3(MP+30×3)
『走馬灯のイヤリング』(CON0、AGL×2)
従魔
『リム』(グリム・リーパー)
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どうもMPが600を超えたチェインです。正直草原にいた兎を殺したら23もレベルアップするとは思わなかったです。PPはMATに全部振りました。あと従魔という欄が増えました。名付けが可能だったので『リム』と名付けました。…………
うん、もういいか。少し知能が退化してたが問題ないだろう。いや正直ここまでステータスがおかしなことになるとは思わなかった。VITの値とかほぼ生身でこれなんだから人間辞めてるよね。
それでほぼ不要と思われたかと不安になったPKの装備だがかなり使えた。てか問題のVITがほぼ上がんなかった。《気配遮断》と《隠密》はそのまんまだ。気配を断つ能力と姿を隠す能力が付いている。因みに装備者がそれらのスキルを持ってても効果は重複するらしい。《隠れ物》は装備を付けている間その装備以外の装備が相手に見えなくなる効果らしい。色々隠し事の多い俺にはぴったりだ。
今回やることは『最高火力』の称号を確実に渡さないように記録を更新することだ。結局何をやるのかって?それは…
「雑魚追いの時間じゃーーー!!!」
【エア・サーチ】で見つけて追い回す。何でこんなことをするのかというと『同時大量殺人鬼』が原因である。これは同時に攻撃する数が多ければ多いほど攻撃が強くなるというもの。これを使って火力の底上げを図るのだ。それはつまりボスの所へ雑魚を集めるということで…
現在エリアボスである『フォレストトータス』さんはもふもふの海に飲まれております。何で集めたのがうさぎだけかって?ウルフやらゴブリンやらを一緒に居させると喧嘩するんだもん。なら一番数の多くて大きさも小さいうさぎがぴったりじゃん。
因みに『フォレストトータス』さんは攻撃を当てない限り何をしても怒らない温厚なモンスターです。それどころか鳥やリスなどの小動物を自分の背中に住まわせてあげるとても心優しいモンスターなのでうさぎを集めたりうさぎを入れてもまだ余裕のある大きさの魔法陣をトータスさんを中心にして作っていたとしても気にしなかったりします。
そして今度は糸が魔法陣に届くギリギリまで離れます。これは距離が離れてるほど攻撃が強くなる『スナイパー』の効果を活かすためです。
因みに『連続大量殺人鬼』の効果は上げないの?と思うかもしれませんがこれを見てください。
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『連続大量殺人鬼』(補正:1000人〈最大〉、効果時間:1948分23秒)
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もう必要ないんですよね。それどころか次のログインまで保ちますよこれ。なのでパス。
そしてこんな悠々としていては逃げられそうなうさぎですが《別視》で付けた糸の先の視界で《死神の魔眼》を発動してるので逃げれません。
そして工程は最終段階へ。先ずは50MP食うけど装備含めたAGLが2倍になる暴風創作魔法の【アクセラレート】を発動。すかさず魔石を吸収してMPを満タンに。次に同じく50MP食うけど次の範囲攻撃魔法の範囲を2倍にする空間魔法の【広域化】を発動。魔石吸収。最後に同じく50MP食って次の魔法を撃つときにMATにAGLを加えたステータスで魔法が撃たれる暴風魔法の【スピード・マジック】を発動。また魔石吸収。これで準備完了。
糸も魔法陣に接続して魔力を流す。流した分も魔石で回収する。そして発動!
「【テンペスト】!」
まだ終わりではない。この時《真詠唱破棄》はせず2秒間の間に暴風魔法【テンペスト】で減った150MPを魔石で回復。発動時に自分のMPを全て《自由展開》で威力の底上げに使う。600超えのMP持ってけドロボー!
さあガバガバ計算の時間だ。先ずは威力から、前の【メガ・ハリケーン】は威力100で前の時は魔法陣の倍率無しの元々のダメージが計算したら312だった。当時のMATは113、現在は512+360×2=1232なので大体10倍強。【テンペスト】の威力は250、そして《自由展開》なのだが…どうやら1MP毎に威力が1上がるっぽい。なので威力は250+638=888。【メガ・ハリケーン】の9倍弱なので10倍強のMATとかけて90倍とした。つまり魔法陣補正無しの一発あたりのダメージは27000程度。ここに称号の補正が入ってくる。流石に補正の倍率は知らん。そして威力計算は絶対この通りにならないと思われるからほぼおまけだ。
本番は範囲だ、【メガ・ハリケーン】の範囲は半径15メートル、【テンペスト】は半径30メートルだ。『災害』系の称号はそれぞれ魔法の半径分足していくので半径120メートル、広さとして14,400π平方メートルの魔法が完成だ。魔法陣だが最小が半径2.5メートルの魔法陣に対し今回は半径500メートル。広さは最小魔法陣の40000倍の250,000π平方メートルだ。これにより【テンペスト】範囲は14,400×40,000の576,000,000π平方メートルとなる。これは今回の魔法陣の2304倍の広さとなる。
効果時間と威力倍率も200倍だと思われるのでそれらをかけて40000倍。2304×40000で魔法陣無しのダメージの92,160,000倍のダメージとなる。そして結果は…
ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!
「いやダメージ見るよりこの光景がやばいわ!」
嵐の名前を冠する魔法を強化マシマシの上200倍の威力を2304個重ねているわけである。かなり遠くに居るはずなのに天に届かんばかりの嵐が見える。その上効果時間も200倍だからなかなか終わらない。取り敢えず現地に向かおう。
「…………………あ、やっと終わった。」
あれから現地に着いたあと効果時間が終わるのを待っていた。耳がやべえ…って!
「穴が掘れちゃった…」
それもそうだわ。あのこの世の終わりを作ったかのような嵐が2000秒もその場に居続けたら穴も掘れるよ。魔法陣から外には絶対に影響が無い辺り凄いけど。にしてもこの直径1キロの穴時間が経ったら元に戻るんだろうか…
「そして結果は…」
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『最高火力』(現在の記録:3,528,898,560,000)
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「…ふぅ。」
やったぜ。
『称号『魔王』を取得しました。』
主人公に存在を忘れ去られている《不意打ち》と《暗殺》ぇ…
ここからは今までの話の改良だったり閑話で運営の驚愕の様子や『メル』視点の話、そして掲示板回をしたいですね。
【広域化】、【スピード・マジック】
こいつら強化だから創作じゃないと無理なんじゃないの?と思うかもしれませんが『次の魔法の範囲』や『次の魔法のダメージ計算』に影響を与えるものなのでステータスに影響を与える強化魔法の枠には入りません。
付与魔法の範囲に入りそうですが《暴風魔法》も《空間魔法》も普通の魔法じゃないのでこんな魔法もあるらしいです。




