攻略開始
作者が忘れそうなので最初は主人公のステータスとなっております。
――――――――――――――――――――――――――
Name:チェイン
LV:12
HP:100/100
MP:186+90/256
STR:0
CON:0
MAT:68+40
MDE:0
AGL:51+80
VIT:51+80
PP:0
スキル
《その場しのぎの心得:24》
《糸使い》
《念動力:42》
《合体》
《変形》
《魔力伝導》
《魔法陣》
《固定化》
《演算》
《並列思考:14》
《マルチタスク》
《初期スキル成長速度上昇》
《詠唱破棄》
《不意打ち:20》
《暗殺:12》
《光魔法》
《暴風魔法》
《風の加護》
《風の友》
創作魔法
【魔掌】
【エア・マテリアル】
称号
『自ら逆境に立つ者』『風の友に打ち勝った者』『風の友』『魔術師』『スナイパー』『仕事人』『大物喰い』『強者喰い』『首刈り』『人斬り』『同時大量殺人鬼』『連続大量殺人鬼』『世紀の殺人鬼』
装備品
『愚者の首飾り』
『看破の眼鏡』
『繰糸の指輪』
『ニーズヘッグの宿り木』
『ウロボロスの宿り木』
『降魔の指輪』×2(MAT+20×2)
『天魔の指輪』×4(AGL+20×4)
『聖魔の指輪』×3(MP+30×3)
―――――――――――――――――――――――――
スキルのレベルが凄いことになってるな。これも《初期スキル成長速度上昇》のお陰なんだろうな。一つ空いてる創作魔法の枠はまだ決まってない。今の俺に何が足りないのか色々できることが増えて分からないからな。今回のダンジョン探索でそれを探していこう。
装備品だが大量の指輪を付ける為に4つのウロボロスを1つに合体、そして指輪装備だったニーズヘッグとウロボロスを腕輪装備にした。大量の鉄塊とレベルの上がった《念動力》のお陰でこんな無茶ができた。射程も上がったから今度こそ活躍してくれるのを期待しよう。
『看破の眼鏡』だが『鑑定のモノクル』と『魔力視のモノクル』を鉄塊を繋ぎにして《合体》させたものだ。能力はそのままスキルの《鑑定》と《魔力視》を使うことができるという効果。どっちも初期スキルにはないスキルだ。
《鑑定》は相手のレベルが見えるのとこっちのレベルが相手より10高いとパラメータとスキルも見えるという効果だ。但しパラメータとスキルはプレイヤーのものしか見ることはできない。モンスターはレベルのみということだ。
《魔力視》は魔力が込められてるのかとか魔力の流れだとかが見れる。相手の発動する魔法の挙動も見れるから魔法を使う相手には効果的なスキルかもしれない。《魔力伝導》による装備品と自分の魔力のパスが見れた時は少し感動した。
そして指輪装備だが本来は同じ指輪を装備しても効果は重複しない。そのはずだった。だが『看破の眼鏡』による《魔力視》で魔力の流れを見たところ効果のある指輪だけ自分とパスが繋がってるのが見えた。なら効果の無い指輪にパスを繋げたらどうなるのか?その結果がコレだ。やっぱり《魔力伝導》が最強の初期スキルなのではなかろうか。
『《魔力伝導》の経験値が一定に達し、特殊行動値が溜まったので《魔力操作》を取得しました。』
と思ってたら派生した。早速確認だ。
―――――――――――――――――――――――――
《魔力操作》(魔力を動かす行動に補正がかかる。)
―――――――――――――――――――――――――
《糸使い》と同じパターンだった。魔力を動かすで思いつくのは…
やっぱりできた!《魔力伝導》で流した魔力を回収したのだが半分のロスが無くなってる!これでニーズヘッグやウロボロスのMP吸収率は倍の10%になった。
そしてここまでが装備変更点、予想外の派生が起きたが新しく習得したスキルの説明をしよう。といっても1つだけだが。
―――――――――――――――――――――――――
《魔法陣》(魔法を選択して発動、その際に頭に浮かんだ魔法陣の通りに金属で魔法陣を作る事で完成する。)
―――――――――――――――――――――――――
《魔法陣》だがゴミスキルとして認知されてる。理由は2つある。
その1つは『使い切り』なこと。魔法陣は触ってその魔法を宣言する事で待ち時間を無しに魔法が発動する。更に威力が本来より高くなって発動されるのだが発動した後の魔法陣は消失する。
これだけならまだいいのだがここに2つ目の理由である『魔法陣を作るのが難しい』が入ってくると辛くなってくる。金属で魔法陣を作るのだが金属の加工方法が無い人は鍛冶師にお願いする。なので魔法陣をその場で作ることが出来ないのだ。《鍛冶》のスキルを持ってたとしても加工には時間がかかる。戦闘中にそんな暇はない。
なら作り置きをすればいいじゃないかと思うかもしれないがここでネックなのは魔法陣の大きさだ。実は魔法陣は直径5メートル以上ないと発動されない。大きさが大きくなればなる程魔法の威力は上がるのだが5メートルの時点で持ち運びができない。だから現地で作る必要があるのだがそれもできない。その結果がゴミスキル化だ。使い切りじゃなければ大盾に魔法陣を描いて発動という手もあったのだが…
最後に発動方法が触れなきゃ発動されないので遠隔発動で罠とすることもできない救いようのないスキルとなったのだった。
「ま、魔法陣は鉄塊を《変形》すれば作れるし《合体》で鉄塊を継ぎ足せば大きさも大きくできる。最後に糸を通して《魔力伝導》で魔法を発動すれば遠隔発動できるから欠点はほとんど解決済みなんだけどな。いやー火力を上げれるのはありがたい。詠唱破棄と違ってタイムラグ無しなのに消費MPは変わらないしね。咄嗟の発動っていう点では勝てないけど使い分けすれば良いだけだ。」
ボス戦で活躍しそうなスキルを手に入れられて良かった。……ってあれ?
「魔法使えないんだったー!!!」
いや、魔法陣はスキルだからセーフ?
「駄目か…」
現在使えずのダンジョン入口。新スキルが使えない無情な現実を通告されました…
「ダイジョーブ、ダイジョーブ、他のボスとかだったら使えるから…」
どうやら魔法が使えない理由は空気中に魔力を集めようとすると霧散してしまうからのようだ。その証拠に《魔力伝導》は問題なかった。他にもイケるのか微妙な付与魔法や探索魔法も試したが付与魔法は対象を接触にしてるからかOK。探索魔法は魔力をソナーの様にしてるから駄目だった。って事は強化魔法は対象を任意にしてたら発動せず、接触と自身だったらOKかな?でも掲示板では強化魔法も駄目だったって書いてあったな。何が違うんだ?………
うん。考えてても分からんから気を取り直して進みましょ。
「ガアッ!」
「ギャァッ!」
「ブモーーー!」
無警戒にダンジョンを歩く人影が1人。しかしそれに近づいたものはいきなり首が落ち、または見えない何かに四肢を大の字に広げられながら宙に浮かされ、または同じく見えない何かに巻き付かれ身動きが取れなくなっている。
「ウルフはMPが無いから要らない。ゴブリンとミノタウロスは魔法を覚える事もあるからかMPを結構蓄えてるな〜♪…あ、ゴブリンの方は無くなっちゃったかな?それじゃさようなら。」
「ギッ!」
ゴトリ
首が落ちたものは光となって消え、動けなくなったものはMPタンクとして搾取され最後には同じく光となる。そんな食虫植物を彷彿とさせるような行為がダンジョン内で行われていた。
「取り敢えず《魔力伝導》と【エア・マテリアル】で減った分のMPを回復して全快になったな。ちょうどよく中ボス部屋の10階にも着くし。地図が書かれてるのがここまでって事は中ボスの時点で攻略できなかったのかな?まっ、武器と魔法禁止のせいで殲滅力が無くなってんのに雑魚を呼ぶボスは反則か。」
ダンジョンには絶対にボスの他にも一体は中ボスが居る。ここの最初の中ボスは『レギオン・ウルフ』。咆哮を上げると1から5体ウルフがどこからともなく出てくるという能力を持つ。またこの行動はウルフを処理しきってなくても一定時間毎に行うので処理が間に合わないと増えていく一方となる。しかも増援のウルフは普通よりも強いので処理に時間がかかるという面倒くささだ。本体のボスとしての強さもレベル制限からするとそこそこなので武器・魔法制限下ではかなりキツイ。だからこの時点でもう突破できてないのだろう。
「ただ雑魚もそうなんだが力押しばっかで状態異常攻撃とか物理攻撃耐性とか持ってる奴が居ないから結構楽そうなんだよなぁ。」
俺と涙だったらある程度のSTRとAGLがあればスキルも無しで攻略できそうなんだよな。ってなると本番は中ボス以降からかな。それじゃその先に行くためにも…
「死ね、ワン公。」
「グアッ!!」
「ガアッ!」
「味方に体当たりさせて逃げようとしたのか?大した勘だが糸は首にかかってる!」
「ガ…」
ゴトッ
「「「「グルルル…」」」」
「頭が居なくなっても最後まで戦うか…これは情報としてオッサンに伝えておくか…な!」
スパッ
はい。中ボス終了。ドロップは『レギオン・ウルフの喉笛』?ふんふん、ウルフ系のテイムモンスターを呼ぶ笛を作れると…売るか。
「これからは情報無しだがそれと同時に宝箱も回収できる。なんか良い物が出るといいな。」
ここまで30分の散歩程度だったがここからは先の見えないマラソンの様なもの。いつ終わるか分からない後半戦のスタートだ。
先駆者が通った道を適正を持った主人公が通ろうとすれば障害など無いに等しいのは自明の理でした。(´・ω・`)
主人公のMPが少し減ってるのは指輪装備に《魔力伝導》でパスを通した際に消費したからです。
スキルレベルがおかしくなってるのはガンテツと同じもしくはそれ以上のレベルのプレイヤーを100人も倒してたら…ねえ?プレイヤーの経験値がNPCやモンスターより高く設定されてるのが悪い。
強化魔法が使えない理由は『生物に魔力を流そうとする際、離れたとしても効果が切れないように一度空気を経由してから魔力が流される。』ようになっているため空気を経由するところで魔力が霧散するからです。そのため主人公の付与魔法が『手から離れても効果が切れない』という設定になっていた場合このダンジョンでは使えませんでした。基本『離れても効果が切れない。』ようになってる付与や強化魔法は『一度空気を経由して魔力が流れている。』と覚えていれば問題ないです。
モンスターのレベルですがウルフが6、ゴブリンが7にミノタウロスが12、レギオン・ウルフが17となっております。増援のウルフも6ですがレギオン・ウルフの魔力を使わないスキルによって8相当まで強化されてます。




