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武器縛りな地雷原の糸生活!  作者: 1011
第一章 彼の長い一日プレイ
10/25

PKKは蜜の味

ブクマして頂いてありがとうございます。PVも増え少し震えています。((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

あと本文で説明し損ねた物や本文に書く事ではないなと言うものを後書きに書いておいたので気になる方はどうぞ。

「さて、アイテム作成が終わったから楽しい楽しいPKKでもするか。あ、ティアはMPが切れたからお休みな。流石にMP無しで格上と戦うのはキツイだろ?」

「……お前さてはわざとMP切れにさせたな?」

「ナンノコトカナー。」

「謀られた……こいつPKKの戦果を独占するために…」


失敬な。こちとら危険な目に合わせたくないだけですよ。半分くらいは心配だからですよ。もう半分は戦果を渡したくないからだけどね。


あ、あとニーズヘッグとウロボロスの操作感覚も掴んでおかないとね。PPも振っとかないといけないし…オッサンから貰ったアクセサリーを着けんのも忘れてたわ。


――――――――――――――――――――――――――

Name:チェイン

LV:12

HP:100

MP:186

STR:0

CON:0

MAT:68

MDE:0

AGL:51

VIT:51

PP:0

スキル

《その場しのぎの心得:2》

《念動力:14》

《合体》

《変形》

《魔力伝導》

《固定化》

《演算》

《並列思考:2》

《マルチタスク》

《初期スキル成長速度上昇》  

《詠唱破棄》  

《不意打ち:1》

《光魔法》

《暴風魔法》

《風の加護》

《風の友》

創作魔法

【魔掌】

【エア・マテリアル】

称号

『自ら逆境に立つ者』(初期スキルの5つが全て『人気初期スキルランキング』の順位が300位以下だった者の称号、《初期スキル成長速度上昇》を習得する。)

『風の友に打ち勝った者』

『風の友』

『魔術師』

―――――――――――――――――――――――――


パラメータだがMATに全振りだ。念動力の力はMATに比例するらしいからな。実質俺にとってのSTRだ。


《念動力》のレベルはニーズヘッグとウロボロスの操作練習をしてたら上がった。アイテム作成で結構経験値が溜まってたっぽいな。いやー《念動力》とか常に使ってるからなのか超レベル上がりやすいな。1つだけ頭抜けてるぞ。


あとはオッサンから借りた『愚者の首飾り』を装備っと。



「準備もできたし討伐行ってくるわー。」

「おーう、頑張れよ〜。油断すんじゃね〜ぞ〜。」


……気が抜けるな……






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「お前ら!あと何人だ!」

「あと3人っす。」

「あと5人。」

「あと2人〜。」

「俺はあと1人だ!なんとか皆称号を得られそうだな!」

「称号『人斬り』。ほんとに『一回も死なずにプレイヤーを被らずに100人キル』することで得られるんすかね?」

「第三の街のNPCが言っていた。『一回も死なずに』や『被らずに』は推測だが検証の上で成り立っている推測だから間違いない。」

「PKギルドとしては欲しい称号だよね〜。」

「そしてその称号を得られるチャンスは第2陣が雪崩込んでくる今日!今このエリアには他にも称号や初心者狩りが目的のPKギルドが居るが問題無い!今まで通り相互不干渉。それどころかお互いに情報交換をし合うという仲の良さだ!さあお前ら!一番最初に称号を手に入れ仮説が本当であったと実証してやろうではないか!」

「「「おー!!!」」(お〜。)」

「む!反応だ。」

「数は!」

「1人…まだ誰もキルしてないやつだ。レベルは少し高いが不可能ではない。恐らく第2陣だ。」

「んじゃ俺は隠れるね〜。」

「よし、やってやるっす!」


フッフッフ。悪いが俺達の踏み台になってもらうぜ?



…だがこのPK達は知らなかった。強者を狩る牙を持った蛇が忍び寄ってることに…




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



お!目撃情報と一致する奴ら発見!確かあと一人は隠れているんだったか。んーこういう時は…あった。暴風魔法【エア・サーチ】。なんでも広範囲の空気を読み取って情報を得れる探索魔法らしい。その消費MPなんと5分でたったの5MP!流石暴風魔法だぜ!んじゃ早速…


「【エア・サーチ】」


うお!なんじゃこの情報量!絶対これ《演算》と《並列思考》なかったら処理しきれんやろ!


…あーなるほど。この運営が上級魔法なだけでデレてくれるわけ無いか。これは持て余すわ。しかも考えてみれば本来これ覚えれる頃までになると探索系スキルもかなり成長してきてるからあんまいらないのか。いやー、だけどここで《演算》と《並列思考》が役に立つとは思わなかったな。まぐれだが習得しててよかった。


……なるほど。隠れてる奴はそこだな。それじゃひっそりと糸を首にかけて…




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「!」

ドサッ


「ん?なんだ?ケベックの方でなんかあったのか?獲物はもう視界に入ってるんだがなぁ…」

「ちょっと待ってろ。今ケベックに探知を…!」

ゴトッ ドサッ

「?どうし…た………チャ、チャーリーーーーー!!!!!!」

そこには頭が胴体と離れ倒れ伏したチャーリーの姿があった。

「な、なんかヤバイっす!………」

ゴトッ ドサッ

「ブ、ブラザーーーーー!!!!!」

クソッ!なんだ。なんなんだ。一体何が起こってやがる…ハッ!アイツは?

「!」

さっきまで標的となっていたプレイヤーを視界に収めようとするが振り向こうとした瞬間…視界が、真っ暗になった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


PKの生首4つ、一丁お待ち!いやーやっぱ【エア・マテリアル】強いな。全然気付いてなかったわ。さーて他のPKはーっと…


『《その場しのぎの心得》のレベルが上がりました。《念動力》のレベルが上がりました。《並列思考》のレベルが上がりました。《不意打ち》のレベルが上がりました。』


…あっそっか。経験値がオッサン4人分って考えたらそりゃ上がるわ、これはほんとに『愚者の首飾り』ナイスだったな。ありがとうオッサン。


んじゃちょうどいいからウロボロスを作るために買い足した鉄塊5個のうち余った3つを繰糸の指輪と《合体》させちゃおう。幸い《念動力》のレベルは17になったから重量は賄える。


計算としては100グラムの鉄塊15個分の指輪と糸に10グラムの魔力譲渡機11個に1グラムのミニ魔力譲渡機20個でしめて1630グラムとなる。《念動力》は1700グラムまで対象だからOKの筈だ。


……やっぱ魔力譲渡機の重さがおかしいよな…考察班曰く重力魔法的なものが付与されてるからここまで軽くここまで脆いそうだ。実際に壊れた魔力譲渡機は100グラムになるらしいからなんらかの方法で軽くしてんのは間違いないんだろうがな。


それじゃいつの間にか切れちゃってた【エア・サーチ】を張り直して索敵索敵っと。発見僕の宝箱。数は20でひと塊…多分掲示板で騒がれてたPKギルド『カナヘビ』かな?ギルドマスターの独りよがりな独裁体制が取られてるとかなんとか。なんでもかなり強いから逆らえないんだとか。


まっ、俺にはそういうのは関係ないな。面倒だしひと塊になってるから射程4倍の力見せてやるか。お互いに見えない距離から全員の首に糸をかけて…《念動力》で引く!


『《その場しのぎの心得》のレベルが上がりました。《念動力》のレベルが上がりました。《並列思考》のレベルが上がりました。《不意打ち》のレベルが上がりました。《その場しのぎの心得》の特殊行動値が溜まったので《糸使い》を習得しました。《不意打ち》のレベルが一定に達し、特殊行動値が溜まったので《暗殺》を習得しました。称号『同時大量殺人鬼』を取得しました。称号『仕事人』を取得しました。』


なんか新しいのがいっぱい来たな。


――――――――――――――――――――――――――

《糸使い》(糸を使った行動に補正がかかる。)

《暗殺》(誰にも認識されてない状態で与えた攻撃の威力に補正がかかる。)

『同時大量殺人鬼』(特定のイベント時以外で一撃で同時にプレイヤーを10人キルした者の称号、より多くの敵を同時に攻撃する程攻撃の威力に補正がかかる。)

『仕事人』(一回も死なずに威力の設定されてないアイテムで被らずに一撃でプレイヤーを20人キルした者の称号、威力の設定されてないアイテムでの攻撃の威力に補正がかかる。)

――――――――――――――――――――――――――


『繰糸の指輪』がどんどん強化されていくな。称号に関してはもうノータッチで。誰が殺人鬼じゃ。






『《その場しのぎの心得》のレベルが上がりました。《念動力》のレベルが上がりました。《並列思考》のレベルが上がりました。《不意打ち》のレベルが上がりました。《暗殺》のレベルが上がりました。称号『スナイパー』を取得しました。称号『大物喰い』を取得しました。称号『首刈り』を取得しました。称号『強者喰い』を取得しました。称号『連続大量殺人鬼』を取得しました。称号『人斬り』を取得しました。称号『世紀の殺人鬼』を取得しました。』


待って待って。称号多すぎ。どうしてこうなった?

……どう考えても走りながら【エア・サーチ】と【エア・マテリアル】使ってあちこちに居るPKを糸の射程圏内に入れた瞬間に首に糸をかけて切り落とすということをやっていたせいですね。違うんや、これも《糸使い》で糸の操作性が上がったのが悪いんや……やろうと思えば最初からできそうな気もしないでもないけど。


そして肝心の内容は…



――――――――――――――――――――――――――

『スナイパー』(一回も死なずに肉眼で目視できない距離から被らずに一撃でプレイヤーを10回キルした者の称号、互いの距離が離れてる程攻撃の威力に補正がかかる。)

『大物喰い』(一回も死なずに自分よりレベルが20以上高いギルドマスターのプレイヤーを被らずに10人以上キルした者の称号、自分よりレベルの高いプレイヤーへの攻撃の威力に補正がかかる。自分よりレベルの高いプレイヤーからの攻撃の威力に修正がかかる。)

『首刈り』(一回も死なずに一撃で連続100回首を切り落とした者の称号、首への攻撃の威力に補正がかかる。)

『強者喰い』(一回も死なずに自分よりレベルが30以上高い者を1回、自分よりレベルが20以上高い者を3回、自分よりレベルが10以上高い者を10回被らずに倒した者の称号、自分よりレベルの高い敵への攻撃に補正がかかる。自分よりレベルの高い敵からの攻撃の威力に修正がかかる。)

『連続大量殺人鬼』(特定のイベント時以外で20分以内に一回も死なずに被らずに一撃でプレイヤーを50人連続キルした者の称号、敵をキルすると60秒間自分のAGLと攻撃の威力に補正がかかる。効果時間内に敵をキルすると効果時間が60秒間延長され補正が重複する。)

『人斬り』(特定のイベント時以外で一回も死なずに一撃で被らずに連続100人のプレイヤーをキルした者の称号、プレイヤーへの攻撃の威力に補正がかかる。)

『世紀の殺人鬼』『(『首刈り』、『同時大量殺人鬼』、『連続大量殺人鬼』、『人斬り』の称号を得た者の称号、人型への攻撃の威力に補正がかかる。人型からの攻撃の威力に修正がかかる。)

――――――――――――――――――――――――――


条件厳しいし効果強いけど長いわ!!!


はぁ…はぁ………運営はなんでこんな称号作ったんだ?悪乗りの産物としか思えんぞ。何よりPK好きすぎだろうが!運営がPKを推奨してんじゃねぇ!


…まあ実際に取ってしまってる俺は何も言う権利はないが…この称号群も何も悪い効果では無いしな。考えない方がいいか。


PKもこれだけ倒せば流石に居なくなったろ。その証拠に【エア・サーチ】にはなんの反応も無い。てか結局【魔掌】も『ニーズヘッグ』も『ウロボロス』も使わなかったな。まあ『繰糸の指輪』だけでもこれだけ戦えるって分かったなら儲けもんかな。


そういえばPKKで得たアイテムと金は確認してなかったな…どれどれ。


――――――――――――――――――――――――――

所持金:11,290,672W


アイテム

・鉄塊×7420

・初心者ポーション×6324

・鑑定のモノクル

・罠作成キット

・《魔法陣》のスキルオーブ

・魔力視のモノクル

・隼の靴×4

・陰業の服×2

・暗物の衣×12

・アサシンスネークの毒×179

・催眠弾

・降魔の指輪×2

・天魔の指輪×4

・聖魔の指輪×3

etc…

――――――――――――――――――――――――――


「第1陣ってすげえ。」


ただ『《魔法陣》のスキルオーブ』とかは何故自分で使わなかったのだろうか…馬鹿なのか?『アサシンスネークの毒』はPK御用達のアイテムなのか数が多いな。そして第2陣の遺品が哀愁を漂わせる…これPKされた第2陣ってほぼ全員なんじゃないか?いや、第2陣の出荷数が15000ってことを考えると半分ぐらいか?それでも多いな。金は確か50%から90%の割合で奪われるんだったか。多いのか少ないのか分からんな。他にもちらほら良さげな装備があるな。これはありがたく使わせて…


「あ。」


要求STR…10?


「やってしまった…軽装備でもSTRは要求されるのか…たった10だから無いに等しいんだろうが俺はPP全部振っちゃったしな…レベルはダンジョンのために上げれない…結局ダンジョン攻略までお預けか…アクセサリーは装備できるから使わせてもらおう。」






ちくしょう。こうなったら速攻で攻略してやる。

今回の主人公の狩り方。実は一つ欠点が…?ほとんど気づいてそうですが…


何回かレベルが上がってる《並列思考》上がり過ぎでは?と思われるかもですが格上を倒した時のボーナス経験値もありますがほぼ【エア・サーチ】のせいです。


どれだけヤバイかというと常人が使うと3秒でノックアウトします。《並列思考》ですが自分とは別の思考の場を作るみたいな仕様なので本体に痛みは一切ありません。しかし実際の《並列思考》へかかる負荷はヤバいです。また《演算》が無ければ《並列思考》内での処理がしきれずにお鉢が本体に回ってきます。そして使える時間が幾分かは長くなりますが他に脳が割ける余裕が無いのでカカシ化します。使えねー。なんでこんなん用意したし運営。


愚者の首飾り

これはギルドで保管されているアクセサリーです。今回はギルドマスターからの依頼達成のため主人公に貸し出されました。


効果は装備している間レベルが上昇しなくなります。但し経験値を得ることができなくなるのではなくレベルが上がらないだけなので経験値は蓄積され続けています。。蓄積された経験値ですが首飾りを外したあと1でもいいので経験値を得ると処理が始まります。


これがギルドで管理されてるのは実はこれを装備してる方が経験値を多く得られるからです。他にもこれを装備して蓄積された経験値が一定の値まで行くと…?


補正と修正

OWAMでの補正と修正の違いですが補正は本来の値から足し引き算。修正は補正の効果を下げる、つまりは本来の値に近づけるという効果です。また相手がマイナスの補正の方が強くかかってる場合(デバフてんこ盛りなど)修正はされません。


PKのメリット・デメリット

PKのデメリットはシステム的にはありません。ただ生産職からは総スカンされますし、PKKから狙われます。酷いときにはトップランカー達に追い回されますし、普通のプレイヤーにはPKKやトップランカーにタレコミをします。逆にメリットですが経験値と称号、アイテム全部と50%〜90%の相手の所持金です。


必要STR

今回で判明した通り軽装でもSTRは必要です。魔法スタイルでも杖を装備するのに今回の軽装備以上にSTRが要求されます。またアクセサリーなどの装備でSTRを上げてもパラメータを参照なので創作魔法と同じようにズルはできません。

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