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いつもの世界で、いつもの君と、いつまでも

作者: 早見壮

リハビリ作品です。

オチとか何もないです。

強いて言えば夢オチです。

 また、夢の世界だ。何度も見る夢。


 一度も見たことのない世界。だけど見慣れた世界。


 今日もまた君に会う。名前は知らない。

 夢から覚めればいつものように顔も忘れてしまうのだろう。


 君が僕に気付く。その幼い顔が笑顔に変わる。


 ――こんにちは――


 ――こんにちは――


 お互いに挨拶をかわす。挨拶は大事だ。その人の第一印象がそれで決まる。

 声は出ない。でも、何を言っているのかはわかる。夢だから。


 ――遊びましょう――


 ――いいよ――


 君が僕のほうに手を伸ばす。僕は君の手を取り歩き出す。

 現実では見たことのない森の中。


 君がだれで此処がどこなのか、君はそれを語らない。

 だから僕も聞かない。聞く必要がないから。


 花畑に来た。相も変わらず見たことのない花だ。でも、とてもきれいな花だ。

 おもわず、一本だけ摘んだ花を君の髪に射す。


 うん、青い花が金の髪によく映える。


 ――とても、きれいだよ――


 ――ありがとう――


 そういった君はおもむろに花を摘み、あっという間に花冠を作ってくれた。


 ――お礼よ――


 ――ありがとう、似合うかな?――


 ――ええ、とても――


 そういった君は僕に抱き着いてきた。危うく倒れそうになる。でも何とかこらえる。

 男の意地だ。


 君がとても幸せそうに微笑む。おもわず、僕の頬も緩む。まったく、その可愛さは反則だ。


 ――踊りましょう――


 唐突に僕の手を取り君が回り始める。花畑の中で僕たちは踊りだす。


 二人だけの世界だけど、君がいるから寂しくなんてない。

 この夢には何か意味があるのだろう。だけど、今の僕にはそれが何なのかわからない。


 なら、考えることはやめよう。今は君との時間を存分に楽しもう。


 世界が回る。

 見たことのない花たちや木々たちが回る。


 君は回らない。

 僕に目に映る君は、本当に楽しそう踊っている。


 不安なんてない。君がそうやって笑ってくれるなら、きっとそれが一番いいんだ。

 だから、今は何も考えず踊り続けよう。


 夢の中で回ろう。目が覚めるまで。僕と君は回り続ける。


 いつまでも踊ろう。夜が明けるまで。私とあなたは踊り続ける。


書いていて、作者自身が夢の世界に旅立ちそうになりました。

内容は作者にもちょっと理解不能です。


さて、連載中小説の書き溜めを作らなくては!

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