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サクラとアルルの物語  作者: 黒翔
3章 旅立ち
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覚醒 前編

古の神獣「蒼竜」




竜族の中でも比類なき魔力を有し、その知性をもって獰猛な人間をも懐柔し、

共存の道を切り開いた聡明なる種族であった。


しかし人間の欲望は尽きることなく、奪い合い、戦いの果てついには竜族を

戦争の道具として使い始めた。


多くの竜族は人間と共に戦い、傷つき、死んでいった。

元々長寿である蒼龍は、100年に一度しか子を生まないため、

たちまちその数は激減し



         ―― そして絶滅した。



----------------------------------------------------------------------------


「ベルフェゴールの令嬢が亡命してたとは」

「お陰で話が早かったです、博士」


プロ・クーンとガームベルはソフィアを連れ、反乱軍の拠点へ急いだ。



「ソフィア様。生き残った評議員はおられるのですか」

「分かりません。ほとんどの人達は・・・」


ソフィアは惨劇を思い出し、細い肩をわななかせた。

「ソフィア様が先導に立って下さったら、生き残った者たちも蜂起しましょう」



小走りに進みながらプロ・クーンが浮かない顔で言った。


「・・・あのブルードラゴン、気になるからして」


「アルルのことですか」


「知っているのか?ガームベル」


「妹と共に戦っていた魔竜です」


「魔竜・・・うーん」


森を抜けると、古代遺跡に巧妙に隠された秘密の拠点が現れた。


----------------------------------------------------------------------------


「ふふふ、ワクワクしますわ」


マリナが楽しそうに笑った。



「この先は警備が厳重ですのでお気をつけ下さいまし」


その危機感の無さに、メリュジェーヌは憮然とした表情で返した。


「ほーら、メリュちゃん。イライラしないー」


サクラが茶化して言った。


「べ、別に苛ついてなんかいませんのよ」



そんな二人のやりとりを見ながらアルルは物思いに浸っていた。


(何故みんな争うのだろう?こんな少女達を駆り立て・・・)




                  ドクン! 



その時アルルはデジャブを感じ息を飲んだ




       この感覚・・・   どこかで

 



                ―― くすくす・・貴方って器用ね 


金髪の神々しい少女がアルルに優しく微笑みかける



          パ・・・ドメ・・?





アルルは忘れていた、どす黒いものがこみ上げてくるのを感じた。


「ルルル・・・」


「どうしたの?アルル」

サクラがただならぬ殺気に気付く。


かつて感じたことのある凄まじいに殺気にメリュジェーヌは息を呑んだ。

(小さくなっているけど・・・このドラゴン、もしかして・・・)



その時、突然ウーヌスの兵がサクラ達を取り囲んだ。

「動くな!貴様ら、クラウンフィールドの者か」


ウーヌス兵が魔導銃の銃口をこちらに向けた。


「ええ、この竜の鱗から作った廃病の新薬を売りに来ましたの」

少しも動じず、マリナは微笑みながら言った。


「なに、廃病の新薬だと?」

「ビジネスですので、どなた様にもお売りしますわ。少しお高いですけど」

「それは助かる。おい!こいつらを本部へ連れて行け」


サクラ達は、ウーヌスの兵に引き連れられ、妖魔国のウーヌス本部へ向かった。


「お陰で、護衛付きの安全な旅になりましたわ。ふふふ」

マリナはサクラ達にウィンクした。



(あのときのブルードラゴンが生きていたなんて・・・)


アルルを見ながら、メリュジェーヌはかつての忌まわしい出来事を思い出していた。

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